息子の宿題です
子供たちも高校生になると、パソコンを使う宿題が多くなり、
時々私のパソコンを借りに来ます。
先日も、私の出張中に息子がパソコンを使っていたのですが、
ちゃんと保存していなかったので、
次に私がたちあげたときに、息子の課題がみえちゃったんですね。
で、案の定私はすっかり読んでしまい、
その結果とても驚く!という出来事がありました。
息子の学校はプロテスタント系の附属校なので、
「宗教」という時間があります。
そこで宿題がでるんですが、今回はキリストのたとえ話について、
どれか一つ題材を選んで自分の考えを書きなさい・・・というモノだったんです。
出張前に息子が「何がいいかなぁ~」なんて言っていたので、
「そうねぇ、放蕩息子は何が教えなのかよく分かんないし、
おかあさんなら善きサマリア人の話かなぁ。分かりやすいし、書きやすそう」
と言っておいたんですね。
で、結局息子は「狭き門から入れ」を選んだらしいんです。
その原稿がちゃんと保存せずに出しっぱなしになってたわけです。
なんだかんだ書いてあったんですけど、その一部に
「親は勉強して良い学校に入ると、よい会社に入りやすいと言うのですが、
僕はつい勉強をさぼりがちで・・・」
とかなんとか、そんなようなことが書いてあったんですね。
これには「え~~~~~!」っと思わず心の中で雄たけびをあげました。
私も夫もそんなこと一言も言ってないだろうよ~!とびっくりです。
そもそも私たち夫婦は、二人とも好きなことを仕事にしている自営業で、
それを何よりの幸せと思っている訳ですから、
子供たちにも「好きなことやって生きていって欲しい」と思っていて、
大企業に入れとか、給料の高い安定企業に行け!なんて思考は1ミリもありません。
むしろクリエイティブな自分の感性で勝負して欲しいと思ってます。
では何故息子はこんなことを書いたんでしょうか?
ネタがないので、文字数合わせのために適当に書いたことも考えられますが、
息子はもしかしたら、親の気持ちを勝手に忖度して、
いつの間にか「親はこう思ってんだろう・・・」と考えているのかな?と思いました。
または、我々夫婦は、勉強に関してうるさく言わないですけど、
うちの母はとにかくいまだにガミガミ言い、
子供たちの自尊心をすり減らす人なので、
私がいる時は余計な説教をさせないよう、目を光らせているんですね。
でも当然母の考えもすりこまれているので、
息子はそれをイコール我々の考えと思っているのかもしれません。
また、お友達の中にも、こういった学歴信仰は進学校だけに、
根強くあるはずです。
いずれにせよ、子供って言うのは、
黙っていてもいつの間にか体制側の一般常識に取り込まれていくものだなぁと、
つくづく思いました。
そして何らかの努力をしなくてはいけない!と思っているし、
そう鼓舞することが良しとされているんですよね。
ありのままでただ楽しむことだけでいいのに、
なかなかそれを自分が許さないんですよね。
勉強が楽しい子供はそれを楽しめばいいですけど、
うちみたいなのは、勉強以外の楽しみを見つけて、
それを極めていった方が、絶対に人生にプラスになると思うんですけど、
学校ってのは「まんべんなくできる」という、
実に無駄な労力を強いられるところなんですよねぇ。
だからまわりがどんなに学歴や大企業志向があっても、
我が家だけはブレずに「好きなことをやれ!」と、
ガンとして言い続けたいと思っていますが、
それでも子供たちは、そういった王道から外れることに、
恐れを抱いているんですよねぇ・・・
新卒で就職なんかしなくてもいい、
それが好きな事ならバイトだって構わない、
喰えない職業なんて沢山あるけど、
それがやりたい事なら気にせずやれ!
結果なんか気にするな!うまくいかなくても、
その時の情熱と、経験と、試行錯誤は自分の頭の中に残るんだから、
その財産があれば人は絶対に大丈夫、生きていけるというのが、
私の子育てのポリシーなんですね。
だって、お金や地位や名誉なんかなくすのも簡単ですけど、
頭の中の財産は、絶対誰にも奪われないですもんね。
まして「安定」なんてしがみついたとたん安定じゃなくなるわけで、
失うことへの恐怖から、不安定な毎日を送る羽目になるんですよね。
経験未熟な子供たちに、この真理を伝えるのは難しいですけど、
少なくとも親である私は、くだらない不安感を子供に植え付けるのだけは、
絶対にやめたいなと思っています。
それでなくても不安なんか社会で生きているだけで植えつけられるものですもんね。
けっくん、お母さんはね、
ありのままの自分を信じて、自分のやりたいことに邁進できる人こそ、
狭き門から入った人だと思うな!
自分を信じて、勉強が嫌いならその分好きなものを見つけるべし。
大丈夫、けっくんなら何をやっても生きていけるって。
それお母さん自信を持って言えるからさ。
安心してどこにでも飛びなはれ!
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