道具の使い方は実践でしかうまくならないです

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今日は自助グループの、オープンスピーカーズミーティングで、
久しぶりにスピーカーでお呼ばれされ行ってきました。
沢山の仲間が全国から集まってくれて嬉しい限り。
平日の昼間とは思えないほどのにぎわいとなりました。

今日のテーマは「スポンサーシップ」。
私の、スポンサーのホームグループに呼ばれたのですが、
スポンサーと共に、このテーマで話したかったんですよね。

あのですね、私たちが12ステップにすがりついた、
まさに12ステップが入ってきた初期の頃から比べると、
なんとなくスポンサーシップの役割が薄まってしまった気がするんですね。
まぁ、どんなプログラムもそういう宿命を担っているようですが、
やはり第一世代としては、なんとか原点に近づける努力は必要です。

私が、一番「なんか変なんだよなぁ・・・」と思うのは、
プログラムがお勉強のようになってしまって、
プログラムをやってから、就職活動しよう!なんて感じで、
全部、棚上げでプログラムだけやろうみたいな風潮があることです。

そりゃ施設に入ったような場合はそうなりますけど、
家族の共依存プログラムでそれはないです。
生きながら、プログラムを使って、生き方を変える・・・
そういうものだと思っています。

例えば、今日もお話しさせて頂いたのですが、
私、以前も話しましたが、実は信じられないことに和裁士なんですね。
着物が縫えるんです(笑)

で、和裁というのは何が一番のポイントかと言えば、
とにかく布に対して真っすぐ縫えるってことなんですね。
でも、反物って言うのは、出荷されるまでには、
縦糸と横糸がきっちり90度に交叉されてなんかいないんですよ。

特に、浴衣はのり付けされますから、部分部分でよ~く目を凝らして見ると、
織りがゆがんでるんですよね。
でもって、着物を美しく仕上げるには、最初にこの反物の糸を、
とにかく真っすぐに成型することにかかってくるんです。

最初の頃なんか、アイロンのかけ方が全然分かんないです。
どっちにゆがんでたら、どうかけるか?
素材が、綿と絹では全然違うし、
織りなのか、染なのか?でも扱いは全く違います。

でも、そういうのっていくら座学で勉強したって、
実際やってみなきゃわかんないんですよ。
そして失敗して、痛い目にあって学ぶ。

綿の浴衣は、いくらスチームアイロンをかけたって、
なかなか歪みがとれないし、
絹ものにスチームなんかかけちゃった日にゃ、
もう商品になりません。

さらに実際に縫っていくときだって、
単衣と袷では技術力が全く違います。
袷になったらとにかくどこにも歪みがなく、
バランス良く裏地がくっついていなくてはなりません。

それができるようになるまで、ひたすら単価の安い、
浴衣や長じゅばんを縫い、練習を積むしかないのです。

人生だって同じですよね。
居心地の良い家庭や、居心地の良い職場にたどり着くまで、
座学を繰り返していたって、何も変わりやしないです。

そうじゃなくて、実際にその場に飛び込んで、
悪戦苦闘しながら、少しでも生き方上手になれるように、
練習を積むしかないんですよね。

傷つくことを恐れていると
いつまでも傷つくことから逃れられないんです。
だから傷つくことがあっても
「大丈夫!何があってもリカばれる。」
ってところまで、持っていくしかないんです。
一生傷つかない人生なんかないんですから。

私なんか、ブログを始めた頃、
コメントが入る入らないとか、
コメントに悪口を書かれたとか、
本当にしょうもないことで傷ついていましたよ。

今じゃ、スパムも多くてコメント管理が面倒なんで、
コメントやめちゃえ~!なんてさばけ切ってますが。
まぁ、TwitterとFBもあるからですけど。

でもやっぱり、今の私は成長したなぁと思うし、
嫌なことがあっても、長引かずに、
態勢を立て直すことができるようになりました。

それはやっぱり、スポンサーと仲間とプログラムのお陰ですよね。
書籍を読むことは大切ですけど、
それだけじゃ人は変われないです。

だからスポンサーはスポンシーが傷つくことを恐れずに、
どんどん実践に導いてあげて欲しいですね。
傷ついたり、めげた時には、
スポンサーが一緒にいてあげればいいんですから。

「大丈夫!何があっても一緒に歩くし、考えるし、支え合おうよ!」
と、スポンサーの方に、支えられる自信があれば、
きっと背中を押してあげられるはずなんです。

滑っても、転んでも、間違えても、
人生は一人じゃない!
その経験を沢山積むことこそが、
スポンサーシップの醍醐味であり、
回復のもっとも魅力的な所ではないでしょうか?

アイロンがけに、アイロンの使い方を読んでいても上手になりません。
生き方のプログラムで、チャレンジをしなかったら、
ずっと恐れを抱えたままなんです。
さぁ、やってみよう!
大丈夫、私もいるって!任せなさい!

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