初の離島セミナー奄美大島にて!です

公開日: 

いやぁ、一体どうなることかと思っていた、奄美大島での依存症セミナー。
なんと16名の援助職の方らが参加してくださり、
これはすごいんじゃないの?と思ってます。
よかった、よかった!
ご来場くださった皆様、そしてご尽力いただいた方々ありがとうございました。

この度、初めて離島でセミナーをさせていただいて改めて、
離島は支援から取り残されているという現実に直面しました。
依存症に関わっていただける医療者も殆どいないし、自助グループもなし、
もちろん行政の窓口で認知行動療法なんてことも一切やっていません。
わずかにAAが月に2回開かれているだけですよ。
あのどこにでもあると思われる断酒会さんですらないんですから。

ご本人も大変な思いをされているでしょうけど、
ご家族のご苦労はいかばかりかと胸が痛みます。
なんとか助成金などをとって、離島支援に回りたいところです。

実際、今日のアンケート調査でも、「目からうろこ」と皆さんおっしゃっていて、
やはり依存症のことが知られていないあなぁと思いました。

さて、今回何故奄美大島に来たかというと、
もともとは天理教さんの奄美大島の教会長さんにお招きいただき、
講演を行うことになっていたからです。
明日、地元の保健師さんもお呼びして、私と一緒に講演を行うことになっています。

天理教さんのことは時々書いていますが、
依存症の支援について熱心に学ばれていらっしゃるのですが、
それは何故かといえば天理教の教会にニーズがあるからなんですね。
つまり人間最後は宗教に助けを求める人が多いわけです。
同じパターンは他の宗教でもありますよね。

ある種プチ回復施設のような役割を教会が担っていらしていて、
家族から「何とかして欲しい」と泣きつかれて、
依存症者を部屋住みさんと言って預かったりしているんですよ。
ご家族はそれで多少はホッとできるでしょうけど、
そうなると教会は大変なことになっちゃうわけです。

で、今から8年くらい前たまたまご縁があって、
依存症のことをお伝えして「抱え込まないで下さい。」
「回復施設や自助グループ、必要に応じて病院につなげて下さい。」
ということをレクチャーさせていただくことになり、そこから広がっていって、
全国あっちこっちに呼んでいただくようになり、
ようやく最近少しずつ、ご家族も自助グループや家族会につながったり、
当事者が施設につながったりと、良い連携ができるようになってきたんですね。

でもって明日天理教さんで講演する前に、
今晩、天理教の教会長さんと打ち合わせしたんですけど、
お話を聞いていて、やはりここ奄美でも天理教さんが、
抱え込まざるをえなくなっている案件があるんですよね。

これをなんとかご家族や地域の保健所などを巻き込んで、
しかるべき支援先につなげていきたいところです。

私、もう何度も言ってますが、宗教家へのレクチャーは絶対に必要だと思います。
抱え込まずに、連携し支援につなげて欲しいんです。
また、家族をカルトとか、それこそ「壺を買え!」みたいな、
ぼったくられるような所からも守りたいんです。
家族相談を受けていると、そういう所にお金を使い果たしたという人だって結構いるんです。

日本は宗教がないって間違った認識です。
一神教じゃないだけで、仲間たちを見ていても、
どこかの宗教に関わっている人いはとても多いです。
天理教の仲間も、創価学会の仲間も、クリスチャンの仲間も、
立正佼成会の仲間も、真如苑の仲間も、
それこそありとあらゆる宗教の仲間を沢山知っています。

天理教さんにはご縁があってもう長いので、それこそズバズバ言ってます。
皆さん驚いてますし、あきれている人もいるかもしれませんが、
それでもあっちゃこっちゃからお声がかかるので、遠慮なく言うことにしています。

「抱え込まないで下さい。」
「依存症者のような困った人に関わって、支援者がそんな自分に酔ってしまわないように。」
「祈ってるだけじゃだめです。行動しなきゃ事態は変わりません。」
本当に普通の人が聞いても、あまりに言いたいことを言うのでびっくりすると思います。

それでも我々依存症者の意見に耳を傾けて下さり、
支援の在り方を検討してくださっている天理教さんには感謝しています。
他の宗教家の皆さんにも是非連携をお願いしたいと思っています。

そして取り残されている離島支援。
これを是非何とかしたいです。
助成金とれないかな~と思っています。
鹿児島県支援してくれないでしょうか。

クリックでランキングがあがります。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 依存症へにほんブログ村
依存症 ブログランキングへ

現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP ↑