行政と私たちがやるべきことです

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この所、嫌なニュースが続いたので、毎日ミーティングに参加し、
仲間と関わることで、自分のエネルギーチャージをしています。

疲れを感じる時、強いストレスを感じる時、
一番やりたいことは、ミーティングに行くことです。

グループに繋がって4年目ぐらいから、ミーティング場もどんどん増え、
ありがたいことに今では毎日必ずどこかにミーティング場があるので、
何かあった時には、かけこむことができます。
但し、これは私が東京に住んでいるからですね。

地方の惨状を考えると「皆どうしているのだろう」と、
心が痛みます。

ハッキリ申し上げます。
アルコール、薬物、ギャンブルの家族の自助グループがない県の行政は、
メンタルヘルスに対する取り組みが、怠慢であると考えて頂きたいと思います。

ちなみにギャンブルの家族の自助グループ「ギャマノン」を例にあげますと、
東北、山陰は壊滅的な惨状です。
青森、秋田はゼロ。岩手は最近立ち上がりましたが県内に1カ所月2回しかありません。
岡山、鳥取、島根、山口にもグループはありません。
他の地区では、和歌山や徳島にもありません。

一体、この県のギャンブル依存症のご家族は、
どうしているのだろう?と暗澹たる気持ちです。
また、行政は県民の相談に対して、どう対応しているのでしょうか?

行政が、相談会を開いているなら、自助グループが立ち上がるはずです。
もちろん自助グループというのは、どこの組織にも縛られるものではありませんし、
依存するものではないので、行政が作るものではないですが、
自然とそういう流れになるはずです。

また私たちも、自分たちの自助グループがない県があれば、
その周辺のグループは、自助グループが立ち上がるよう、
行政と連携して、メッセージ活動をしていく必要がありますよね。

今日はミーティングでつくづく考えました。
この国に、どこにも相談も支援もない県に住んでいる、
ギャンブラーの家族が沢山いるのだという現実、
そしてそれがどれだけの悲劇かということを。

人はそう簡単に変われないです。
このブログでも何度か発信しましたけど、
ハッキリ言って、チョロっと電話相談をやっている位では、
依存症の問題なんか解決しないです。

不安で、怖くて、変わりたくてもどう変わったら良いのか分からず、
世間を恐れ、秘密を抱え、毎日を暗い気持ちで生きている毎日から、
仲間と出会い、支えられ、少しずつ、一歩ずつ行動を変えていって、
やっと未来が開けてくる・・・これが現実です。

家族会とか自助グループとか、そういった繋がりがなかったら、
依存症の問題は絶対に解決しないと私は思っています。

もちろん医療やカウンセリングで助けられる人もいるでしょう。
重症度によっても違います。
でも、医療やカウンセリングは24時間365日対応してくれる訳じゃないし、
お金もかかります。

仲間は違います。
いついかなる時も、必ず誰かとは繋がれるし、
誰かは支えてくれます。無償の愛で。

みなさんは「いのちの電話」に電話をかけたことがありますか?
私は、何度かありますが、実は一度も繋がったことがないのです。
真夜中に回線がパンクするほど電話をかけているんですよね、みんな。
仲間からもよく自助グループに繋がる前に
「いのちの電話にかけたけど繋がらなかった」という話を聞きます。
いのちの電話の皆さんも、ボランティアですし限界がありますよね。

やっぱり、いつ何が起こるか分からない、依存症者を持つ家族には、
仲間の繋がりは、最も重要な命綱です。

依存症の家族の自助グループがない県の行政は、
真摯にこの問題に向き合い、
是非なんらかのサポートを開始して欲しいと思います。

特にギャンブルは相談窓口すらない県がまだあります。
私は、時々調査のために電話をするのですが、
「家族のギャンブルの問題で・・・」と話すと、いきなり
「借金でお困りですか?それでしたら消費者センターにお繋ぎします。」
と言われたことがあります。
これ「こころの相談」をうたってる窓口での話ですよ。

しかももっとハッキリ申し上げますと愛知県での話です。
人口順位第4位の愛知県ですら、こんな状況なんです。

どうか声もあげられず、絶望している、
多くの仲間達を助け出して下さい。
もちろん私たちも頑張ります。

これ以上仲間を死なせないためにも、
行政は自助グループの力を信じ、
連携を深めて欲しいです。

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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