データから推理!パチンコ依存症の問題です

公開日: 

本日、私のコラムがニッポンドットコムという媒体で公開されましたので、
是非、ご一読下さいね。

今日、仲間からの情報で、こんなネット記事を見つけました。
男性772.4万人、女性188.0万人…パチンコの利用実情をさぐる

へぇ~!実に興味深いと思って読ませて頂きました。
世の中には有難い人がいるもんです。

さて、このデータをみていて、
これだけでは簡単に依存症の問題とは結び付けられないけれども、
なんとなく見えてくる依存症問題の私なりの推理を書きたいと思います。

これ昨年1年間に1日以上パチンコをやった人ということなので、
ヘビーユーザーを対象とした調査ではないことを、
頭に入れて考えないといけないですね。

でもってですね、依存症対策に役立ちそうなデータとしては
やっぱりまずは若年層ですよね。
大学生らがパチンコやっている実態ですね。

常々申し上げていますけど、大学生他学生は、
公営およびパチンコも含めてギャンブル禁止にした方がよくないですか?
だってはまっちゃって大学中退している事例が多数発生してますから。
そもそも大学って国の税金投入して支えている訳じゃないですか。
それで中退者がゴロゴロいるなんて、実にもったいない悪循環です。
日本の頭脳を守るためにも、大学生はギャンブル禁止にした方が良いです。

こう言うとですね「今の学生はギャンブルやらない」と、
先生達はのんきなこと言ったりするんですよ。
あのね~総体数が減ってもまだやってる人ってのは、
それこそ依存症の疑いが濃厚な訳ですよ。
むしろ依存症者だけが残る・・・みたいなね。
その辺、大規模調査を実施して、是非実態把握に努め、検討して欲しいですね。

さらに、すごく驚いたのは、無職でパチンコをやってる人達が多い事。
これ1日以上パチンコをやったという人の調査なので、
たまたま失業したり、転職のはざまにヒマになってって人もいると思うんですね。
あとはパチンコで生計立てているパチプロの人もいますね。

でもそれにしてもですよ、例えば子供ありの夫婦で、
夫が無職でパチンコやってるって、
これは妻が共依存つまりバリバリの「ギャン妻」が出来あがってるんじゃないですかね?
それと親が共依存しているパターンですよね。

いずれにせよ「たまたま失業中だけど自分のお金でやってます」
もしくは「パチプロとしてパチンコで生計立ててます」っていう人の他にも、
家族が巻き込まれているパターンも相当数ありそうですよね。
(ふと思いましたが、パチプロは確定申告するんですかね?)

あとは女性の支援をどうするか?
女性で小さい子供がいて、ギャンブル依存症。
これが我々に寄せられる相談の中でも一番難しい支援です。
海外のように母子で入れる回復施設もないわけですから。
このあたりの課題も見えますね。

こういうデータはただ調査しただけでは生かされません。
総務省がこのような大ざっぱな調査をやったあとは、
厚労省や文科省が是非とも問題に特化し、しぼり込んだ調査をやって欲しいです。
そうするとギャンブル依存症対策って一体どんな支援が必要なのか?見えてくるはず。
就労支援なんかも重要なファクターになりそうですよね。

国は海外の調査ばっかやってないで、国内の実態調査を、
もっと細部に渡って実施して欲しいです。
宜しくお願い致します。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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