電話しにくい?です

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最近、ちょっとショックな出来事が、
2回ほどあってそれを書きたいと思います。

なんか私って、電話しにくい雰囲気があるのでしょうか?
ここが正念場というか、一番大切な時に、
私に電話をかけてこないで、チャンスを逃す・・・
みたいなことが続いているんですよね。

あのですね、皆さん身に染みて、
底付きのチャンスなんて早々来ない・・・
ということは良く分かっているはずなんですよ。
何年も音信不通だったり、またはなんとなく誰かの手助けをかりながら、
低空飛行のまま過ごしているとか。

でもって、やっと「助けて」とSOSが来たり、
万引きとか窃盗なんかで捕まったりとか、
そういうことがあって、大チャンスがやってくる・・・
そうした時は、そのチャンスの神様の前髪を、
バシッとつかんでほしいんですよね。

そういう時に、夫婦同士で話し合って完結してしまったり、
また正直仲間同士でも、そこでぬる~い対応を
提案してしまうことはあります。
やっぱりそこは、自助グループというのは、
自分の回復を目指すところであり、
だからこそ素人制が上手くいくところなんですから、
介入のプロ集団ではないのです。

そこの所を良く理解し、
相談先はきちんとその時の適材適所にしていかないと、
上手くいかないですよね。
最悪なのは夫婦で相談しあって決めてしまうこと。
夫婦は自分の子供のことは一番目が曇っています。
最善の方法より、最悪の方法をとりがちです。
そういう事例を嫌というほど見てきました。

私には、誰よりも自助グループの仲間を愛し、
骨身を惜しまず、尽力してきた自負があります。
家族の仲間が、長い間、家族の回復を心から願っている、
その強い想い、嘆き悲しみを、誰よりも多く聞いてきたと思います。
そして、励まし共に行動してきました。
聞いてるだけじゃない、一緒に行動した!
その経験は、今の私の大きな自信です。

そして、回復施設に関わるようになり、
この仕事に就いてからは、回復は甘くないことを痛感しました。
施設にいる間はよいけれど、
その後も長く回復し続けていくことの難しさ、
それをどうしていったらよいのか?
今も試行錯誤の最中です。

ところが、赤の他人である私が、
「甘くない」と痛感し、一瞬のチャンスを逃さないようにと、
常にBESTを尽くすために、お酒も一切やめ、毎日シラフを維持し、
いつでも電話がつながる状態にしているにもかかわらず、
チャンスに電話をかけてこない・・・

そして素人判断で、自分の動きたいように行動し、
結果上手くいかなくなって、チャンスを逃してから、
「りこさん、こんなことがあって、こんなことになってるんですけど~」
と電話をしてくる。

どうにもならない状態になって、電話が来たって、
私にもどうにもできないです。
魔法使いじゃないんですから。
正直、その呑気さにはがっくりです。

時間とお金は無駄にしない方が良い。
いや回り道をしても仕方がない場合はありますけど、
もっとBESTなやり方がある場合は、そっちを取るべきです。
回り道を繰り返してると、どんどん重症化して、
回復できない人になっちゃいます。
何よりも、依存症は常に死と隣り合わせなんだ!ということを、
忘れないでほしいですね。

こんなに息子さん重症なのに、
どうしてこの親御さんはこんなに甘い考えなのだろう・・・と、
その認知のゆがみに、がっくりくることがあります。

私ってそんなに電話しにくいのでしょうか?
確かに「怖い」とか「怒られる」とか良く言われますけど、
だって優しく言ってるとなんも伝わらず、
行動変えない人が多いんですもん。

家族でいつまでも当事者が恐くて・・・
なんて言ってて、一向になんも変えない人がいるんですけど、
そう言う人に優しく付き合っててもいいことないです。
どんどんもたれかかられちゃうので、

びしっと言うだけ言って、
「あとはやるかやらないか自分で決めて!
あたしゃ忙しいから、グズグズ言いたいだけなら付き合ってらんないから。
息子殺したいか、生かしたいか良く考えて決めて!」
位に言い残して、さっさと次に行きます。
「あれで目が覚めました~!」と、これまで数多くの仲間に言われました。

そりゃあそうでしょうよ。
私みたいに、自分の評価なんか考えずに、
ビシバシ言う人なんて、あんまいないでしょうからね。

もうね~、ホント同じこと繰り返してる家族には、
歯がゆくてならないですね。
「なんでこの大チャンスをみすみす逃すのさ!」
と、こっちのほうが悔しくてならないです。

ホント回復のチャンスの神様の前髪はめっちゃ短いんですよ。
ちゃんとびしっとつかんで下さい!
切にお願いしたくなります。
とほほです、全く・・・

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