ネパールの女性たちについてです

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現在ネパールにおりますが、そもそも私がここに来たのは、
ネパールの依存症の家族って支援が受けられているのだろうか?
とそこが知りたかったわけですね。

でいろいろ調査した結果、どうだったか?
単刀直入に答えを言えば「全く受けられていない」ですね。

ネパールの依存症問題は、ダントツで薬物が多いのですが、
国連も支援に乗り出していた時期もあったとのことで、
国内に60カ所もリハビリ施設があるそうです。
NAも140カ所、カトマンズだけで80カ所以上あります。

ですから「薬物問題はリハビリを受けることが大事」
という情報は、むしろ「ダメ絶対」一辺倒の日本より行き届いている位です。

ネパールでは薬物依存問題は、カトマンズという都会にいる比較的裕福な家庭の子供達に多いと言われ、
アルコール依存症は、地方の村の中に起きているそうです。
ですので、AAはカトマンズに4グループしかないそうです。
そしてGAはなし。

ネパールは日本の公営ギャンブルや、パチンコに値するものがありません。
ただカジノはありますが、カジノは外国人専用です。
かつてはネパール人も入れたそうですが、
依存問題が起こり自国民は入場禁止になったそうです。
つまりギャンブル産業がないので、ギャンブル依存症もあまりないのだそうです。

と、依存症問題は、このような状況下なのですが、
なんと!ファミリーグループは1つもないのです。
アラノン、ナラノン、ギャマノンといったいわゆる「ノングループ」が、
ひとっつもないんですよ!?
ガ~ン・・・だって、NA140もあるんですよ?
ご家族はどうしているんでしょうか?

ネパールの方々に聞くと、アルコールや薬物の問題のあるご主人を持った人は、
一体どうしているんですか?と伺った所、
「我慢するしかない・・・」とのこと。

そしてさらに衝撃的なのは、ネパールでは女性の方が働いているのに、
お金は全部男性に巻き上げられているとのこと。
だから、ネパールコーヒーをWomans Coffeeと名付け、
女性にお金が渡るようにしたんだそうなんです。

また、アルコールで、夫が早死にしてしまって、
地方でものすごく貧しい生活を余儀なくされている母子などもいて、
そういう子供達は、学校に行かず10歳位から働いているそうなんです。

そういった人達を、助けようとしても、
彼女たちはその助けを受けようとせず「放っといてくれ」と言う場合もあるそうです。
まさに家族の否認・・・日本と同じですね。

さらに大問題となっているのが、ネパールの賄賂事情。
一昨日のブログにも書きましたが、ネパールでは賄賂が横行しているため、
そういう母子支援のようなNPOがあったとしても、
支援で集められ他お金は、職員がぶんどってしまい、
実際に支援が必要な人には、届けられないのだそうです。

そしてまだまだ男尊女卑が根強いネパールでは、
そんな夫から逃れられず、離婚をすると、
女性の方が白い目で見られてしまうのだそうです。
なんともやりきれないですね・・・

ってなわけで、こりゃやっぱなんかはじめなきゃいかん!と思ったので、
本日はネパールコーヒーの仲買いをやっておられ、
農家と女性にお金が渡るように、国内で最も高く農家にお金を払っているという
ラジャさんと言う方にお目にかかって参りました。

そしてWomans Coffeeの事業の中に、
依存症の家族支援を入れて貰えないか?お願いして来ました。
だって、困っているご家族を一人でも助けられたらいいじゃないですかぁ。
是非、一緒にプロジェクトとしてやらないか?と持ちかけてみました。

先方も、まず一人でも二人でも助かるよう、
小さくやってみましょう!とおっしゃってくれたので、
絶対、形にしたいなぁ~と思っています。

ラジャさんがなんとか今年の分の豆も、確保して下さったので、
ここに寄付金をのせて販売し、その寄付金を、
当会とネパールの母子支援に充てていきたいと思っています。
皆さん、本当に美味しくて希少価値のある豆ですから、
販売したら是非お買い上げのほど宜しくお願い致します。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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