ヤバいリアリティ!ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」です

公開日: 

皆さま、昨日のフジテレビのドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」ご覧になりまして?
これはヤバい~。めちゃくちゃなリアリティで、ものすごく感激しました!
いや~、とにかく見逃した方は今から1週間の間は見逃し配信が観れますから、
是非こちらからご視聴下さい。
健康で文化的な最低限度の生活#8(カンテレHPより)

このドラマ残念ながら視聴率は良くないとの記事を目にしましたが、
いや~視聴率とドラマの評価は違いますから!
スタッフさんはめげずに是非続編も作って欲しいと願う次第です。

仲間達よ!「よかった!」と番組HPに感想を入れるか、
ツイッターに
#健康で文化的な最低限度の生活
#ケンカツ
といれて感想を流しましょう!

いいですか~、もうね我々業界人のダメな所は、
批評家は沢山いれど、批評ばっかしてですね、
数少ない応援団に対して御礼をきちんとしないところ。
こんな素晴らしい番組を作ってくれて、視聴率であえいでいるなら、
せめて自分たちにできることをやるのです。
もうねポケ~っと「よかった~」「悪かった~」っと、
感想ばっか言い合ってるおばちゃん集団ぶりにはうんざりです。

行動なきプログラムなんか有り得ないんだってば!
依存症者に尽くしてないで、恩人や応援団へ恩を倍返ししていくんだって!
「こんなことやっても無駄じゃん?」と思う行動を、実際行動に移してごらんよ!無駄じゃないから。
特にTV局なんかみんなエゴサーチしてますからね。
昔と違って声は届くんだから、やれることやりましょう。
1やってくれた人には100にして返せ!そしたら世の中変わっから!見えてくる世界観も全然変わるよ。

さて、前半戦からエキサイトしてしまいましたが、
このドラマ何がすごいって、依存症者をすんげ~リアリティで書いてあるんです。
アルコール依存症がテーマでしたが、以下その凄さを書きますね。

張り切ってる新人ワーカーさん、最初は必死にお酒をやめさせるよう説得します。
キーワード「絶対ですよ」⇒「酒はやめるよ」⇒「頑張りましょう!」
もうね~、ダメでしょ。コレ(笑)

で、ワーカーさんの飲み会でですね、先輩ワーカーさんが、
「アルコール依存症があるなら、信じない方がいい。放っておいたらいいんです」と、
あきらめ顔でアドバイス。
お~!こっちの方が「でしょうねぇ~」と我々なんぞ思います。

そこからこの新人ワーカーさん、別の先輩ワーカーさんと一緒に
断酒会に参加します。ミーティングを初体験。
熱心なワーカーさん時々ミーティングにいらっしゃいますよね。
そこで一人の女性依存症者が、
「10歳の息子のお年玉からお金を抜いてお酒を飲みました。
その時初めて、自分の意志では止められないと自覚しました。」
お~!これはギャンブルでもあるあるエピソードです。お酒でもあるんですね~。

そしてこの女性とワーカーさんの会話がすごい!
「金森さんもアルコール依存症だったんですね」
「だったって言うか、今もです・・・」
「この間もお酒を飲まないっていう約束破られてしまって」
「それは無理ですよ!お酒の前では無力になってしまう病気ですから」
「自分の意志では治せないんですよね?」
「この病気に完治はないから。でも回復はある。お酒を止め続けて行けば普通の人と同じ生活ができる。
そのための有効な手段が断酒会なんです。」
ひぇ~~~~~~!どっかのセミナーばりの会話ですよね。
すごい素晴らしい!こんだけ啓発に役立つ番組ってあるでしょうか?

そして内科からアルコール専門病院への転院。
「いや、おれアルコール依存症じゃないから!」と否認する本人ですが、
なんとか了承を得ます。
転院しても全然やる気のないご本人。
「要は酒止めればいいんでしょ!」

役所に戻って怒りまくるワーカーさん。
「どうもこうもないですよ!病気って自覚がないんですよ!」
それを見て「放っておきなさい」と言ったワーカーさんが声をかけます。
実は、このワーカーさんも若い頃、アルコホーリックに関わった経験があると打ち明けるのです。
一生懸命やったけど「死んでしまったんです」と衝撃告白。
「あの時どうすれば良かったのかなぁ~」と、今も葛藤を抱えていることを話します。
ここ泣けます。

私なんかホント「役所はなんもやってくれん!」「わかってないワーカーばっかだ!」と、
思っちゃいますけど、ちゃんと必死に関わって下さっているワーカーさんがいることも知ってます。
つくづくこういう人達にも支えられてんだなぁ~と思います。

さて病院を無事3カ月で退院して来ますが、
もちろん自助グループも最初だけで再飲酒。
しかも~笑っちゃうのが再就職先に居酒屋を選んだりするんですよ。
わ~か~る~!ギャンブラーもこの期に及んでパチンコ屋さんに就職決めたりしますからね(笑)

そして、何故自助グループに来ないか?問われると、
「今飲みたいとも思わないんで。どっちかって言うと早く働きたいんっすよ」
「自助グループなんて、何の役に立つんですか!」

あるあるあるある~~~~~~~~!!!!!!
もうね~依存症者は回復に向き合うとなると途端にご立派なこと言いだすんですよ。
「働いて自立したいんだ!」
「娘のために頑張るんだ!」
「家族に恩返しがしたいんだ!」
これって、こういうあま~い言葉で、家族を何度もたらしこんできた依存症ジゴロの習性ですね。

家族は、他から見たら「またあんな軽い言葉で騙されちゃって・・・」
と飽きれるような見え透いた嘘にすがりついちゃう、まさに心が砂漠状態になってます。
だから第三者が介入すると上手く行くんですよね。
そんな言葉に騙されないので。

私なんてそういうこと言いだすと「わはは!でた~。みんな急にそんなしおらしいこと言うのよね~」
とおちょくって笑い飛ばしたりするので、嫌がられてます。(笑)

とまあ、こんな風に信じて裏切られを、
ワーカーさんがまるで家族の様に巻き込まれていくのですが、
最後ですね、ワーカーさんが
「もう知らない!好きにして下さい」と見捨てて行ってしまうと、
慌ててやり直すんですよ!
この辺、依存症者のタフラブが見事に描かれていましたね~。

ホントこれ見事依存症者の習性が描かれ、しかも治療の道筋がダイジェストで分かる!
めっちゃ最高です。
頼む!続編でギャンブルも作って欲しいです~。

ここまでネタバレしといてなんですけど。
是非是非見逃し配信1週間は見れますから、ご覧下さいね~。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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