新ネタと黄金のアデーレです

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今日は自助グループ主催のセミナーに、
講師としてお招きいただき、栃木県に行って参りました。

北関東・東北から仲間が集まって下さり、
嬉しい再会となりました。

1時間の講演だったのですが、自助グループの集まりなので、
やっぱり12ステップの話をしよう!と、
急遽思いたち、実は昨晩の夜中に新ネタを考えたのでした。

新ネタと言っても、講演なので細かく台本を作るわけではありませんが、
大体の流れと、大筋を決めて、そのフレームを、
パワーポイントに落とし込むんですね。
実は昨日「よし!スターウオーズネタでやってみよう!」
と、ずっとやりたかったことを初めて形にしてみました。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんけど、
スターウォーズってまさに、
プログラムの世界を描いているんですよね。

で、この新ネタ、やってみたら結構好評で、
来て下さった皆さまに「わかりやすい!」と言って貰いました。
色んな所で、話したいので、セミナーをご企画の皆さん、
講師に是非呼んで下さい。
題して「スターウオーズで語る12ステップ」なんてね!

さてさて、今日のセミナーの後、実は夫と、
栃木県内で映画を観て帰りました。
もう都内では上映が終わってしまった作品なんですが、
「黄金のアディーレ」という映画です。

映画好きの私たち夫婦は、二人の予定が合えば、
しょっちゅう映画館に足を運ぶのですが、
その中でも私は、史実に基づく作品が好きなんですね。
昨日の「マネー・ショート」もそうでしたけど、
「へぇ~、こんことあったんだぁ!」ってことを、
映像で見ると知的好奇心が刺激されるじゃないですかぁ。

そしてその後、関連本を読んだり、
ネットでググってさらに史実を調べたりして、
夫と「あ~でもない、こうでもない」ってな話をするのが、
私の至福の時ですね~。

今日も栃木に向かう車中で、ずっと夫と、
昨日見た映画にちなんで「リーマンショック」について調べたり、
やっぱ金融商品の話は難しいので、関連本を読んで、
もう一度観ようか~!ってなことを語りあっていました。。

で、今日は「黄金のアディーレ」。
これはアメリカに暮らすマリア・アルトマンさんという方が
なんと82歳の時に、オーストリア政府を訴えた仰天事件で
“オーストリアのモナリザ”と称えられ、
国の美術館に飾られてきたクリムトの名画〈黄金のアデーレ〉は、
伯母・アデーレの肖像画であり、第二次世界大戦中、ナチスに我が家から略奪されたものなので、
正当な持ち主である自分のもとに返して欲しいという主張をしたんです。

対するオーストリア政府は、もちろん真っ向から反論します。
大切なものすべてを奪われ、祖国を捨てたマリアさんが、
クリムトの名画返還訴訟で本当に取り戻したかったもの・・・
それは自分のアイデンティティであり、
祖国がナチを受け入れ、ユダヤ人迫害に手をかした史実、
人の心の在り方や、祖国の責任を問うこと。
・・・という映画なんですけど、
こんな話、皆さんご存知でした!?
これつい最近のお話で、2006年に和解に至ったのだそうです。

この黄金のアディーレという作品は見れば、
「あぁ、この絵かぁ!」ってな感じで、
誰でも一度は目にしたことがあるものです。
それの名画がこんなことになっていたとは!

だって、モナリザさんの子孫が現れて、
「モナリザさんはうちの先祖で、戦争で奪われたものですから返して下さい!」
誰かが裁判を起こすってなったらビックリ仰天ですよね。
それと同じことが起きたわけです。
しかも、その裁判にそのおばあちゃまが勝訴して、
黄金のアディーレは、オーストリアからアメリカに渡って来たっていうんですから!

ひぇ~!すげ~!
82歳で訴えるってその気力もさることながら、
無事和解成立したのは90歳ですよ。
う~ん実に面白く、励まされる映画でした。

先日公開された「杉原千畝」以来、
第2次世界大戦時のヨーロッパ社会に触れることが最近多いんですが、
日本にいると第二次世界大戦についてはどうしてもアジアにおける、
日本の戦いばかりになって、
当時のヨーロッパのことってあんまり知らなくないですか?
今更ながら、世界の流れを知って実に興味深いんですよね。

しかも今回の映画では、オーストリアの上流階級の暮らしが描かれた、
それはそれは映像の美しい映画でした。

本当に世界って広いし、
自分の常識とか、知識って本当に1ミクロン位しかないんですよね。
知らないことの方がこの世にはずっと多いですよね。
面白いこと、びっくりすること、信じられないこと、破天荒なことが、
こんなにも沢山起こってるというのに!
それを知り尽くすことなんて絶対無理なんですよね。

今日はつくづくですね~
「あぁ人間なんてホンの少しのことしか知らずに死んじゃうんだなぁ~」
「もっと沢山のことが知りたいよ~!」
という想いが切実にこみ上げてきました。

ホント、ギャンブルなんかに時間を使ってる場合じゃなかった・・・
ってな気持ちになりました。
ギャンブルの刺激こそ最高の刺激と思ってましたけど、
バカバカしい~。
リアルな人生の方がよっぽど面白かったのに。
あぁ、私の30代はもう戻らない~!
ってな悔しさでいっぱいになりました。
まっその分こっから充実の日々を送るしかないですけど!

お陰様で、今日も目一杯楽しんだ一日となりました。
感謝・感謝です!

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