特に司法の皆様、啓発活動にご協力を!です

公開日: 

ギャンブル依存症対策の整備を心から願う日々を送っておりますが、
どうか、早急に実現できるよう、皆様方、今一度ご尽力頂けないでしょうか。

私たち、ギャンブル依存症問題を考える会は、今年2月に発足し、
全て、ギャンブル依存症者を持つ家族の献金により活動費をまかなっています。

私たちはこれまで、依存症者の借金の尻拭いをし、
さらに治療費の捻出で預貯金を使い果たして参りました。
それでも、まだSOSを出せずに苦しんでいるご家族のため、
活動費を捻出し続けております。

決して、経済的に楽ではない私たちがこれほど必死になり、
何故、他人を助けるために、自腹で活動し続けているのか?

それは、この病気の悲惨さと、根深さ、そして残酷さを誰よりも知りつくしているからです。

ギャンブル依存症の問題は、各家庭の借金問題にとどまるものではなく、
社会に多大な影響を与える病気です。

私たちは、素人ながら人海戦術で、事件の裏にギャンブルによる借金があった、
「平成ギャンブル事件史」というデータベースを作成中です。
それには、平成に入ってからの26年間で、新聞等に掲載された大型横領等企業事件が約260件
殺人等重大事件で約260件、児童虐待事件で120件を拾いあげています。
そして、報道されない事件は、その数10倍、数100倍もおこっているのです。

けれども、こういった事件や事故、そして借金や貧困問題は減少させることができます。
何故なら、依存症は治療を受ければ、回復できる病気だからです。
今の日本に絶対的に足りないもの、それは予防教育と啓発活動です。

「ギャンブル依存症対策は必要だ」
皆さま、その点には賛同して下さいます。
政治家、マスコミ、司法、行政、福祉、医療、教育・・・様々な職種の方々が、
「そうだ!その通り、予防や啓発活動が必要だ」とおっしゃって下さいます。

けれども、実際にやろう!となると、関係各位の勉強会すらなかなか実現しないのが現状です。
他人事であり、共感がない・・・
「必要なことは分かるけど、自分達が時間や労力や、お金をさいてまでやる気はない」
これが一般社会の皆様の正直な感想ではないでしょうか。
「社会は、依存症者に興味がない」これが私たちの実感です。

でも、少しだけ、もし皆さんの子々孫々に「ギャンブル依存症が発病したら?」と、
お考えになってみて下さい。
そして、その病気に家族はなすすべがないのです。

「否認の病」と言われるこの病気は、不思議なことに、
最愛の家族がどんなに説得を試みても、治療に繋がろうとしない、
いえむしろ、家族の説得だけには応じようとしないのです。

それがどれだけ残酷で、家族にとって身が引き裂かれるほど辛い病気か、
経験したことのない皆さまにおわかり頂けるでしょうか?
何十年にもわたって、自分の人生をダメにし続け、
自分と家族を苦しめ続け、堕ちていく一方の家族を直近で見続ける、
その辛さが、お分かり頂けるでしょうか?
言葉が通じない、その歯がゆさ、ジレンマ、絶望をどうか想像してみて下さい。

そして最終的には、死を選ぶ人たちも少なくないのです。
私たち家族は、死の恐怖と常に隣り合わせで過ごすのです。

ところが、この不思議な病気は、適切なタイミングに適切な介入に出会えば、
回復に繋がることができるのです。
しかもその介入は、家族以外の他人によって行われる方が成功率が高いのです。

ギャンブル依存症の場合、その最大のチャンスに出会う方々は、
なんといっても弁護士さん、そして司法関係者なのです。

ギャンブル依存症は身体的ダメージが殆どありません。
それは一見幸いのように見えますが、
私たちにとっては、アルコールや薬物のような、
医療による介入のチャンスを失っているともいえるのです。

けれども、多重債務に無縁のギャンブラーは殆どいません。
ですから、私たちにとって、最大の介入のチャンスがあるのは、
なんといっても弁護士さんなのです。

もし、全国に3万人以上いらっしゃる、
弁護士さんがギャンブル依存症に対する正しい知識と、
介入スキルをお持ちであったら、ギャンブル依存症者の介入チャンスは劇的に増えるでしょう。

そして、多重債務問題から派生する様々な刑事事件に対し、
ギャンブル依存症の治療に結びつく判決を、裁判所が出して下さったなら、
再犯率もグンと下がるはずです。

皆さま、どうか想像してみて下さい。
ご自分の大切なお子さんや、パートナーが、
例えば、会社の同僚に誘われたとか、友人や恋人に誘われたという些細なきっかけで、
ギャンブル依存症に罹患してしまい、どんどんどんどん様子が変わって行ったとしたら?

