警察の地域格差がありすぎる件です

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もう、今日は仲間からの電話で、怒髪天を衝く怒りを感じております。
というのも現在、介入中の男性がいるんですが、
こちら施設のこととか、回復のこととか、
一度お話しはさせてもらっているんですが、
なかなか決心がつかず、現在は雀荘などを転々としている状況なんですね。

親御さんは彼と一緒にいると、危険なので、
もうずっと家を出て、一人暮らしの状態。
彼がいない間に鍵を変えてあるので、現在実家は誰も住んでいない状態です。

残念なことに、お隣に御親戚が住んでいて、
ここの御親戚が、母親が折角意を決して家を出たのに、
その代わりにお金を渡してしまっていて、
なかなか上手くいかなかったのですが、
やっと御親戚にもお話しさせて頂いて、依存症をご理解頂き、
支援をきっちりやめて貰ったんです。

雀荘等のギャンブル仲間でも、そうそうお金を都合付けてくれる人もいないので、
もういま本当に切羽詰まっていて、あともう少しでなんとかなるんじゃないかな?
という状況にあるんです。

でもって、昨晩の夜中2時位に大チャンスがあったんですね。
彼が、無銭飲食で地元のファミリーレストランで捕まったんです。

ところが、この地元警察、
言動がおかしくなり、身の危険を感じたお母さんが何度も相談していて、
彼がギャンブル依存症だと分かっているはずなのに、
夜中2時過ぎに、のこのことこの、お隣の親類のお家にやってきて、
「お店もお金を支払えばOKと言ってるので払ってくれ。」
の一点張り。

で、「絶対払わないでくれ!」と、私やお母さんにきつく言われてる、
ご親戚の方は、困ってしまってお母さんに電話。
で、お母さんは「どうか逮捕するなり何なりして欲しい。」
「とにかくこんな時間でどうすることもできないので、一晩預かって欲しい」
など色々言ったそうなんですが、
「金額が少ないので、何もできない。とにかくお金を払って終わらせてくれ」
ってことなんですよ。

はぁ???????
ちょっと質問なんですけど、親類の方にこんな支払い義務があるのでしょうか?
しかも夜中に警察が来て、騒ぎになったら、
それこそ大迷惑じゃないですか!
こんな脅しみたいなこと警察はやっていいんですか?
親でもない、親戚のところですよ!

で、結局お母さんも夜中で、親類にも申し訳ないし、
根負けして、またしても尻拭いする羽目になり、
親類がお金を立て替え、本人はまた逃げた・・・
ってことなんですよ。

身寄りがない人だったら、ちゃんと逮捕されますよね?
こっちは不起訴でもなんでもいい、とにかく我々に連絡がついて、
「支払いをする代わりに、施設に入ること!」
と交換条件をつきつけて、ちゃんと治療に結び付けたい訳ですよ。
だからせめて一晩預かって欲しい訳です。
しかも前回は彼、タクシーでも同じように無賃乗車をやらかしてるんですね。
もうこれで2回もチャンスを逃してるわけです。

警察って一体誰の味方なんですか?
明らかにこんなの処理するのが面倒だから、
さっさと金払わせて終わらせよう・・・
って感じで職務怠慢じゃないんでしょうか?

何のために生活安全課は相談を聞いているんですか?
本~~~~~~~~~当に心から、警察は家族は相当にひどい脅しを受けてても、
な~~~~~~~~~にもしてくれない、パターンが多いです。

でも、最近「ギャンブル依存症で・・・」と言うと、
結構、行方不明者の捜索なんか一生懸命やってくれたり、
昨年末なんかはブログにも書きましたが、
東京M区の警察署では、介入に同行してくれ、
自分で首を切った男性に、都内の精神科がどっこも入院させてくれなかったのに、
このままじゃ本当に家族も本人も危ないってことで、
留置場に1泊させてくれ、翌日入院先を再び一生懸命探してくれて、
無事入院できた・・・なんて案件もあったんですよね。

それに比べて、今回の東京S区の某警察署!
マジムカつくわ~。
相談に行くと大抵
「何かあったらすぐ言って下さい」って、言い訳してなんもしてくれないけど、
なんかあったら、自分たちのやるべき職務すら全うしないじゃないのさ!
面倒くさがらないで欲しい!
あなた方にとって大した事件じゃなくてもですね、
「ギャンブル依存症」のご家族は、もう何年も苦しんできたし、
このままじゃ何があるか分かんないんですから!

ある意味、思惑通り、大チャンスが来たのに、
警察はどうしてそれに協力しない訳?
いろんな事件報道を見てると、その前に兆候があるのに、
みすみす見逃してるじゃないですか。
そういうのってこういうちょっとした手間を惜しむ、
怠慢から起きるんですよねきっと。

これじゃ、警察との連携なんか望めやしないじゃないですか!
来週早々、ご家族と一緒にこの警察署に出向き、
きちんとギャンブル依存症の介入について伝え、
協力要請と、これがいかに大きなミステイクか、
きっちり伝えてきます!

全国の警察署でですね、早急に研修会を開催させて下さい!
警察は、パチンコに一番責任のある部署ですよね。
だったら、ギャンブル依存症対策にも協力体制を整えるべきじゃないんですか?
きっちりご自分たちの足元固めて下さいよ。

我々民間ボランティア団体は、国がやってくれないこと、
本当にへとへとになって、走り回っているんですよ。
連携なんてね、掛け声だけじゃ作れないんです!
少なくとも邪魔はしないで頂きたい。
最低限やるべきことはやって欲しい!
警察が尻拭い強要するなんて絶対にやめて欲しい!
お願いします!

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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