カジノ反対派の皆様へ!です

公開日:  最終更新日:2018/06/01

IRの審議が本格化していますけど、議論が全然盛り上がっていないですよね。
けれども昨日も書きましたが、IR法案の依存症対策の中味は最悪です。
IR法案をこのまま通してはいけない!実施法の“超”問題点とは?(アゴラ)

私は、カジノに賛成反対どちらでもない中立の立場ですけど、
このままの法案を通すことは大反対です。
なんらかの修正を加えて貰わないと困ります。

で、今までこちらは「ギャンブル等依存症対策基本法」にかかりっきりで、
これを何とか少しでも良いものにしようと思ってきたわけですよ。
それも何の受け皿もないギャンブルですからね、我々だけで孤軍奮闘して、
ロビー活動してきたんですよね。

それを見かねて、アルコールで法案を成立させた、
NPO アスクの今成知美さんが手を差し伸べてくれたお陰で、何とかやって来れて、
悲願だった関係者会議を盛り込んだ法案を衆議院で通過させることができたんです。
もう本当にどれだけの心労があったことか・・・

しかしながらですね、カジノ反対派の中には私がカジノに反対をしないことで、
Twitterなどに悪口を書きこんだりする人がいるんですよね。
どっちかっていうと顔見知りで、親しくさせて頂いているかな?と思ってた方に、
「反対しないのは金目当てなのか?」「あの人は何で食ってんだ世界七不思議」などと、
書き込まれていて、がっくりきちゃいました。
なんであなたに攻撃されるの?とこっちが七不思議です。

だから食えてないってば!今や旦那の扶養家族っていう体たらくなんですよ!
だって、なんの援助も貰えないのが現実何ですから!
私が、発信しているモノ読んでもいないんですよね。

で、ですね私が見るに、IR反対派の人達の中で、
一体どれほどこのことに本格的に憂い、反対運動をやっている人がいるのかな?と、
その本気度がいまいちよくわからないんですね。
ギャンブル依存症問題で憂いている人もいるとは思うんですけど、
多くの人は「打倒!安倍政権」みたいなイデオロギー闘争になっているんですよね。
だから全然説得力がないです、正直。

なので基本法を通過させた経験から、学んだことを今日は反対派の皆様に向けて書きますね。
もしよかったら参考になさって頂けたらと思います。

あのですね、もし本気で何かの法案を成立させたい!もしくは潰したい!と思ったなら、
それは反対運動では無理だと思います。
やるなら徹底的に「調整」していくことだと思います。
そして、全部の主張は絶対通らないけれども、
ここだけは譲れない!と思ったものを頑張る感じですね。

私の場合は、基本法を通すために、IR法案の方は捨てました。
ギャンブル依存症対策は、カジノの賛成反対どちらの立場の人も認める必要なもの。
だから、どちらにも偏らずに、対策が推進するよう調整するしかない。
また中立でないと、矛盾が生じない議論を展開できないなと考えました。
そしてアルコールの例を見ていたので「基本法だ!」と考えるにいたったのです。

最初は、法案までは無理かと思いましたが、
カジノが本格化してくる中で、依存症対策まで利権を狙い、
ギャンブル産業とくっつき、利益相反もなんのその!とばかりの
医師や研究者たちを目にし、そしてその医師や研究者の発表するものが、
あきらかにギャンブル産業側に寄っている発信をし続けているのをみるにつけ、
「これはやはり基本法だ!地域連携を実現するしかない!」と強く思ったのです。
だから金目当てなら基本法なんて作んないです。
金引っ張って、やりたい放題やります。

で、ですねカジノ反対派の人達の主張は、あまりに感情的、倫理的なものばかりなんですよ。
もっとデータと事例で勝負しないと、マスコミも人々も共感できないです。
でもこのデータと事例を積み上げるのは、金と労力がハンパなくかかります。
ものすごい情熱がないとできないです。

小さいデータでもいいんですね。
とにかくちゃんと調べたものできれば研究機関と共同でやってデータを出す。
それを今度は大きくやらせればいいんですから。

で、例えば、日弁連さんとかに、
データをガンガン出して欲しいですよね。
手がけてる多重債務問題のどの位がギャンブル依存症で、
刑事事件のどの位がギャンブル依存症問題なのかとか・・・
そういうのが出てくると、社会にも役立つじゃないですか。

さらにですね、お金がある団体なら、
私が思うに、ギャンブル依存症の問題による負のコスト計算を、
シンクタンクに頼んで算出して貰ってはいかがでしょうか?と思ってます。
多分、そんなにすごいお金じゃなくて、算出してくれると思います。
その辺が、出てくると国にも説得力があるんじゃないかなぁと思います。

イデオロギー闘争の人は別にかまいませんが、
IRを本気で反対し潰したいなら、私ならまず絶対に公明党に食い込みますね。
与党であり、賛否が分かれているわけですから。
しかも支持母体の婦人部は反対が根強いわけですから、
まず婦人部にかけあってみるとか、そんなことをすると思います。

あと、先生方は何と言っても選挙で動く、問題は数ですよね。
それもその先生方を説得したいなら、その先生の地元民を集める。
反対派の地元民を集めるのなんて簡単そうな気がしますが・・・
だって国民の7割が反対してるんですよ。
ギャンブル依存症対策推進に理解してくれる国民を集めるのとは違うじゃないですか。

で、反対の集会に政党の色を出さずに、まんべんなく調整することが肝心だと思います。
どっかの政党色が出ちゃうと、もうそこ以外は参加できないです。
私なら、公明とか国民とかそういった党内で意見が分かれている先生方をお呼びしますね。
そして反対というよりも、カジノを作っても大丈夫か?みたいな名前にして、
自分たちが集めたデータそして事例を出して、みなさんどうでしょう?みたいにすると思います。
できれば反対だけじゃなく、賛成の先生もお呼びして意見を聞いてみるとかですね。

私が、賛否を言わずにきたことで、攻撃されることは残念ですけど、
そんな他力本願で、私を変えようとしてないで、
やるなら今しかないんだから、ガンガン説得力のあるデータださないと!と、
余計なお世話ですが、気になってしまいました。
老婆心ながら・・・

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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