この世はみんなしくじり先生です

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なんだか今度は乙武さんの不倫報道が出たとかで、
最近の文春と新潮はまるでかつての
「フォーカス」「フライデー」の様ですね。

でも結局、破竹の勢いだったフォーカスは、
休刊になりましたからね。
こんなにもスキャンダラスなネタばかり追いかけていたら、
ビッグニュースが出せない号は、急激に売れなくなりそうですよね。

現にこの私、新潮も文春も度々愛読してましたけど、
最近は買う気がしないです。
どうでもいいじゃん!?
と思う様なネタばかりになってきた気がします。

しかも、週刊誌がスキャンダルを掲載すると、
急に大衆が迎合して、一気呵成に叩きまくるこの風潮も、
ホントうんざりです。

それも自分がきちんと署名入りで意見を発信するのならともかく、
無責任なコメントだらけ。
コメントなんていくらでも偉そうに書けますよね。
その上Twitterは、殆どの人が匿名なので、
もう品性下劣極まりなく、狂気の集団か?と思うほど、
最低レベルの罵りが大量に発信されています。

見ていると、精神が病みますね間違いなく。
そして人の意見や生き様にケチをつける人に限って、
自分が批判されたり、批判どころかただ違う意見を言われただけで、
すぐに感情的になって、激しく反論したりするんですよね。

言いたいことがあるなら、皆さん自分のブログなどで、
署名入りで発信されたらいいんですよね。
そうしたら必ず徹底的に叩かれますから。
その時初めて叩かれる人の気持ちが分かるのかと思います。

そして自分が発信してみて初めて、
世の中色んな人がいるなぁと分かると思います。
専門外のことでも知ったかぶってる人、
自分の狭い知識を唯一無二の正論だと振りかざしてくる人、
行間が読めない人、極論を持ちだす人・・・
本当に、この世は様々な人がいると実感すると思います。

政治の世界もそうですけど、
後だしジャンケンばかりしてる人ってずるいしセコイですよね。
何かを発信した人の意見を基に意見をすることなんて、
実に簡単じゃないですか。

でも最初のペンギンになることが、社会では求められているし、
そこに多様な意見があることが、
良い社会ですよね。
誰か一人の意見に正解を求めるようになったら、
それは独裁社会ですもんね。

しかし、なんだって皆さんこんなに清廉潔白、
人の過ちは「許さない!」って、声高に叫びたがるのでしょう。
そりゃ、スキャンダルが暴かれる心配のない、
ただの一般人であったら、確かにどんだけ叫んでも安全ですよね。
だからなのかもしれませんけど、
でもこの世の全員、なんらかのしくじり先生ですよね。

間違いを犯したことのない人間なんて、
いるわけがないじゃないですか。
全てはお互い様ですよね。

大切なのは、しくじった人に対して、
目くじら立てるのではなく、
その人達が再びやり直せるよう、
手助けしていくことですよね。

正しいことを声高に叫び、
しくじった人に石をぶつける、
そういう人に限って、絶対にすねに傷を持っているんですよね。
もしくは何か激しい、憎悪とか劣等感とか孤独感を持ってる。
自分は裁く側の人間だと思っていること自体が、
そもそも傲慢で、病んでますもんね。

私、記憶にある一番最初に衝撃を受けたお話しが、
「マグダラのマリア」だったんですよね。
プロテスタントの幼稚園だったものですから、
聖書のお話しを、先生が子供に分かりやすく、
アレンジを加えて伝えて下さっていたんですけど、
マグダラのマリアの有名なあの箇所、
「この中でウソをついたことのない人は、
彼女に石を投げなさい、とイエス様がおっしゃると、
そこにいた人達はみんな静かに石を置き、
帰っていきました。」
と、先生がお話しされた時、子供心に
「が~ん」と頭を殴られたような衝撃があったんですよね。

それは、ウソをつかない人間はいないってことを、
初めて知った衝撃と、
もちろんいくら子供であっても、
自分がウソをついたことがあるって分かっていたので、
「あぁ自分も石を投げるような資格のある人間じゃないんだな」
ってこと、つまり人間の真理を悟った瞬間だったのだと思います。

しくじらない人なんてどこにもいない。
むしろ挫折やしくじりの経験から、
人は優しさを知るのだと思います。

私は、乙武さんの地元の人間で、
乙武さんがはじめた地元のお掃除隊「グリーンバード」のメンバーです。
だから乙武さんがどれだけ頑張って来られたか、
乙武さんがどれだけすごい方か、
身近に感じた経験があります。

私が乙武さんの境遇に生まれたとしたら、
絶対に乙武さんのようにはなれなかったと思います。
だから乙武さんがしくじっても、乙武さんを尊敬しているし、
しくじったからと言って、
これまでの乙武さんの功績が消える訳じゃないと思っています。
「五体不満足」は、間違いなく多くの人に勇気を与えた名作です。

だから変わらず乙武さんを応援したい気持ちだし、
変わらず乙武さんが好きですね。
こんなことにめげずに、乙武さんは信じる道を歩いて欲しいです。
いくらだってやり直せること、
私たちにまた見せて欲しいなぁと思っています。

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