釧路にて!です

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本日は、北海道庁主催の講演会の講師に招かれ、
ギャンブル依存症についてお話ししました。

北海道はIR誘致の話があるので、
観光振興でのIRのお話と、
私の、ギャンブル依存症対策が抱き合わせの講演会となりました。

このパターンは時々あるのですが、
私としては、IRには別に賛成でも反対でもないのですが、
賛成派の方がIRを機に、依存症対策を構築ししっかりやる!と言われるのも、
反対派の方が、IRはギャンブル依存症者を増やすのでけしからん!と言われるのも、
どっちもピンと来ないので、まずは我々の話を聞いて欲しい!と思っております。

で、いつもはお役所主催のセミナーなんていうと、
援助色の方か、困ってるご家族がいらっしゃるってパターンなんですけど、
このIRパターンは全く違うんです。

いらっしゃる方が、IR反対の一般市民、
IR賛成の商工会議所やJCの方、
もしくは観光担当の行政の方、あとは市議会議員の方なんですよ!

これって私にとっては願ってもない機会なんですよね~。
だって、依存症に全く関係ない方々に、
依存症の話ができる機会が舞い込んでくるんですから!
我々主催だったら、やりたくったって、なかなかできるものじゃありません。

で、たいていの場合皆さん、
「いやぁ~、依存症のことが初めてわかったよ~!病気なんだ~!」
なんて感嘆してくださるんです。

どうしても「病気」って、比喩的に使っているように思われるってか、
ホントに病気なんだ~!
ってな感じでびっくりされます。

「病気っていう人と、病気じゃないっていう人がいるじゃない?」
と言われますが、もうこれだけ色々解明されてWHOでも病気と言われていて、
いよいよ薬も出そう?ってな時代になってきてますからねぇ。
病気ですよね。

そもそも我々の周り、依存症の学会などに集まる、
おなじみのメンバーの先生方で、
いまどき「ギャンブル依存症は病気じゃない。」
なんて言ってる方にお目にかかったことがないです。

だから行政の方にもいつも、
「色々な方がいますけど、王道で地域連携で対策を考え、
自分たちの利権にしようなんてよこしまな考えがなくて、
セミナーで高い金とったり、
囲い込みをしない人たちとつながらなくちゃダメです!」
って申し上げているんですよね。

医者や研究者という肩書をお持ちでも、
信じられないくらいよこしまな人たちが、
IRというギャンブルマネーによって出現してるのが現実ですから。

そういうことって、依存症業界の仲間たちは、
大体わかってるじゃないですか。
「あ~、あそこは要注意よね~」って。
でも、わかってない方々に、「こういう問題も起きてます!」ってなことまで
ぜ~んぶひっくるめて、お話しできる機会ってのはとってもありがたいですね。
そして何よりも依存症の正しい認知を広めたいです。

そんなわけで今日も貴重な機会を頂き感謝です。
北海道の仲間が数人で駆け付けてくれて、
以前より見違えるように元気になった姿を見て、
やっぱ回復っていいよね~!
って、希望とやる気をもらってまいりました。

明日は札幌で講演いたします!

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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