学校ヒエラルキーで生き抜くことです
我が家には、年頃の娘がいるので、
よく二人で胸キュン学園映画をみることとなります。
ちょっと古いですが「ひるなかの流星」「黒崎君の言いなりになんかならない」「ピーチガール」
なんてのを見ているとですね、
「あれこれ前も見たような・・・」ってな気持ちになるんですが、
それもそのはず細かなディティールは違っても、
中身は大体同じなんですよね。
つまり若い女子が好む世界観がそこにはあるわけです。
どんな話かというとですね、
・主人公の女の子は目立たなくて、ダサくて、いじめられっこだったり孤独だったりする。
もしくは全く逆で、不良っぽかったり、他を寄せ付けない感じで浮いている
・その学園には、女に興味がないドSのオラオラ系か、誰にでも優しい系の超イケメンモテモテ男子がいる。
・学園一のかわい子ちゃんがそのイケメン人気者男子に片思いをしている。
・何故か、もっさいか浮いている主人公女子がそのイケメン男子と絡むようになる。
・主人公女子は、本当はものすごくピュアでいい子。しかも服装を変えたりお化粧をしたら、
めっちゃかわいく大変身をする。
・すると、学園一の美少女がいじわるをしたり陥れたりする。
・二人の仲が壊れ、主人公には別のいけてる男子が現れる。
・二人の愛情のはざまで揺れ動く主人公、で、どっちかを選ぶ。
・意地悪を仕掛けた、学園の美少女もピュアな主人公の心に打たれ、結果仲良くなる
めでたし、めでたし・・・
と、こうなるんですね。
こういうのを見ているとですね、人間の本性がよくわかって、
本当に面白いなぁ~と思うんですね。
つまり、殆どの人って、学園アイドルなんかじゃなくって、
その他大勢なわけじゃないですか。
でもって、世の中って理不尽なことばかりで、
顔がかわいく生まれたばかりに、性格が悪くてもちやほやされる人がいる。
もしくは要領の良い女の子がモテる。
・・・と嫉妬心が渦巻いているわけじゃないですか。
だけどどこかに本当の自分をわかってくれる人がいると思っていて、
しかもそんな自分の姿を認めてくれたら、
自分はモテモテにもなれるし、人気者にもなれる。
ってな願望を秘め、映画で疑似体験して、みんなスカッとするわけですよね。
でも、私がこういう映画で何よりも人間の秘められた願望が現れているなぁと思うのは、
とにかく主人公の女の子が、まっすぐで愚直なまでに正直なんですよ。
ダサいし、不器用なんですけど、とにかくまっすぐ!
そこにみんな惹かれていくんですね。
こういうの見てると、あぁみんな正直にありのままで生きていきたいんだなぁって、
特に若い女の子たちってそう思っているんだなぁと思うんです。
学校生活って、めっちゃ疲れますよね。
歴然たる学校ヒエラルキーがあって、
目立つ子と、目立たない子とはっきりくっきり分かれてる。
逃げ場もないし、どこかで友達ともめたり、
仲間外れにされたり、ダサい奴、孤独な奴なんてラベリングされちゃうと、
学校生活がめちゃくちゃ辛いことになります。
だからつつがなく、そこそこ無難に過ごすためには、
他人と常に合わせていかなくちゃならない。
その上、恋愛モード全開のお年頃だから、
自分の努力だけじゃどうにもならない、
特に女の子は、容姿などで露骨に評価され、
しかも子供だから辛辣で容赦がない言葉を浴びせられるわけですよね。
私なんか、デブとかブスとか、どれだけ言われたことでしょうか。
大人になってみると、学校時代ってものすごくリスクが高く、
しかもあんな危険な人間関係ってないよなぁ~って思うんですね。
もちろん楽しいことも沢山ありますけど、
私のようなたいしてぱっとしない女子には、
生きづらいことの方がずっと多かった気がします。
その上、病んでる先生も多かった!
今も昔もですね、学校生活を生きるって、
それだけでサバイブですよね。
おまけに今じゃ、家に帰ってからもSNSで気を使わなきゃいけない・・・
って本当にどれだけ疲れることでしょう。
せめて我々は、そんな子供たちに対し、
ありのままを愛し、生きてるだけでOK!と
丸ごと受け入れてあげたいですよね。
でもそのためにはまず自分!
大人たち一人一人が自分を愛せないと、
子供たちなんか愛せませんもんね。
小さな学校という社会で、
歴然たるヒエラルキーにさらされながら、
頑張って生きてる子供たちに、
「そう!ありのまま正直に生きてる人って愛されるんだよ!」
そう伝えたいなぁ~と、学園青春映画を観ながら思う母です。
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