腹を割って話そう!です

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昨日、本日と広島におりました~。
2日間で計4回の研修会と、懇親会をこなしてまいりました。
疲れたけど、充実のひととき!
広島でギャンブル依存症対策盛り上げていきたいなぁと、
切なる願いを持っております。

ところで、家族との研修会を開いていると、時々
「本人を腹を割って話す」
みたいな話しが飛び出すんですけど、
私はこの「腹を割って話す」なんて幻想に過ぎないと思っています。

だって、普段から仲の良い家族だったり、親友だったら、
「腹を割って話そう!」なんてわざわざ言う必要ないですよね。
私も仲間と普段から腹なんて割りっぱなしですから、
そんな言葉全然ピンときません。

だからこれって、腹にイチモツある相手、
もしくはわだかまりのある相手に対して使うセリフじゃないですかぁ。
で、ですよ「腹を割って話そう!」なんて、
目下から目上に使う言葉じゃないですよね。
目上の人、優位な人、もしくは同格の人が使うことばですよね。

こんな自分と同等かそれ以上の立場で、
お互い好ましく思っていない相手から、
「腹を割って話そう!」なんて言われたって、
そんなの急には信じられないですよね。

だから適当に合わせるか、相手のご機嫌をとれそうなことだけ言うか、
そんな感じでやり過ごすのが、
持ちかけられた方の立場のセオリーじゃないでしょうか?
ご満悦なのは持ちかけた方ばかりなり・・・

それなのにやがて、その時の話通りにことが運ばなかったりすると
「裏切られた!」「騙された!」と騒ぎだす。
いやいや、そもそものシュチュエーションに無理があるんだから仕方ないでしょうよ。

人との信頼関係って、ホント少しずつ築かれるものですよね。
いきなり言われたってできるものじゃないです。

家族だから、親だから、妻だからって言ったって、
普段関係が悪くなってるのに、ある日突然急にお互いを信頼して、
打ち明け話なんてできないあるわけない。
その辺にものすごい誤解や思いこみがあるんですよね。

ましてや依存症になっていた場合なんて、
もう脳が正常じゃないですからね、
正直になるなんて絶対無理です。

ですから、周囲の人はその辺の心の機微を、
ちゃんと理解して、
わざわざ傷つかないようにして欲しいなぁと思ってます。

家族研修会、またやりたいなぁ~。
各地で是非お招きください!

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