家族の目は曇っている!です

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家族からご相談を受けて、ご本人に会いに行くと、
時々というか、かなりの確率でびっくりします。

それは大抵の場合ですね、
ご家族が思っているよりずっと状態が悪いからですね。

でもってですね、あきらかに何らかの重複障害があるよなぁ・・・
と一目見てわかる場合があるんですけど、
それをご家族は「甘え」だと思っているんですよね。

で、おそらく障害による様々な言い訳的な話に対して、
いちいち「しっかりしろ」という風にイライラしている。
これは地獄だなぁ・・・と思います。

また場合によっては、
何かの精神疾患があるということは気がついていて、
長年クリニックに行っているんだけど、
全く状態が良くなっていない・・・
ということもあるんですね。

それでご相談にこられるんですけど、
「診断名は何ですか?」って聞いても、
「さぁ・・・」ってな感じで、
「医者は何と言っているんですか?」と聞いても
「はっきり教えてくれない」というお返事が実に多くて驚いています。
その状況で10年以上過ごしていたりするんですよ。

こういうのってお医者さんもお医者さんだと思いますけど、
ご家族ももう少し病気について学ばないと、
双方にとって不幸ですよね。

で、なんでこんなことが起きるのかなぁと思うんですけど、
多分ですよ、病気は徐々に悪くなっていくので、
ご家族はその変化に知らず知らず慣れてしまい、
昔から考えたら、ものすごく悪くなっているのに、
気が付けなくなってしまうのかな?と思いました。

それと小さい頃から問題があっても、
人間だれしも子育ては初めてですから
「こんなもんかな?」と思ってしまい、
気が付けないパターンもあるのかなと思います。

あとですね、介入で思うのは、
ご家族がご本人にものすご~くビビっているんですよね。
普段接してる姿と、本人がいるときとでは、
ご家族も態度が全く違ったりするので、びっくりします。
なんでそんなビビってるのさ~と思いますけど、
本人とそのような緊張関係にあることすら、
普通になってしまっているのかもしれません。

こういったことに接するたびに、
「あぁ、依存症は家族だけでは解決はできない」
とつくづく思います。

相談業務に携わる人もですね、
家族の話を聞いているだけではダメです絶対。
まずは当事者に会ってみないと、
本当のことは全く見えてこないと思います。
ご家族の目は、本当に曇ってしまっています。
うのみにしてると、解決できないと思います。

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