ズレてるぱちんこ依存症対策です

公開日:  最終更新日:2017/06/29

なんか最近、ぱちんこ業界や警察庁から、
依存症対策の話が聞こえてきますけど、
本当に助けを必要としている私たちの話なんか聞かずに、
勝手に進めているので、もう全然頓珍漢で、
これで依存症対策やってます!って言われたって、
こっちから見たらなんもやってないと同然なんだよなぁ~と思っちゃいます。

「お前らの話は聞いてないが、専門家の話を聞いて対策打ち出してんだ!」
とツイッターでよくかみつかれますけど、
そういくら言われたってですよ、
臨床やってない(やってても規模が小さい)専門家とか、
電話相談の結果程度で、必要な対策なんかわかるはずないんですよ。

それで「こんなにやってる!依存症対策はこんなに進んでる!」
とかみつかれても、だって効果ない、もしくは効果少ないんだもん、
感謝なんかできませ~んって感じです。

背中がかゆいのに、足の裏をかかれても、
嬉しくもなんともないじゃないですか。

特に、最近の機械の規制がどうのこうのなんてのは、
もう私にはさっぱりわからないし、
それがなんで依存症対策になるのさ~?ってな感じ。

んでもって一部の業者さんには、
「田中紀子が騒いだおかげで、こんな風に追いつめられた!」と、
逆恨みされてるんですよね。
別に恨まれてもいいですけど、
だからもっと早く話聞いてくれりゃ~よかったじゃん!
って思うわけですよ。

で、まず業界が根本的に間違っているのは、
電話相談業務が依存症対策だと思っていること。
そんなね~、いまどき精神保健センターでもやりだしてるような、
電話相談なんて、業界が頑張る必要ないんですよ。

そもそも「リカバリサポート」さんの電話番号にたどりつける人なら、
他の相談窓口にいっくらでもたどりつけますから。
まさか24時間電話相談なんてやりだして、「対策やってます!」
なんて胸張ったりしないですよね?
そんな時間、電話受けたって、現在の日本は何のリソースもありゃしないですよ。
警察に電話した方がよっぽどマシです。

どうせやってくれるなら、もっと各地域で欲している、
きめ細かい、誰にもできないけど、
ぱちんこだからできる支援ってものをやってくれないかなぁ~と思うわけですよ。

あのですね、対策法案ができても、こんなことは絶対網羅されない・・・
ってな困りごとってあるんですよ。
例えばですね、ギャンブラーってのは、家族の金を食い尽くしてるわけですよ。
それはもうアルコール、薬物の比じゃない。
だから特にギャン妻は金に困ってるわけです。

そしてその困ってる時代の中でも、
最も困ってる時って、夫が入寮施設に入っているときなんですね。
なんてったって、夫の収入はなくなるわ、入寮費はかかるわで、
もうにっちもさっちもいかないです。

でも家族も支えや、家族プログラムが必要ですから、
自助グループや家族会にも行きたい。
そういった時に、どうしても子供の預かり手がいない・・・
自分もつらいのに、仲間と会えない、参加できない・・・
こういう時、ギャン妻は本当にみじめで死にたくなります。

なので、例えばですよ、回復施設に入寮しているギャン妻に対して、
「月に2回まで、家族会参加時のベビーシッター代を助成します!」
とかって支援があったらめっちゃ助かります。

あとは、回復施設に入寮すると、そこに面談に行く必要もあるし、
年に1度は地域も集めた、フォーラムなんかもあるわけですよ。
そこに行かなきゃならないけど、遠方の人なんか交通費が馬鹿にならない。
だから「入寮期間中、2回分までは家族の施設までの交通費補助します。」
とかね。

こんなのできたら、めっちゃうれしいし、みんな感謝すると思いますよ。
苦しんでいる仲間が、少しでも楽になれるよう、手助けをしてあげて欲しいです。

だいたい、回復施設なんて入寮者数限られてるんですから、
金額にしたら、たかが知れてるじゃないですか。
それでいて、ものすご~~~~~~~~く、特に一番弱い
「小さい子供を抱えて、貯金がほとんどないギャン妻」
にダイレクトに手助けが届くわけですよ。
なんなら、小学生以下の子供をもつギャン妻限定の支援でいいんですよ。
そこがとにかく困ってるんですから。

パチンコ業界さんだって、やってもやっても誰が助かってるんだかよくわからない、
感謝もされなきゃ、業界のイメージアップにもならない、
はっきり言って、効果の薄い(ない)
お金のばらまきをやっても仕方ないんじゃないですか?
ただのアリバイ作りで、請負業者に貢ぎたいなら別にいですけど。

そうじゃなくて、たとえ対策法が整備されたとしても、行政にはできない、
まして私たちみたいなお金のない団体ではやってあげたくてもできない、
まさにかゆいところに手が届く、
きめ細かくて、小さいことなんだけど、目を配ってもらえて、
それでいてめっちゃ有難い!そんな支援をやってもらいたいです。

そうなったら
「うちの夫はぱちんことは相性が悪かったけど、
産業全部が悪ってことじゃないよね。」
ってなるんじゃないですかね?

パチンコ産業側だって、小さな子供を抱えて、
身動き取れなくて、孤独を抱えて泣いているお母さんたちから、
「ありがとう。おかげで家族会につながり続けることができて、
元気を取り戻せました。」って言われたら、
ホッと安心しないでしょうか???

なんで高いお金出かけて
「またしょ~もないことやって、アリバイつくりばっか・・・」
と世間にそっぽ向かれることばっか打ち出すのでしょうか?
全然イメージアップにもなってないですよね。

今まで、じゃぶじゃぶかけたお金の10分の1で、
ずっと効果のある、感謝できる対策があるのになぁ・・・
ホントなんでそんなにかたくなに話を聞こうとしないのか?
私にはまったく意味がわかりません。

そもそも、こんなに業界のことも考えてる人って他にいないのに、
なんでこんなに嫌われ、無視されなくっちゃならないんだろ?(笑)

「ギャン妻支援基金」
絶対いいと思うんだけどなぁ~!
ねぇ、仲間のみんなもそう思うでしょ?

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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