今日は、二つのとても素敵な再会がありました。
一つは、山元塾卒業生の同期会。

度々お話ししておりますが、元アップルジャパンの社長でいらした、
山元賢治さんが主宰する山元塾の塾生だったんですね私。

まぁもちろんそんなところに来ようという位ですから、
間違いなくモチベーションも高いし、仕事に対して使命や意気込みを感じている方が多い訳です。
しかも時代の先端を行く、敏感な方々。
すごく沢山の刺激を頂きましたね～山元塾では。

私って、あんまりいわゆる普通の企業で働いてないじゃないですか。
デパートの４年間を除いては、医者と弁護士秘書そしてカウンセラー。
なので世の中の会社がどんな風にものを考え動くのか？
そういうことを様々に教えて貰えて、新鮮でしたね～。

本当は今でも通いたいのですが、多忙すぎて全然いかれないので、
断念しておりますが、ご興味のある方は是非体験してみて下さい。

で、その仲間達と１年ぶりの再会。
それも都会のど真ん中にある、夜景のきれいなおっしゃれ～なキャンプ場。
近況報告なんかをしあって、相変わらず頑張っている仲間の方々の話を聞いて、
刺激的な夜となりました。益々頑張ろう！と思いました。

どうです、この夜景と、おしゃれなシュチュエーション。
今度、仲間とも是非行きたいです。

そしてもう一つ。
実は今日、私達夫婦を自助グループへと繋げて下さった精神科の先生に再会する機会を頂いたんです。
まさに10年ぶりの再会です。

ずっと会ってお礼を伝えたいと思っていました。
夫といつも先生に対する感謝の気持ちを話しあって来ました。
今日、やっとその願いを叶えることができました。

10年前、絶望の淵で「このバカ夫を何とかして下さい！」と、
怒りと、不安と、恐れと混乱の中、
すがるように先生の診療所のドアを開けた日。

先生は「ここでは治らないよ。ここに来なくて良いから、自助グループに行きなさい。」
「奥さんも病気だよ。奥さんも家族の自助グループに行きなさい。」と言って下さいました。

最初は、これで診察って終わりなのか？と、なんだかあっけなく感じましたが、
でも診断名がつき、何をやったら良いか示して頂いたお陰で、
少しだけ、ホッと一息つけたことを覚えています。

その的確な一言が、私たちにとってどれだけ運が良かったことか、
それは今になって良くわかります。
ファーストコンタクトが悪くて、回り道をしてくる仲間の話を聞くにつけ、
私たちの幸運に感謝せずにはいられません。

あのたった１回の診察が、私たち夫婦の運命を変えてくれたのです。
「自助グループに行きなさい」
ギャンブル依存症のことを全く知らなかった私たちに、
最適で最高で最愛の言葉を送って下さったF先生は、まさに私たち夫婦の命の恩人です。

先生も私たち夫婦が訪ねてきたことを、とても喜んで下さいました。
「回復者を見ることはとても嬉しい」とおっしゃって下さいました。

あの絶望のどん底にいた10年前には、
こうして再会する日が訪れることなど、想像すらしませんでした。

懐かしく、そして変わらぬ先生のおだやかな笑顔に再会し、
私は、感謝の気持ちでなんだか涙が出てきました。
本当に先生には命を救われました。

頂いたこの命、これからも誰かの手助けとなり、助けられ、
大切に生きて、使命を果たしたいと思っています。

F先生本当にありがとうございました。
お会いできて嬉しかったです。
先生の益々のご健勝とご健康をお祈りいたしております。

私たち夫婦は、先生へのご恩を決して忘れることなく、
一度死んだ命に、再び魂を入れて下さったことに感謝して生きて参ります。