恥に慣れろ!です

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いや~、なんだかんだとやっと年末年始も明け、
今日から仕事始めの方も多いかと思います。

私は、ダラダラと仕事もやりつつ、
正月っぽいこともしつつ過ごしたので、
なんとなく調子が上がらなかったのですが、
今日普通に仕事の話しがバンバン来るようになって、
やっとエンジンが回るようになって、調子が良くなってきました。
やれやれです。

実は当会、昨年あたりから段々と行政等ともお仕事をするようになって、
自分たちで好き勝手なことをやっていた時代から、
すこしずつ社会や地域との連携にシフトしてきているんですね。
ありがたいことに実績ができてくると、
こうして幅が広がってくるんですよね。

でもってですね、つくづく感じるのは、
当会がものすごいスピードで色んなこと実現しちゃったのには、
面倒なことが一切なかったからだなぁ~と思うんですね。

イベントやるにも別に計画書なんか必要ないし、
打ち合わせもやらずその場のノリで適当にやったし、
予算なんかも立てないで、あるお金でやっちゃえ~!
みたいな感じ。
もちろんそれで十分だったのですが、
世間、特に行政とはそういう訳にはいかないんですよね。

で、私から見ると、クソ面倒くさい書類を揃えなくっちゃいけないわけですよ。
でも、社会から見るとそれが当たり前なんですけど、
なんせ当会はそういうことが苦手なおばちゃん集団なわけですよ。

だけどやんなきゃならない・・・
事業計画書だとか予算の見積もりだとか企画書だとか、
なんやかやと出さなきゃならない訳です。

で、ですね~、私は気がついた。
なるほどなぁ・・・恥をかくということはこういうことかと。
昔から、私たち依存症者の世界って「恥」の概念と密接に関わっている訳ですよ。
いや別に我々だけじゃない、この世の中の人み~んなそうなんですけど、
人間て恥をかくのを避ける訳じゃないですか。

だからできてるふりをしちゃったり、できないって言えなかったり、
知ったかぶったり、利口ぶったり、感じてないふりをしたり・・・
まぁ世の中そんな見栄のオンパレードな訳ですよ。

で、ミーティングで、自分が恥と思ってる話しをしよう!
ということがおすすめされるわけで、
そう言う話が人前でできるようになって、
自分に対する寛容さが生まれ、
依存症が必要なくなっていくわけですよね。

でも、世の中って仲間だけで生きてる訳じゃない!
一般社会の中に居て、
プログラムが使えるようになってこその回復ですよね。

で、こういう苦手なことをやらなきゃならないってな状況になった時が、
一番プログラムを実践して使えるようになるんだなぁと、
最近実感しているんですね。

というのも、私ってお役所仕事をやったことがないし、
世の中で「打ち合わせ」ほど意味が分かんないものがない・・・
というくらい「事前の計画」というものが苦手な訳ですよ。
なんせぶっつけ本番でも何の心配も、緊張もしない人なので、
一体、人が何の心配をするのか?サッパリ分かんないです。

だけどそういうの書いて出さなきゃならない時代が来てるから書くんですけど、
これがまた私の計画書とかって、実に大ざっぱな訳ですよ。

「簡単でいいので出して下さい!」
って言われたら、本当に簡単にA4 1枚くらいにペロっと書いて出しちゃう。
それだって書く事ないのに一生懸命ひねり出して書いたつもりなんですよ。
だって全ては「当日になんなきゃ、そんなもんわかんなくね?」って思えちゃうので。

でもってですね、こっからが私の赤っ恥、爆笑体験なんですけど、
お役所の人によっては、これではらちが明かないと思うのか、
「ちょっと手直ししておきました~」と言いながら、
もう手直しの範疇を完全に越え、完璧に作って教えて下さる方がいるんですよ!

私がA4 1枚で書いて出したものを、A4 5枚くらいに改善して戻してくれる・・・
わはは!もうこれは「上書き」じゃなく、完全なる「新規作成」ですよね。
戻ってきた瞬間「ひぇ~~~~!やべ~~~」と、
申し訳なさと恥ずかしさでいっぱいになりましたが、
なるほど!ロイ神父様(日本のアルコール依存症の草分け的な方)が、
「社会で恥を沢山かけ!」とおっしゃったことは、こういうことか~!と、
すと~んと腑に落ちたんですね。

自分で言うのもなんですけど、あたしゃめっちゃ勘は良い方だと思うんですね。
だから一度教えて貰うと、なんとなくできるようになっちゃうし、
さらにそれを生かして応用したりもできるようになっちゃいます。

だけど最初の雛形みたいなのが、できないんです。
ググって検索すればでてくるものは、大体わかりますけど、
お役所の書類ってそんな感じじゃないじゃないですか。

そういうところが自分のADHDっぽいところだなぁと思うんですけど、
「だって講師の先生が出す資料の量が分かんないのに、どうやって印刷費の予算をだすの?」
みたいなところにひっかかっちゃうんですよね。
適当ってのはどの位が適当なんだ?みたいなね。
思うにお役所の人って、適当の量やツボ、
当たり障りのない書き方を抑えてる人達なんですよね。

だからここは恥のかきどころだなぁ~と思ってるんですね。
今、よくわからん???と思うことから、
とりあえず逃げずに、何でもいいから形を作って出してみる!
でもってダメ出しが来ると「なるほど!こう書けばいいのか!」と、
分かるようになる。
そうすると私の中でデータが蓄積されて、次はスムーズにできるようになる。
で、仕事の幅が広がる!
と好循環になるわけですよね~。

人ってなかなか最初の赤っ恥がかけないものですが、
まぁ、恥かいても内心で「頂き!」と思っちゃえば、
だんだん恥かくことにも慣れちゃいます。

でもって手間暇かけた人には、心から「すいません!」とわびて、
その後、何らかの形での恩返しを狙う・・・
そうすると罪悪感も引きずらないで済むし、
相手だって文句がたまってたとしても、赦しやすくなって、
もしかしたらめっちゃいい関係になれるかもしれないですよね。
しかもひそかな恩返しってめっちゃ気分良いですしね~。

だからホント恥なんてかきなれちゃえば、
どうってことないんじゃないかなぁと思うんですよ。
ってか、恥をかいた後、客観的に総括できると、
実に学びが多いです!

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