なんとか依存症です
私が、15年前にはじめてクリニックで「ギャンブル依存症」を告げられた頃は、
「依存症?なんすかそれ?」みたいな感じで、
言葉自体が全然知られていなかったですよね。
もちろん依存症については、今も誤解や偏見が多く、
正しい知識が広まっているとは言えませんが、
でも「依存症」という言葉自体は、かなり広まったなぁと感慨深いです。
というのも今日、近所の本屋さんで
「なんか面白そうな本出てるかな~」と物色していると、
近所の会社帰りのOLさんの会話が何気なく耳に入ってきたんですね。
どうも上司の方が非常に怒りっぽい人だとかで・・・
「それで、なんとかさんは納得して落ち着いてくれたの?」
「納得もしないし、落ち着いてもいない。あのイライラはアルコール依存症だと思うのよね~」
「あ~確かに~!」
などと言い合っているではないですか!
お~!こんなに普通にアルコール依存症が出てくる時代になったんですね~。
んで、帰って来てから何気なく「依存症」のキーワードでTwitterを検索してみると、
お~!出てくる出てくる・・・いつの間にか「やめられない」ものがあれば、
なんでもかんでも「依存症」とつけて表現する時代になったようです。
もちろん医学的には認められてませんが、
「なるほど~!」と思ったり「あるある」「いるいる」「へ~!?」
と思ったものもあったので、今日はそんなトレンドを紹介します。
まず、なるほど~と思ったのが、
「ヘイト依存症」
これは東京新聞に宮古あずささんとおっしゃる看護婦さんが書いていらっしゃったコラムで、
その名の通り、ヘイトやデマをまき散らす人を指しています。
中には訴訟に発展し多額の賠償を払わされる羽目になっても、
やめられない人もいるんだそうです。
ひぇ~!そうなると確かに依存症かも。
本人めちゃくちゃ苦しいでしょうねぇ・・・
続いて、気持ち分かる~!と共感したのが、
「ネットフリックス依存症」
記事によるとですけど、これインドの男性なんですが、
就職もせずに毎日7時間もネトフリを視聴していて、
「やめられない~!」と医療機関に助けを求めてきたのだそうです。
いや~、実に良く分かります。
なんせネトフリはオリジナルモノがめっちゃ面白いですからねぇ・・・
私も、しょっちゅうちょこちょこ観てます。
あと若い子が割と普通に使っているのが、
「マスク依存症」
確かに、若い子ってマスクが好きですよね。
うちの娘も時々「マスク依存症だから~、買ってきて~」
などと言ってきます。
おそらくファッションの一部と化しているのだと思います。
その他には、アイドルの名前とか、好きなアニメの名前をいれて、
なんとか依存症と語る人達ですね。
私なら「仲村トオル様依存症」になりますね。
これはもう沢山でてました。
あとは「糖質依存症」とか「砂糖依存症」なるものもありましたね。
糖質制限ダイエットのリバウンドでなる!
と書かれていたものもありました。ホントかウソか分かりませんが。
これ私も実に共感します。
めっちゃ甘いものが大好きで、
ついつい食べちゃうんですよね~。
それともう一つ私の好きなものがありました。
そう!「占い依存症」です。
これはなんでもかんでも占いに頼っちゃう人をさしているのだそうで、
そうなると私には全くあてはまりませんね。
占い師に自分好みの答えを誘導している位ですから(笑)
好みの回答を信じ、ムカつくことを言われると時々論破しちゃったりしますが、
いずれにせよ聞いたことはすぐ忘れます。
・・・とまぁ、多くの共感があるものからレアなものまで、
現代は、なんでもかんでも「やめにくいもの」の代名詞に、
依存症が使われているようです。
我々もちょっと調子が悪い時に
「うつだわ~」とかって言うのと同じで、
依存症もまた市民権を得つつあるんだなぁ~と、
善し悪しは別として、時代は変わった!と、しみじみ思いました。
あなたは何依存症ですか?
ブログ是非応援して下さい!クリックでランキングがあがります。
にほんブログ村
依存症 ブログランキングへ
現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)