感激!内閣官房・厚労省⇒金融・消費者庁⇒田名部先生⇒文科省すごい連携です

公開日: 

昨日のブログアゴラさんに掲載して頂いたので、是非ご一読下さい。
社会貢献?社会的弱者をパチンコに誘いこまないで!

ギャンブル依存症って、こういう滅入っちゃうようなニュースが多い中で、
今日は、仲間から実に嬉しいニュースが飛び込んできました!

ギャンブル依存症問題が審議されるようになってから、
この厄介な病気を、できるだけ小さく見せたい、簡単に解決できる問題として取り扱いたい
という「カジノ推進派」の思惑もあり、対策としてあげられるものがもっとも分かりやすい
「治療できる病院を増やす」といった、拠点病院事業ばかりが取り上げられてきたんですよね。

けれども、ギャンブル依存症ってお医者様がちゃちゃっと診断して治っちゃうような、
そんな簡単な病気じゃないし、過度な医療化は社会保障費の増大に繋がってしまいます。

私は、いくら病気とはいえギャンブル依存症は「やらなきゃかからない病気」なのですから、
他の病気とは違う対策の強化を模索すべきで、
・社会負担なく、しかも回復者のためになる自助グループの周知
・ギャンブル産業側からの依存症対策費の拠出と利益相反にならない仕組み作り、
・予防教育と啓発の強化
と、この3本柱の実現が重要だと思っています。

そして何よりギャンブル依存症の介入のポイントは、
「身体」ではなく「お金」にある訳ですから、金融庁さんや消費者庁さんの協力が
絶対に不可欠だと思ってきました。

そのことを厚労省にもアピールしてきましたが、
厚労省さんとしてはやりにくいと思うんですよね。
だって「病気」だけどポイントが「お金」なんですから。

でも、今の厚労省の依存症対策室の方々が、めちゃめちゃ頑張って下さり、
金融庁や消費者庁との連携を取り付けて下さってたんですね。
「ギャンブル等依存症対策基本法」の所轄が内閣官房ってのも連携作りに役立つのだと思いますけど。
で、金融・消費者庁さんもすごく協力的で、パンフレットを作成してくれたり、
消費生活センターの相談窓口の方に、「ギャンブル依存症の相談が来たらどうしたらよいか?」
といった、マニュアルなどを作って下さり、各地の窓口担当者の方々も熱心で、
我々とも良い連携ができてきています。

そして本年11月には、消費者庁さんの取りまとめで、
若者向けにこんなチラシが作成されたんですね。
caution_012_181128_0002_ページ_1

caution_012_181128_0002_ページ_2

ねっ!内容がすごくいいんですよ。
予算がなかったのか?デザインはまぁあれ・・・普通ですけど(笑)
内容はいいですよね~。
タイトルが目立つので、そこが重要だと思うんですが、
★若者の皆さん、ちょっとしたビギナーズラックに注意しましょう。
★借⾦の肩代わりは禁物です。
この2つは特にいいです。これ載せてくれたのは大きいです。

ただ、省庁モノって何でもそうですけど、
「良いもの作っても誰も見ない」っていうのがネックな訳ですよ。
だって皆さん、厚生労働省や金融庁のホームページなんてご覧になります?
私はこういう仕事に就くまで1ミリも関心なかったです。

で、「いいもの作ってもそれどうするかが大問題なんだよね。」と思っていたら、
なんと!国民民主党の参議院議員 田名部匡代先生が同じことを心配して下さり、
「パンフだけで十分?」と気にかけて下さったんですね。
なので「いやこれ作っただけでなく、周知が大問題なんです~。」と申し上げた所、
なんと先生が参議院の「消費問題に関する特別委員会」で、
「周知して欲しい!」「どういうところに置くかが大切なんです」ってことを力強く訴えて下さったんです!
第197回国会 消費者問題に関する特別委員会 H30.11.21(参議院HPより)
きゃ~!先生有難うございます。

そして、このご質問の成果がわかったのが本日です。
仲間から連絡があったのですが、なんとなんとなななんとですよ!
全国の大学と専門学校に周知のお願いが文科省から流され、
大学側が学生のメーリングリスト等に流して周知したってことなんですよ!

なんでも消費者庁から、文科省に依頼があり、
文科省から全国のですよ、大学、専門学校、あと当会では把握しきれていないのですが、
どうやら高校にも通達を流してくれたってことなんです。
全国ですよ!全国!

すごい!これはすごい画期的なことです。
今まで、一度だってこんな大規模なことやって貰った事なかったです。
よかった~。これで大学側の認識が変わってくれたらなぁと切に願います。

我々、当会発足時より、大学には良い思い出がありません。
ギャンブル依存症で学校に通えなくなり、単位も全然取れていない。
学校に相談に行っても、親身になって貰えない・・・こんなことの繰り返しでした。
結局、中退を余儀なくされ、
「せめて漫画の啓発冊子を配って貰えませんか?」とお願いしても、けんもほろろ。
「むなしい・・・こんなにギャンブル問題で中退している現実があるのに!」と、仲間といつも憤慨してました。
この度、文科省から通達して頂いたことは本当によかったです。

日本は、省庁の縦割り問題が、昔から議論されていますけど、
この度の連携、すばらしい!と感激しています。

ご尽力いただいた省庁の官僚の皆様、田名部匡代先生、
そして実際に学生達へ情報拡散して下さった学校関係の皆様、
本当に有難うございました。

若者たちが、ギャンブルで未来が閉ざされてしまうことのないよう、
また、ギャンブルで日本の頭脳が失われることがないよう、
どうか今後ともますますのお力添えをお願致します。

本当に嬉しいです。
ありがとうございます。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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