54歳の誕生日の気づきです
皆さま、本日9/28は私の54回目の誕生日でした!
沢山のお祝いのメッセージを頂きまして、ありがとうございました。
仲間はもちろんのこと、意外な方、懐かしい方からもメッセージを頂き、
とても嬉しく思っております。
さて、今日という日を私首を長~くして待っていたんですね。
というのも、今年の初夏に横浜で仲間と占いをして貰った所、
「今年は八方ふさがりだったけど、誕生日から良くなってくる!」
とのことだったので、お~!それがめでたい!早く誕生日が来ないかな~と思っていた次第です。
このように私は占いが大好きであり、かつ良い事や指針になりそうなことだけを、
記憶にとどめておくという、非常に便利な単純人間なのです。
ここから人生が花開くらしいですから、楽しみにしたいなぁ~と思っています。
さてさて、誕生日だからといって、何か特別なこともないわけで、
本日は仕事で、新潟の刑務所でプログラムを行ってきました。
こちらでは本日で3回目となる、「ギャンブル依存症者向けプログラム」と
「出所前の方向けのプログラム」そして篤志面接員と教誨師の先生方に向けた講演会
という豪華3本立てのお仕事をさせてもらいました。
私、刑務所プログラムすごく好きなんですよね。
なんちゅうのかなぁ、めっちゃやりがいを感じるというか、
一番一筋縄じゃいかないところじゃないですか、
もちろん刑務所に居る間はみなさん素直に聞いて下さいますけど、
出たらもうコロっとひっくり返っちゃうわけで、
そういう受刑者の皆さんのハートをつかむにはどうしたらいいのか?
色々試行錯誤したいんですね。
んで、時々受刑者の方が「すごくよくわかった」とか言ってくれると、
あぁ、よかった~って嬉しくなるんですよね。
今日も「今までの講義で一番納得できた」と言って下さる方がいて、
とっても嬉しかったです。
ただ気づきがあったからと言って、行動変容が簡単におきる訳じゃないので、
その辺、どうやって連携のパイプを続けていけるのか?
まだまだ試行錯誤は続くんですけど。
ずっと前、まだただの自助グループメンバーだった時に、
更生保護施設にメッセージに行って、
あんま手ごたえ感じられなかったなぁ・・・と思ってたのに、
その後、自助グループに繋がってきてくれて、
すごく嬉しかったんですよね~。
これから刑務所でそういう成功事例を作れたらいいなぁと思っています。
さて、刑務所のようなハード否認がかかったところでメッセージをする時って、
逆に自分の振り返りも強烈にできるんですね。
だってあの頃のことをガツンと思いださないと伝わんないですから。
で、すごく思ったんです。
「あぁ、あの頃って一発逆転がしたかったなぁ」って。
正確には、依存症発症以前から、つい最近までですよね、
一発逆転を狙って、なんの行動も変えられない人だったなぁって、
しみじみ思ったんですよね。
小さなコツコツとした積み上げみたいなことをバカにしていて、
「そんなことをやってもどうせ変わらない」と思って、
一発逆転の「白馬の王子神話」みたいな事ばかりを夢見ていました。
不幸でした。
大きな幸せ、大変化が起こらない限り、自分は幸せになれない!
と思っているんですから、そりゃ不幸じゃないですか~。
だって、一夜にしてそんなことが起きる日なんか来るわけないんですから。
だけど今は、一日一日に向き合えることができるようになった、
もっと言えば「今を生きる」大切さを、実感できるようになったんですよね。
こんなの本来の自分の人生じゃない!とばかりに、
自暴自棄になって、やけくそというか、それでも逆転はある!と信じて、
嵐の中を目をつぶって突っ走っているような気がしていたんですけど、
ある日、立ち止まって目を開けてみたら、
やみくもに走り回っていたのは自分だった!ってことに気が付いたんですよね。
目つぶって走ってたから、暴風雨に向かっているような気がしてたんですけど、
目を空けて立ち止まってみたら、なんだ穏やかな日だったんじゃん!みたいな感じ。
そりゃもちろん時々風が吹いたり、雨が降ったりするけど、
そしたら傘さしたり、家の中で留まったりしてれば、また歩けるようになるんだよね、
ってそんなことに気が付いたんですよね。
目をつぶって走り回ってるほうが、
頑張ってるような、精一杯生きてるような気がしてたんですけど、
ちびくろさんぼみたいに、同じところをグルグルしてただけで、
普通に歩いて行った方が、山あり谷ありでもっとずっと刺激的で、
風景が変わるんだなