ギャンブル依存症対策地方議員勉強会です

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本日は、ギャンブル依存症対策地方議員議連の先生方の、
院内勉強会に参加して参りました。

先生方、韓国カジノを視察して来られたそうで、
視察の内容に関しては、大田区議の岡高志先生が
詳細なレポートをUPして下さっていますので、
ご一読下さい。
国カジノIR視察で感じた日本のギャンブル管理や依存症対策の課題

で、私の今日のこの勉強会の感想と、
これから先生方とどのような連携ができるのか!
ちょっとひらめいたことがあったので、
今日はそのことについて、書かせて頂きたいと思います。

まず、私がやらなくてはならないのは、先生方に、
「選挙区民の困っている人達の意見を聞いて貰う事をしなくては!」
と、思いました。

私が思うに諸外国の対策を取り入れるとしたら、
日本のロールモデルは、何と言ってもアメリカです。

日本の依存症対策をこれまで支えてきたのは民間であり、
その民間が真似てきたのは、アメリカのシステムです。
人口も日本の倍あり、回復施設や自助グループ、
既にある日本の依存症対策は、アメリカから手渡して貰ったものです。
ですから、日本の依存症対策を強化していくなら、
アメリカに学ぶのが一番日本のシステムを阻害しないと思っています。

アルコールも、薬物も、アメリカ、ヨーロッパ、最近では、
割とオーストラリアが進んでいて、そのあたりにお医者さんや関係者、皆視察に行かれています。

では、ギャンブルだけさかんに言われている、
韓国やシンガポールの依存症対策で日本が見習うべき点は何か?
それは依存症対策費を、ギャンブル産業から一定規模ださせていることです。
もちろんアメリカもやっていますが、
日本に足りないのは、この予算の枠組みだと思います。
何らかの形で国が産業から対策費を吸い上げ分配する、
その仕組みを日本も作るべきだと思います。

で、今日「そうか!そういうことか!」と発見したのは、
先生方は、地方議員の先生方なんだから、私たちと距離が近く、
選挙民の声を聞き、地域をよくして貰うことが先生方の使命であり、
私たちはそういう先生こそ応援したい訳ですよね。

先生方にやって貰うことで私たちが助かることが大前提であって、
やって貰うことで、困ることになっちゃいけない、
そこにミスマッチがあってはいけないわけですよね。
でも、こっちの希望を届けないと、わかってもらえない。
声を、届けるのは我々の役割な訳です。
その視点が私に抜けてたなぁ~と思いました。

ギャンブル依存症対策は、派手な打ち上げ花火よりも、
一人一人に行き届く、きめ細かい支援が必要なんですよね。
解決策にたどり着いたルートはみんな全然違っていて、
そこには地域性も大きく影響するわけです。

例えば、最近では世田谷区の保健所から繋がってきた仲間と、
地元警察を説得したり、紆余曲折があって、やっと本人を回復施設に繋げた・・・
という経緯があったんですけど、
これだって、関わった人達がもっとギャンブル依存の知識があったら、
全然違ったし、我々もこんなに苦労しないですんだんですよね。

で、世田谷区には、田中優子先生という先生がいらして、
私にも聞き取りして下さったり、これまでもSNSなどで何度も発信して下さっているんですね。
今日も先生がいらしてたんですけど、
「あ~、優子先生に、あの人をつなげよう!」と思ったんですよね。

ギャンブル依存症対策に限らず、依存症対策全般、
ひいては日本の社会問題全般がそう何ですけど、
対策がうまくいかないのって、本当に小さなことなんですよね。
そのほとんどが、連携がうまくいっていない。
他の機関が、他の機関のことを知らない・・・
管轄をまたいだ支援ができないなどなど
ちょっとの取り決めができれば済むことが、
なかなかうまく進まないために起きているです。

例えばですね、我々の相談会のチラシ、
持っていったら喜んで掲示してくれる精神保健福祉センターさんや保健所さんがある半面、
「市区町村の後援がないとダメ」と突っぱねる所もある。
で、突っぱねるところに限って、センターで何もやってくれていなかったりするんですよね。
でもいちいち相談会位の企画で後援とるなんて、こっちは面倒で仕方ないです。

また、依存症というのは正直なんで回復するのかよく分かりません。
だからあの方法をやってダメならこっち・・・みたいなのがいいんですけど、
センターとしがらみができちゃって、何年も下手すりゃ何十年も同じ講師しか呼ばない、
しかもその講師が我々から見ると、
なんでもかんでも発達障害にしちゃうような???みたいな人だったりして、
改善して欲しいことって、沢山あるわけですよ。

でも、言ったってなかなか改善してくれないし、
こんなの実に地味な作業ですよね。
でもこういう地味なことが、あっちゃでもこっちゃでも積もり積もってて、
上手く回ってない・・・それが現実なんですよね。

だから、先生方にこういうことをあげていって、
こっちは現場のことは分かるけど、行政の仕組みなんか分かんない訳ですから、
一緒に作戦を練って貰ったり、場合によっては地域独自の画期的なルールを作って貰って、
その前例を全国に広げて貰う・・・そんなことが地方議員の先生と、
私たちが協働させて貰わなくちゃいけないことじゃないのかな~と思いました。

まずはとにかく、先生方と家族会をつなげて、
意見交換会なんかできるといいな~と思いました。
実現させたいですね!

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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