学会で私しかできない発表がある!と気づいた件です

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本日、横浜の日本アルコール・アディクション医学会に参加しております。
いや~、石の上にも三年とよく言いますけど、
学会に参加するようになって、数年経ち、
今年ほど様々な方々にお声かけ頂けるようになったなぁ、
と実感できる学会はございません。
参加し続けることで、できることはありますね。

いやもう先生方に「Facebook見てますよ!」「Twitter見てますよ!」
と皆様口々におっしゃって頂き、「やべ~!」と冷や汗ダラダラ・・・
私としてはこんなに好き勝手に暴言吐きまくってるの、
めっちゃバレてる~!?と焦りました。
だって~、思いつくとすぐ発信しちゃうんだも~ん(笑)

さて、今年は私自身の発表はなく、
ご一緒に研究をさせて頂いた、森田先生に全てをお任せしてしまった次第で、
こんなふがいない事じゃいかんなぁ~と思いました。

しかも最初の頃は学会の発表も全部同じに見えて、
内容も良く分かりませんでしたけど、
段々と「なるほどね~、こういうことなのね」
と今更ながらに分かってきた次第です。

で、アルコール薬物の身体的な研究は良く分かんないですけど、
少なくとも行動依存の研究というのにも色々あって、
すっごく大ざっぱに分けると、

1)こんなこと始めてます
2)アンケート調査の発表します
3)やった結果こうなりました
4)でもってそれを先行研究による尺度でで比較してみました
5)だからこれって有効じゃね?って、更に数こなしてみました。

ってな段階に分かれてんだな~ってなことが、
見えてくるようになりました。
いや「今頃~!?」って突っ込みが聞こえてきそうですけど~(冷汗)
まぁ正直さが取り柄の私ですからハッキリ言いますけど、
今頃分かりました!(笑)

で、ですね学会発表も圧倒的に、
1)2)3)位までの発表が多いんだなって思いました。
でも、4)とか5)まで発表しないと意味がないよね?
って気がしてるんですけど・・・そうですよね?

あとですね、私、先生方の発表見ていて、
まさにコロンブスの卵!
重大なことに気がついたんですよ。
「だけどさ~、これってその先どうなったかが肝心じゃん?」ってなことに。
そしてさらに「あぁ~!先生方ってこの先の事があんま分かんない、見えないんだよね?」って。

つまりですよ、今って認知行動療法を始めとする、
ギャンブラーに効果があるんじゃない?的なプログラムが、
あっちゃこっちゃで開発されてるんですよ。
で、それを精神保健センターさんや、病院なんかで行っている。

でもそれって本当は「回復に向かうとっかかりができましたよ~」
ってな段階な訳じゃないですかぁ。
だって、そんな数回受けた位で、止まったりしないですよね。
いや止まる人もいるでしょうけど、
真の依存症者なら無理ですよね。
まぁ通ってる間はいいかもしれないですけど、
それでも月1回のプログラムでやめるって、
私の経験から言って至難の業だと思います。

だから止まるってことより、繋がるってことに重点が置かれてるですよね?
って、私としては解釈したんですけど・・・多分あってますよね・・・!?

でもって実際我々の現場には、そういう
「なんかセンターとか病院に繋がってみたけど、やっぱダメで・・・」
的な人が色々相談に来ているわけですよ。
だけど先生方のご発表見てると、そこに温度差がある訳ですよ。
「6回全部脱落せずに参加しました~」みたいな感じ。

いや、そりゃそうでしょうよ。
ギャンブラーはそういう勉強っぽい事はできますし、
施設だって、あんま脱落しないですよ。
ただ、プログラム終わった瞬間にあっという間にまたやっちゃうんです。
でも、そこって先生方のとこ離れた後だから、
どうなってるか?分かんないんですよね・・・きっと。
なるほどね~と思いました。

でも我々の所って、電話とか相談会に人が集まる訳じゃないですか。
それでですよ、場合によっては介入したり、
とりあえず家族が自助グループ繋がって、
そっから変化が起きて・・・ってな具合にその先どうなったか?
ってことがかなり先まで、何割かの人は追跡調査できるわけですよ。

で、私の場合「家族大好き!」だから「みんな繋がって~!」ってな感じで、
自助グループとか、最近できた「NPO 全国ギャンブル依存症家族の会」なんかと連携して、
相談に来たご家族と繋がりが続く訳じゃないですか。

だからですよ、
家族が相談に来る⇒本人がどっかに繋がったり、自立などでどうにかなる
って「その後どうなったの?」がかなり長い間分かる訳ですよ。
だって相談会来た家族とずっと繋がってるから、本人の動向も

・施設入って上手くいったのか否か?
・自助グループ繋がって回復したのか否か?
・病院繋がってその後どっか繋がれたのか否か?

