知ってますかFASD?お母さんの「ダメ絶対」のお話しです

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今日は、アスクの今成さんにお誘いいただいて、
FASDの国際フォーラムに参加してきました。

さて、皆さまFASDとは何でしょう?ご存知ですか?
私は、全く知りませんでしたがFASDとは
妊娠中の母親の飲酒により胎児に様々な障害が生じることで、
これらの障害を軽度なものから重度なものを含めて
「胎児性アルコールスペクトラム障害=Fetal Alcohol Spectrum Disorder」
と言うのだそうです。

これを聞いてですよ、
「そりゃアルコール依存症の人が妊娠中に浴びるように飲んだら影響があるでしょうよ・・・」
って思うじゃないですかぁ。
はい、私もそう思いました。

でも今日のフォーラムで、ぶったまげたのは、
「量が少なければ安全というわけでもない」ってことなんです。
で、お酒を飲んでも安全な妊娠時期ってのもないそうです。
だから妊娠中は「飲んじゃダメ」つまりお母さんの「ダメ絶対」なんですよ!

皆さん、こんなこと知ってました?
私は、17,8年前に妊婦でしたけど、当時は
「飲まないことでストレスためるくらいなら、多少は飲んでOK」
って母親学級で言われましたよ。
「へぇ~そうなんだ!」と思ったんでよく覚えてます。

ちなみに当時の新宿区の母子手帳を見てみると、
上の娘の時は、
「妊娠中の喫煙や飲酒は、胎児の発達を妨げ流産、早産、低体重児の原因となります。
妊娠中や授乳期間は避けましょう。」となっているんですね。

ところが下の息子の時、たった1年違いですよ!その時は、
「習慣的な飲酒は胎児に悪い影響を与えます。できるだけ妊娠中の飲酒は控えましょう。」
って、めっちゃマイルドな言い方に変わってるんですよ。
何があったんだ、新宿区!後退してどうする!今は大丈夫なのか?
しかもどっちも生まれた子供に障害が出るリスクがある!なんて全く書かれていないんですよ。

こんな言い方だったらですよ、ちょっとくらいなら大丈夫って思っちゃいますよね?
幸い私は飲まなかったですけど、「ビール位なら」と、飲んでたお母さんもいましたよ。
別に疑問にも思いませんでした。

じゃあ、このFASDってどんな症状があるの?って言うと、
顔面を中心とする奇形や、身体の発育障害、知能障害などがあって、
しかも長生きできないんだそうです。
もちろん重症度は違うわけですけど。

さらに驚いたことには、このFASDの子供は大体1%位と思われていたんだけど、
カナダで疫学調査をしてみたら、実は有病率は1.8%~2.9%もあったんだそうです。
ですから誤診や見過ごしってのがすごく多い訳ですよね。
発達障害に誤診される場合が多いそうです。
日本なんて見過ごされてるのめちゃくちゃ多そうですよね。
だってこんなに全然知られてないですもん。

え~!なんでもっとしっかり教えてくれないの?って思いませんか。
母子手帳には、もっと正確な情報を載せて欲しいです。
こんな生ぬるい事じゃなく、
「妊娠中に飲酒すると、胎児に流産早産の危険があるだけでなく、
生まれてきた子供は、顔面に奇形があったり、身体に発育障害が出たり、
小頭症、知能障害、適応障害、発達障害などの障害になる可能性があり、長生きできません。
アルコールは少量でも多量でもリスクは同じで、2~3%の有病率があります。
ただし妊娠中に母親が1滴も飲酒しなければ、FASDにはなりません。
妊娠中にお酒は絶対に飲まないようにしましょう。」
くらいに書いて欲しいですよね。
気楽に考えていて飲んじゃう人、これでだいぶ減ると思いますよ。

周りに妊婦さんがいたら教えてあげて下さいね。
間違ってもお酒をお勧めしたりしないように!
お願いします。

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