月光と小澤監督です

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いやはや、最近の肉体的疲れと、ここの所心労が重なっていることから、
よほど疲れ切っていたのか、夜12時ごろTVをみながら、
朝5時までぐっすり寝落ちしてしまいました。
まっ、お陰でこうして爽やかな朝を迎えております。

娘はもうすでに元気に部活の朝練に出かけて行きました。
寝起きの良い息子も、学校の支度をしております。
息子は、必ず自分一人で起き、場合によっては姉を起こすという、
若者とは思えぬ寝起きの良さ。

大体、我が家は全員寝起きがよいですが、
息子をみていると「遺伝子」と言う言葉を、
まざまざと思い出します。

さて今日はそんな爽やかな朝には似つかわしくない話題ですが、
昨日、小澤監督の最新作映画「月光」のトークショーにゲストで参加して来ました。
ご存知の通り、小澤監督は現在私どものセミナーとコラボで上映させて頂いている、
「微熱」を作った監督で、「月光」は現在、東京で劇場公開されている、
性虐待や性暴力を扱った問題作です。

ご存知の通り、性虐待や性暴力というトラウマは、
依存症の問題に大きく関わっています。
そしてこういった被害にあったまま、
誰にも言えずに大人になるまで抱え込んでいる人は、
世間が思っているよりずっと多いのが現実です。

性虐待や性暴力のトラウマを抱えた人たちは、
時にその苦しみから、精神が壊れていき、
理解のできない行動を取ります。
そういった不可解な行動が、この「月光」では余すことなく描かれており、
支援者、援助職の方々には勿論のこと、
多くの方々にこの問題を知って欲しいなと思います。

また、こういった問題を知った、母親や周囲の人たちの反応、
そしてそういう虐待や暴行を加えている加害者というのも、
決して特別な人ではなく、普通の人として、
日常生活を送っている様が、小澤監督ならではのリアリティを持って
描かれています。

絶望的な状況が、延々と映し出されていきますが、
ラストシーンで、希望へと繋がる・・・そんな映画です。

小澤監督は「微熱」でパチンコ依存症の家庭を描いたように、
社会の片隅で日の当たらない問題にスポットをあてていく、
希有な監督です。

ですから同じく日の当たらない社会問題に対し、
関心を持ったり、支援をしている人たちが、
熱烈応援しています。

ポッドキャストやTwitter,ブログなどなどで、
監督の作品について発信しています。
かくいう私もその一人ですが(笑)

監督をみていると本当に幸せな人だなぁと思います。
決して口数が多いわけでもないですし、
社交的な前面に出る人でもない。
でも、監督の才能にほれ込んでいる周りがほっとかない。
そんな感じですね。

今日は、監督にちょっとお願いもあったので、
トークショーの帰りにご飯を食べてきたのですが、
まっお互いなかなか報われないことを仕事に選んでいる訳ですよ。
これだけじゃ食っていけないよね・・・的な。

そしてお互いお金もないし、何から何までやらにゃならん、
ってな感じで、毎日ヘトヘトでっせ、
みたいな日々を過ごしているので、
何かと励まし合うことも多いです。

で、いつか二人で、自分たちの志を実現して、
お互い社会を動かすような存在になって、
「えぇ~!この二人って知り合いだったの?」って、
世間に驚かれるようになろうね!
なんて妄想を語りあってきました。

とにかく前進するっきゃない。
やれることをコツコツとやっていくしかないですね。

小澤監督の「月光」新宿で7/15まで上映中。
是非、足をお運びください。
「月光」

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