ミーティング葬です

公開日: 

今日は、先日ブログにUPした仲間のお通夜で、
生まれて初めてミーティング葬というものを経験しました。

通常のお通夜が終了してから、仲間で集まり、
故人の前で、ミーティングをしました。
奥様のアイディアで、とても素敵な見送りの会となりました。
このような機会を与えて頂き、感謝です。

年末の押し詰まった平日で、しかも場所が成田であったにも関わらず、
本当に沢山の仲間が集まりました。
故人と奥様が、これまで仲間を助け、仲間に愛されていた証拠です。

涙も多くありましたが、時に笑いもおこり、
私たち、12ステップの仲間らしい旅立ちとなったなぁと、
淋しさとともに、温かい気持ちにもなっています。

スピリチュアルな繋がりは、決して途切れてしまうものではない、
これは終わりではなく、新しい関係の始まりだと思っています。

以前にも書きましたが、仲間が亡くなるといつも思うのです。
「大切なものは目に見えない」と。

私たちは、目に見えないもの、証明できないものでも、
沢山のものを信じて生きています。

友情も
信頼も
経験も
思いやりも
感動も
希望も
そして愛も
私たちは、目には見えないけれど、それらがあると知っています。

仲間は目に見えない存在になるけれど、
私たちの友情も絆も愛も、
いままでと同じようにある・・・
それは真実です。

今日は故人と同期のご夫婦がもうひと組集まりました。
6人は11年前、ほぼ同じ時期に繋がりました。
当時は笑顔も希望もなく、
表情が凍りついていました。

そこから苦楽を共にし、
今、回復の喜びの中でお別れできたことを、
感謝したいと思います。

日本の多くのギャンブラーは回復の喜びを知らずに亡くなります。
自ら命を絶ったり、行方が分からなくなったりと、
誰にも看取られず、ひっそりと亡くなる方も多いことでしょう。

その現実を前に、私たちは回復をつかみ取ってきました。
その勇気と友情は、目には見えないけれど確かにあって、
そして、それはずっと残るのです。

これからも多くの喜びや、悲しみに出会うことでしょう。
大切なものは目に見えない。
けれども「ここにある」と、共に感じ、信じあえる仲間がいること、
その幸運から離れずにいたいなと思っています。

棺にお別れさせて貰うと、
いつもと変わらぬ穏やかなOさんの姿がありました。

そして、その胸元にそっと
自助Gのハンドブックが添えられているのを見て
涙が出ました。

あなたが立ちあげてくれたグループで、
多くの人が救われました。

天国でも、ミーティング場を開いて待っていて下さい。
やがて私たちも、この世の使命を終えたら参ります。
その時まで、しばしのお別れです。

有難うございました、Oさん。
感謝です。

合掌。

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Comment

  1. T より:

    Oさんが立ち上げて下さったグループに、8年前ギャンブラーの息子が初めてミーティングに参加して歓迎して下さった事を聞いて心配と不安でいっぱいだったあの頃、安堵したことを覚えています。目に見えないものを信じる事が出来る仲間と出会えた事を心から感謝しています。ありがとうございました。Oさんの、ご冥福をお祈りいたします。

    • rico より:

      Tさん、コメントありがとうございます。
      そうだったんですか!?息子さんもOさんに助けられた一人だったんですね。
      本当に穏やかで優しい方でした。
      ご冥福をお祈りいたしております。

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