ってことが、何年も追跡できちゃいますよね?
やろうと思えば。

でもってですよ、今までは面倒くさいので、
それほどデータ取りなんて考えてなかったんですけど、
そもそも当会に相談来た段階ってよく、
・センターや病院に以前行ったんですけど・・・
・自助グループに何回かは行ったんですけど・・・
的な人が良く来るワケですよ。

だからこういうこと全部丁寧に拾って、
しかもその後の追跡調査をやってったら、
なんか色々見えてくる事あんじゃないの?
ってなことに気がついたんですよ。

しかもですよ、それできるの私たちくらいしかないんじゃないの?
ってなことも思ったんですよ。
だって強固な家族ネットワークがあるからできるんですもんね。

更に言えばですよ、今日ある先生と話してたんですけど、
「自分の施設に繋ぐことはあっても、
りこさんのように、本人とご家族の事情に合わせて、
繋ぎ先を、病院、施設、自助グループ、自立と分けて、
適材適所に繋いで、しかもその先フォローしてま~す! 
なんて人は、他に居ないよ!」
って言われて、なるほどやっぱ居ないのか!って思ったんですよ。
居ないな~とは思ってましたけど(笑)

だから先生方のどなたか協力して下さいませんか?
1年2年3年・・・って、ず~っと追跡していったら、
めちゃくちゃ面白い研究になるんじゃないかなぁと思うんですけど。
だってそんな発表見た事ないんですけど~、
少なくともギャンブルでは・・・あります???

学会見てても、もう殆ど数カ月のプログラムやってる間だけの調査だし、
しかもその間「やってません!」ってな申告が、
本人だけじゃないですか~。
いやいや家族からちゃんと裏とんないと(笑)
そんなおいそれと本当のことなんか言わないっすから!
いやなんかその家族と本人の申告の差だけでも面白そうですけど・・・

しかも先生方だと1機関限定だからめっちゃ小さいサンプルなんで、
そのうち追い切れなくなっちゃうじゃないですか。
家族だって消息不明になりますからね。
でも我々なら、あっちゃこっちゃで繋がってきた人を、
追跡して行けますからね。数が違います。
なんせ昨日のブログで書きましたが、
今や全国6カ所で相談会やってるんですから。

あ~ぁ、なんか先生方研究費とって、
協力して下さらないかなぁ~。
やりたいけど私たちだけだと金がないから、多分やりきれないし、
そもそも何をどうデータ取っていくと学会で通用するのか?
分かんないですしね。

そしたらすっげ~面白そうなのに!
先生方、どうでしょうか?

なんでつくづくこんなこと考えてるかって言うと、
今日、松本俊彦先生が柳田賞受賞されたそうで、
松本先生の大ファンなんで、うひゃ~めっちゃ嬉しい!って思いましたけど、
同時に「何それ?そんなのあんの?じゃあいつか私もそれ欲しい!」
ってついうっかり思っちゃったんですよね~。
わはは~~~!傲慢で相変わらず身の程知らずな私。

でもそういうとんでもない妄想してて、
しかもなんとなく「だってできるっしょ!」
と思ってぶっ飛んだ計画を、やり始めるのが私の良さなんですよね~。
なんて言うんですか?一言で言えば
「無謀!?」

だけどアルコールの法案見て、
「何それ?そんなのあんの?じゃあギャンブルも欲しい!」
って思って、そっからたった3年でココまで来たんですよ。
皆に「絶対無理。できたとしても10年かかる」ってどれほど言われたことか。

ほら見ろ!やりゃ~できんじゃん!って
わはは~!そんな自分が大好き!
だから誰か先生方ご一緒にお願い致しま~す。

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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