推計320万人!ギャンブル依存症という国民病です

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昨日、厚労省がギャンブル依存症の推計を新しく、
3.6% 320万人と発表しました。

これを聞いて???と思った方もいらっしゃったかもしれませんが、
2014年に536万人と発表され、
2016年度に270万人と発表があった。
そして今回320万人。
なんなのこれ?となりますよね。

要するにこれは調査方法が違うんですね。
めっちゃ簡単にざっくりとご説明すると、
SOGSっていう簡単なチェックシートでやってもらった推計が536万人。
だけどこのチェックシートギャンブルやってる人だと、
みんなあてはまりやすいので、対面で聞き取り調査してみよう!
となって、出てきたのが270万人。
但し、この調査は試しに「都会」で「小規模」に聞いたものなんで、
今回は、もっと範囲を広げて全国で聞いてみよう!
となって出てきたのが今回の調査結果320万人です。

つまり都市部より地方の方が罹患率高いんですよね。
そりゃそうですよね、地方に行くと「パチンコくらいしかやることない」
ってなところすごく多いですもんね。

あとですね、地方に行くとですね、
テレビCMでパチンコがガンガン出てくるんで驚きますね。
東京のパチンコCMってもっとイメージ広告っぽくなってますけど、
地方では考えられない位露骨にやってますもん。
びっくりします。

まぁ、でも調査には限界があって、
対面調査っていうと、そもそも家に居て調査を受けてあげましょう!
ってな人な訳ですから、暇な人なはずですし、
大体そんな初対面の人に、正直に自分の問題を話すだろうか???
という疑問があります。

いやむしろはじめてお話しに行って、
相手がそんな心開いてくれるテクニックがあるのなら、
依存症の人材育成者になった方が良いような・・・
そんな気がしますよね(笑)

でも限界はあるだろうけど、こういう調査が出ると、
「やっぱ対策やんないとね!」ってなことになるのだと思います。

ただ私としては、よくみんなこの数字にこだわるけど、
実際の現場に居ると「それがどうしたの?」ってな感じ。
いっぱいいることなんかわかってるし、
だからてんてこ舞いしてるんだから、
早く何とかして欲しい!ってな気持ちでいっぱいです。

だってさ~、536万人なら対策がっつりやるけど、
270万人なら見捨てる。
320万にならほどほどにやりましょう!
ってなことじゃないですよね?別に。
なんで正確な数字なんて出せっこないものに、
みんなこだわるのかなぁ~と思ってます。

ただ一つ、今回これはおお!っとなったのが、
今成さんに教えて貰ったんですが、
糖尿病の総患者数が316万6000人なんだそうです!
これはびっくりしました。
患者数なので、糖尿病の潜在数はもっといるでしょうけど、
是非とも糖尿病と同じくらい、対策に力をいれ啓発して欲しいものです。

でも調査が無駄!とは全然思ってなくて、
調査は必要だけど、こういう大きな世論を動かす最初の調査が終わったら、
今度は是非とも細かい調査が必要だと思うんです。
私が欲しい調査BEST3は、こんな感じです。

*母子家庭のうち、夫のギャンブル問題で離婚になった割合と、
そのうち慰謝料、養育費が貰えてる割合。

*ギャンブル問題が原因で、大学を中退した割合

*多重債務者のうち、ギャンブルの借金が原因だった人の割合

是非とも、今後はこういう具体的対策に役立つ、
きめ細かな調査に着手されるよう、国には切にお願いしたいです。
そしてどんな調査をすべきか!?まず現場の声を聞いて欲しい!
これを切望したいです。
どうぞ宜しくお願い致します。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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