昨日、カジノの入場料が6000円というニュースがでたので、
それに対してTwitterなどでは、高いとか安いとか、
様々な意見が出ていますが、結構多くの人が、
「6000円を高いと感じるような人はカジノに行かない。」
「6000円を払える人富裕層なら、依存症にならない。」
という誤解をされているのが見受けられました。

なるほど・・・一般の人がこう思うのと同じく、
この入場料という制度を考えた、依存症の素人政治家と官僚の皆さんも
こう思ってこの法案を考えたんでしょうね。

あのですね、人間高いと感じたって
「うわさのアレに行ってみよう！」と思ったら行きますよね。
私は、いまだにディズニーランドの入場料は高いと思います。
ユニバだって高いし、聖子ちゃんのコンサートも高い！と思いますよ。
でもきっかけがあれば行きますよね。

誰かに誘われたり、たまたま券が手に入ったり、
子供にせがまれたりということがあれば、
「高いけど、たまのことだしまっいっか！」と思って行くし、
行けばそれなりに楽しいので、またチャンスがあれば行く
・・・ということを繰り返しています。
多くの人は、そんな感じではないでしょうか？

ギャンブルへのきっかけもそうです。
一人でフラッと、ギャンブル場に行ってみた！
という人は殆どいなくて、大抵は誰かに誘われたり、
そもそも家族とよく行ってたり、
はたまた社員旅行で海外のカジノへ行ったり・・・
ということがあって行くんですよね。

日本にカジノができれば、TVで楽しそうな番組も放送されるでしょう。
「入場料、高いなぁ～」と思っても、周囲で盛り上がれば「まいっか！話しのタネだし・・・」
と思って行くことなど普通に起こることです。
そしてたまたま勝っちゃった！なんてことがあると
「わぁ～！楽しい～」ってなって、またきっかけがあれば行く。
おっかなびっくりルーレットに賭けた2000円が、
76000円になったらそりゃ大興奮ですよね。
依存症を発症した人達って、始まりはみんなその位のことなんですよね。

「たまたまついてて、3回連続あたっちゃった～」
「やだ～博才あるんじゃないの～！」
なんてきゃっきゃ言ってた主婦が、あっという間に目を血走らせて、
テーブルにしがみついている姿が目に浮かびますね。

さらに、富裕層は依存症にならない・・・
こう言う人達は、普段ニュースやTVを見ない人達なのでしょうか？
大王製紙の御曹司でもなるんですよ？？？

いやむしろ6000円なんか屁とも思わない富裕層ですら、
依存症になると、全てを失うまでやってしまうから依存症なのであって、
入場料なんか何の抑止効果もないんですよね。

今の若い方はご存じないでしょうけど、
昔ハマコーさんという暴れん坊の政治家がいらしたんですよね。
あの方なんぞ、絶対依存症だったと思いますけど、
ラスベガスのカジノに行ってたった一晩（数日連日通ってた説有）で、
4億6000万円使ってしまう！という大事件があったんですよ。
でもそうなっちゃうんです。
額は全然違いますけど、私もその気持ちは普通に分かります。

ハマコーさんが現役だったら、今回の入場料6000円について、
ものすごい説得力をもって
「そんなの依存症対策にならん！」と一括してくれたでしょうね（笑）

あと忘れられない事件は、1996年に当時の狛江市の市長さんが、
韓国のカジノでバカラにハマり、市長の職をうっちゃって失踪した事件ですね。
いや、私たちもちょうど同じ時期にカジノにハマっていて、
この市長さんをお見かけしたことがあったんですよね～。
「太っい（ハリっぷりがいいこと）社長だな～！」と思ってたんで、
事件が新聞にでかでかと報道された時は、びっくり仰天したもんです。
この方ももともとものすごい資産家だったそうですけど、
バカラで30億の借金を作った！なんて言われてましたよね。

それから、貴闘力さんの件があったり、
大王製紙さんの件があったり、
富裕層が依存症になって、事件を起こしてるんですよね。
表に出てない問題も沢山あります。

だから入場料6000円なんてまやかしで、カジノへGO!
なんて冗談じゃない！という気持ちでいっぱいですね。

真の依存症対策というのは、もっと地に足のついた、
じっくりと時間をかけて、支援者、当事者、家族、民間団体などが、
連携を作って築き上げていくものなんですよ。
これで大丈夫！なんて特効薬みたいなものはないんです。

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