昨日は、グレイスロードの家族懇親会に行ってまいりました。
会場には100人を超す方々が集まり、涙あり笑いありの一日を過ごしてまいりました。

まだつながっていないご家族も、
「施設ってどんなところだろう？」と見学を兼ねてこられて、
「あぁ、こういう企画もいいなぁ～」と思いました。

入寮中の人、卒業生の本人や家族がそれぞれスピーカーをされて、
絆を取り戻していく姿に、まさに希望がありました。

でも私は、グレイスロードの何がすごいって、
とにかく山梨の地域の方々に受け入れられているってことなんです。
こういう回復施設って、とかく住民から煙たがられ反対運動まで起こる場合もあって、
実際、以前関わっていた施設などでは、
地域住民になんだかんだとクレームをつけられていました。

でもグレイスロードは地域の方々が、「是非このままここに住んでほしい！」
と言ってくれるんですよね。
実際彼らは地域で必要とされていて、かなりお役にたっているらしいんです。

町内清掃のボランティアはもちろんですが、
お祭りや運動会など、人口流出がとまらず若者が少ない街にとって、
若い男手がこれだけまとまって、
汗をかいて下働きをしてくれるというのは、
貴重な人材資源になっているようです。

昨年などは、前日に降った雨で運動会のグラウンドが、
グチャグチャになっていたところを、
グレイスのみんなが、ど～っと砂をまきグランド整備をして、
ものの30分で綺麗にしたとかで、皆さんにすごく喜んでいただけたそうです。

地域に受け入れられ、必要とされ大切にされる・・・
これって自尊心と密接な関係にある、依存症者には、
とても大切な環境要因だと思っています。

また地域にとっても、家族がこれだけ大挙して日本各地から押し寄せるわけですから、
どれだけ地元に貢献していることか！
こういったことをもっと地元の方々に知っていただく必要がありますよね。
そうやって好循環を生むことで、益々居心地の良く、
また活性化にも貢献できる、好循環が生まれるのだと思います。

また、昨日の懇親会でもう一つ実にうれしかったのは、
お昼休みのアトラクションで、入寮者の有志によるバンドがでたこと。

お～いつの間にこんなことに！
こうやって、ギャンブル以外の趣味を取り戻している姿を見るのは
実にうれしいですね～。
特に音楽は私も大好きなので、一人張り切ってノリノリになってしまいました。

バンドのメンバーに
「あとどんな楽器が欲しい？」と聞いたら、
ギターがもう１本とドラムとのこと！
早速、帰りの電車で、ジモティやメルカリを検索したら、
なんとグレイスロードの地元竜王駅で中古ドラム一式を4万という
格安出品をしている人がいるじゃありませんか！
これぞハイヤーパワー！

速攻でスタッフに、
「ドラムセットこれでいいかどうか聞いて～！
彼らがOKなら私が買って献品するから～」と伝えると、
ヒロシ君が「金のない田中紀子から貰えない。今日の献金で買うよ。」
というので「なんでよ～、私が買うわよ～」とまた例によってやり取りがあり、
結局、ヒロシ君が頂いた献金で買ってくれることとなりました！
わぁ～嬉しい～！

入寮者がやりたいこと好きなことを見つけたなら、
どんどん応援してあげたい！
どうせ生涯金なんか貯まることないんだから、
仲間のために有益に使わないとね！と思ってます。

ギターも何とかしてあげたいし、
その他、「一度はやろうと思ったが挫折した」
という楽器がおうちに眠っていたら、
是非、ご連絡ください！
欲しいです！

沢山の笑顔と希望に包まれた、山梨の一日。
この仕事やっぱりやりがいあるなぁ！って、
自分が一番勇気づけられました。
皆様、本当にありがとうございました。

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