ポケモンGOの訴訟対応です

公開日: 

ポケモンGOの大ブームにより、様々な社会問題が起きていることに、
非常に心を痛めています。

特に未成年者の非行問題や、ゲーム依存問題については、
大きな懸念を抱いています。
北海道では、7/22~31までの10日間で122人の中高生が補導されました。
ポケモンGO!北海道中高生122人補導

当然、深夜徘徊は懸念された事態で、今後、こういった子供たちが、
なんらかの犯罪に巻き込まれる可能性は捨てきれません。
社会には居場所のない子供たちも沢山おり、
昨年度の寝屋川中1男女殺害事件もまだ記憶に新しいところです。

また、逆に子供たちの、ゲーム欲求になすすべなく、
悩み抜いている親御さんも沢山おられます。

実は、先日、北海道での記事をに対し、
「未成年者に対し、深夜の配信停止などの規制は出来ないのであろうか?」
とツイッターで流したところ、早速
「それは親の無関心が原因」とリツイートされました。

数度のやり取りで、その方には現実について、
ご理解頂けたかと、思っておりますが、
この方が特別ではなく、日本の社会ではこれが一般的な
感想なのだと思います。

子供と何度も向き合い、その度に話し合いにもならず、
意志の疎通にも欠け、どう規制しようとも全く効果なく、
なすすべなく悩み抜いている親御さんたちの悲痛な叫び。
それだけ、いわゆるゲーム脳に罹患したパワーは強大なのですが、
その危険性について、きちんと啓発がなされていません。

これだけ大きな社会問題が何度も繰り返されているにも関わらず、
いまだ一向に打開策も、支援策もないのが日本の現実です。
全ては「自己責任」という錦の御旗で、企業利益ばかりが優先されてきました。
確かに、現代日本にとって、経済再生が大きな課題であることは重々承知しています。

けれどもそれによって格差が拡大し、福祉が置き去りにされ、
有効な打開策が一向に打ち出されずにいたのでは、
多くの若者たちが、なんらかの犯罪に巻き込まれ未来を絶たれたり、
依存症による苦しみで、長い間人生を閉ざされたりしているのを、
見捨てていくことになります。

もちろん様々な民間団体が、手を差し伸べていますが、
そこには限界もあり、なにもかもボランティア頼みでは、
問題の大きさに追いつきません。
また一方で巨額の利益をあげている企業があるのですから、
財源がないわけでもないのです。

この企業の受益者負担について、常々問題提起している身にとって、
ポケモンGOは、またしても・・・という気持ちが否めずにいました。
この圧倒的人気の負の側面のツケが、また我々にまわされるのか・・・
暗澹たる気持ちになっていました。

がっ!本日一縷の望みが見えるニュースが飛び込んできました。
そう!ポケモンGOは、パチンコと違い、日本独自の文化ではありません。
訴訟大国アメリカが、先鞭をつけてくれたのです。
「ポケモンGO」めぐり米で初訴訟か-自宅裏庭へのプレーヤー侵入で

この方は、ポケモンGOが自宅の裏庭に出現してしまったために、
迷惑を被ったことを訴えたもので、
集団訴訟を訴えています。

私も、日本でもこの動きが広まり、
企業は自分たちの利益のために、社会になんらかの不利益を与える場合は、
その負の側面に対して、可及的速やかに自社で負担し改善しなくてはならない、
という当たり前のことが、当然に行われるようになって欲しいと願っています。

日本でも、ポケモンGOによる被害がもたらされた人は、
訴訟という手段で、企業責任を問うてはいかがでしょうか。

そして、教育委員会や、青少年の健全育成を考える市民団体など、
様々な団体で力をあわせて、未成年者への深夜配信の停止まで、
持って行けたらなぁと願っています。

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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