棚卸です

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昨日は、夜中までスポンシーの棚卸をやっておりました。
棚卸というのは、自助グループで行われている、
依存症回復プログラム「12ステップ」の、
ステップ4・5にあたるプログラムのことで、
簡単に言えば自分の人生を見直すことです。

なんかですね~、これを嫌がる人が多いんですけど、
確かに書いている時は、昔の嫌な事を思い出すんで、
なかなかしんどい作業になりますけど、
そこはですね、スポンサーとの信頼関係や、
モチベーションを下げないようにして乗り切るんですね。

そうするとステップ5が面白いんですよ。
ステップ5は、ステップ4で自分で書きだした過去の様々な出来事を、
スポンサー役と一緒に点検見直しをするんです。

この時ですね、スポンサー役は「棚卸し」をするわけですから、
この人の良い所と、自分を苦しめている生き方、
つまりその人の中にある、売れ筋と不良在庫を仕分けるわけですよ。
これがめっちゃ面白いんですよ。

だってね、第三者から見てると、
人は変われど同じような問題を繰り返しているんですよ。
同じことが、何回も何回も書いてある。
ところが本人はそのことに気がつかないんですね。
私もそうです。

私なんかですね、こんだけ目立つタイプで生意気ですからね。
しかも余計なおせっかいが大好きときたらですよ、
そりゃあしょっちゅう無視されたり、
いじめの標的になるという憂き目にあいますよね。

でもってそこでいつもくじけている訳ですよ。
やりたいことがやれなくなったり、萎縮してしまったり、
時にはそこから逃げ出したり、辞めたり。

そんなこと繰り返しているとですね、
自分の事嫌いになっていくし、人生を楽しめない。
でも自分はその連続技が、人が変わったり状況が変わったりしているから、
人生の点で起きている出来事にしか見えないんですよね。
それが「同じことの繰り返しじゃん!」という線でつながったら、
「なるほど~、じゃあこうやって解決すればいいんだな~」と分かる訳ですよ。
その瞬間が何ともいえず気持ちいいんですよね。

多分、この時健康的なドーパミンがどばっと出ている気がします。
そもそも棚卸という難事業をやりとげた!ってだけでも、
健康的なドーパミンが出てるはずですからね。

例えば、かつての私というのは、
攻撃や批判されることもあったけど、味方も沢山いた。
ところが100味方がいても、1の批判者がいると、
その批判者にばかり目がいっちゃって100の味方が見えなくなっちゃう。

当時のスポンサーに言われたことですごくよく覚えているのは、
「りこさんには敵か味方しかいないように思っているけど、
多くの人はどっちでもない。
それとりこさんを批判している人の声をそんなに大きくとらえる必要もない」
ということですね。

まぁ、そのあたりからですね。
「そりゃ、こんだけ目立ってりゃ、批判もされるわな~。
でも、まぁいいか!私の役割を必要としてる人達とやっていけば!」と、
批判者に対して労力を使わず、聞き流しスル―する方法を覚えたんですよね。

それができなかった時は、
今にも攻め込まれ、とんでもない目にあうような気がしてたんですよね。
そんなことで委縮してたなんて、
なんてもったいないことしてたんでしょう!
今じゃここまで図太くなれましたぁ~(笑)

人生って、神様が何度も「そうじゃない、こうした方がいいよ」って、
声をかけてくれてるんですよね。
それを自分の小さな脳みそがブロックしちゃって、
どっちに行けばいいか分からなくなっちゃう。

そのブロックを取り除いてくれるのが第三者の目であり、
棚卸のプログラムです。
やったらホンマ面白いから、是非やったほうがいいです。
すっきりしますよ~。
おススメです。

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