あなたがどんなに「ギャンブルを止めて欲しい」と泣いて哀願しても、
その声を振り切り、ギャンブルをやり続ける姿を見たとしたら?

お子さんのお年玉をご主人が使い込み、お子さんが傷つき泣いていたとしたら?
あなたは、どれほど傷つき、苦しみ、嘆き悲しむことでしょうか。

そして、その何十年にも渡る地獄から抜け出すチャンスの鍵を、
弁護士さんが握っていたとしたら、
あなたは、その弁護士さんにすがり、例え土下座してでも、
この子を助けて欲しいと、ご主人を助けて欲しいと、切望するのではないでしょうか?
やっときたチャンスを諦めきれるでしょうか?
「あと10年、次のチャンスを気長に待って」と言われたなら、
あなたならどう思われるでしょうか?

カジノの審議ばかりが注目され、ギャンブル依存症対策は、
具体的な進展は一切ありません。
けれども対策は、実は、今すぐにでも始められるのです。
どうか弁護士さん、司法の皆様をはじめ、この問題に関わる皆様方、
勉強会だけでも開催して頂けないでしょうか?

具体的な介入の事例を、私は沢山持っています。
先駆的な取り組みをして下さった方々との連係プレーで成功した事例を、
ご紹介させて頂くだけでも結構です。
私たちのまだ見ぬ仲間達に手を差し伸べ、助けて頂けないでしょうか?

必要性を唱えるだけでなく、今できることを始めて頂けないでしょうか?
たった今困っている人たちがいるのです。
そして、その数は536万人の罹患者に対し、その周りにいる家族は、
1000万人、2000万人に達するのです。

国や行政の方々が、いつか法整備をして下さるかもしれません。
でもそれは、5年も10年も先かもしれなのです。
あなたは、助かることができる病気にかかったご家族を、
あと5年、いえ10年、もっと長い時間かもしれません。
その姿を、横目で見続けることができるでしょうか?
その間に、沢山の方々が死を選んでいるのです。

そして、この依存症に対し全く無防備な日本の中で、
今も青少年は危険に丸腰でさらされながら、成長し続けているのです。

それを少しでも食い止めようと私たちも必死です。
でも、力ない私たちだけではすぐに限界が来てしまいます。
どうかどうかお力を貸して頂けないでしょうか。

正しい知識を得て頂くことなど簡単です。
数回の勉強会を開催して頂けないでしょうか。

また、何よりも大人の入り口に立っている青少年を、早急に守りたいのです。
今を生きている青少年を、守りたいのです。
いつかではなく、今から始めたいのです。

私たちには、お金がありません。
現在、クラウドファンドを立ち上げております。
ギフトは500円から用意しております。
どうか力を貸して下さい。
切にお願い致します。
http://shootingstar.jp/projects/1385

勉強会とクラウドファンド。
私たちが今すぐにご提供できる、ギャンブル依存症対策です。

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Comment

  1. CS より:

    沢山の事件の裏側にギャンブル依存の問題があること、この病気のことを最も理解をして頂きたい方に理解をして頂けないのが残念です。
    私たちにとっては当たり前に思える行動をとってもらえない。
    地道にコツコツとは思いますが何だか歯痒いです(>_<)
    啓発活動の冊子を早く作りたいですね!

    • rico より:

      CSさん、コメントありがとうございます。
      はい、まず知ろうともしない弁護士さんには心底がっくりきます。
      でも、なんとかしなくちゃいけないと思うので、最後まであきらめずに頑張ってみます。
      もっともっと世の中に発信したいですね。

  2. C より:

    りこさん、昨日はとても残念な弁護士さんで本当にがっかりしました。熱心に治療につなげようと、今までに関わって下さった弁護士さんんもいらっしゃいましたよね。勉強会の開催を是非お願いしたいと願っております。私達親の立場も勉強していきます。りこさん宜しくお願い致します。

    • rico より:

      Cさん、コメントありがとうございます。
      本当に、熱心な先生も沢山いらっしゃいます。
      それだけに今回の件は残念でなりません。
      弁護士会さんとの勉強会を是非実現できるようお祈り下さい。

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