対策は裏の面も必要なのです

公開日: 

昨日FASDのことをブログに書いて、
知ってますかFASD?お母さんの「ダメ絶対」のお話しです

母子手帳にリスクをしっかり書かんかい!と書いたら、
アスクの今成さんから、
「妊娠初期って、気がつかないでお酒飲んでいる人がいるので、
あんまりがっつり書いてしまうと、中絶する人が増えるのでNGなんだと教えてもらいました。

へぇ~~~~~~~~!!!!!!
なるほど、色んな側面があるなぁ・・・と思いました。

ホント活動してみないと分からないこと、
対策には表裏両方の面をみて、両方がカバーできないとダメなんですよね。
それは私も身にしみております。

で、昨日の発表でもう一つこの表裏一体を痛感したのは、「禁酒法」との関係です。
「禁酒法」ってアメリカの禁酒法時代が色んな映画にもなっているので、
「禁酒法=アメリカ」だと思っていましたが、
実は世界の様々な国々、カナダ、ノルウェー、フィンランド、ハンガリー、ロシアなどでも行われていたんですね~。
そして全部失敗しているそうです。

やっぱりなぁ、と思いますよね。
ただ単に禁止って言うのは、依存症やその他のハイリスク群の対策にはならないんですよね。
アメリカの禁酒法でアルカポネが大儲けしたように、
禁止されれば地下に潜って、暗黒街が大儲けするし、代替え品をさがすわけですよ。

だから日本もよく「ギャンブル依存症対策にパチンコ潰せ!」なんて話が出てきますけど、
それは絶対にうまくいかないです。
闇ギャンブルがはびこって、株やFXにはまるひとが増えます。

ギャンブルというのは人が楽しむ息抜きの一つ、いわば嗜好品なんですよね。
それに殆どの人は、そこそこ適度に楽しめるんですから、
依存症の発症リスクをおさえる予防と規制、そして治療への道筋を充実させるしかないんですよね。

ハイリスク群というのは、常識の範疇には収まらないです。
だからこそのハイリスク群なわけで、
吉澤ひとみさんの件でも皆さん分かりますよね。

ふわふわ~っと「じゃあ、禁止にすりゃ~いいじゃん。」と、考えて実行しても上手くいかない。
また、リスクをことさら強調すると、不安感を煽りすぎて逆ブレする。
結局対策って、この辺のバランスを探りながらやっていくわけで、
どのあたりが最も効果が上がり、リスクが少ないポイントか?
ってなことを常に模索し続けることなのだと思います。

ポイントは社会情勢でもどんどん変わるでしょうし、
今の我々が思いつかないものが、席巻していく場合がある。
その時に、表と裏を探りながら対策を立てていく、
この辺まさに職人技だなぁと思う次第です。

ブログ是非応援して下さい!クリックでランキングがあがります。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 依存症へにほんブログ村
依存症 ブログランキングへ

PVアクセスランキング にほんブログ村

現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP ↑