大学は学生を守れ!です
昨日、現役大学生を一人介入して、施設につなげたのですが、
「日本の大学はもっと依存症で学生が中退している現実を知るべき!」
と思いました。
特に、地方の大学や、東京都下の大学などは、
「パチンコ以外やることがない」
と言っている学生が多々います。
その中の一部の人達は、ギャンブル依存症となり、
学校を中退しているのです。
また、サークルのお金を持ち逃げしたり、
周囲の学生にお金を借りまくったりと、
周りの学生たちにも被害が及んでいます。
ところがそういった現実を、
大学側は全く把握してもいないし、
注意喚起もしていない。
こんなのんきな現実で、日本の若者を預けていいのでしょうか?
国庫から多くの補助金を受けていながら、
これほどギャンブル依存症でドロップアウトしている現実があるのに、
なぜ大学は、動こうとしないのか?
理解に苦しみます。
せめて、新入生のオリエンテーションでは、取り上げて欲しいです。
正直、大学生が依存症になると、
施設に入寮して、ギャンブルが止まったとしても、
復学し卒業まで行くことは非常に難しいです。
これまで何人もの大学生で、入寮した人を見てきましたが、
卒業まで行けた人は、いなかったんじゃないか?と思います。
何故なら、ギャンブルが止まったとしても、
学校に戻っても、かつて一緒に学び、遊んだ友人たちはもう学校に居ないわけで、
孤独感が募ります。
さらには、在学中殆ど単位をとっていないので、
残りの期間で卒業するには、履修しなくてはならない科目が多すぎて、
勉強がとても追いつきません。
もちろん、中退しなんらかの職について、
そこで自分の生かし所を見つけられれば良いのですが、
若い頃に、そうそう自分に合った仕事などに出会えないですし、
仕事を模索していく中で、中退と卒業では、
職業選択の幅が違ってきます。
卒業できるならした方がいい!
けれどもギャンブル依存症を発症してしまうと、
それはほぼ不可能になってきます。
特に大学に入って、短い期間ですごいスピードで発症した人達。
この短期間で一気にというタイプは、
本当に卒業が難しいです。
さらに親は知らないでしょうけど、学生に対するクレジットカードの勧誘は、
驚くほど盛んです。
なんせ大学側の無知と無理解で、
クレジットカード機能付き学生証の発行を推奨しているくらいですから。
なぜ、そんなことをするのか!
それは学生がカードを使うと、大学にキックバックがあるからです。
主要大学のコラボ・特別なクレジットカードを調べてみた
もうね~、この国の大学って目先のことしか考えてないんじゃないの?
って思っちゃいますね。
学生にカードを使わせ、そのキックバックで基金を作る。
なんじゃそれ!?って思いません。
まるでパチンコの余り玉奨学金の様ですよね。
あれ、マスコミも世間も散々批判しましたけど、
大学だってやってること似たり寄ったりじゃないですか。
学生の限度額は30万位ですけど、これを侮っちゃいけません。
自分は30万でも、友達も30万ですから。
周囲の友達3人に借りたら、あっという間に100万です。
さらにその他のカードだって作れるんですから。
丸井のエポスカードなんか、大抵の学生が持ってます。
皆さんも試しに「学生向け クレジットカード」
のキーワードでググってみて下さい。
様々な広告が現れ、こんなうたい文句がでてきます。
『審査が厳しいといわれるゴールドカードは、
学生のうちからクレヒス(クレジットカードの利用実績)
を積んでおくことで最短ルートが開けるのだ!』
皆さん、クレヒスなんてワードご存知ですか?
クレジットヒストリーって意味なんです。
学生も、そして大学側も、親も、
依存症に無知なまま、カード会社の罠はそこかしこに落ちているし、
大学生でギャンブル依存になる人はとても多い。
どうですか?
大学はこれでもまだ何も手を打たないのでしょうか?
大学もいい加減どうか本気で依存症対策をお考え下さい。
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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト
[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)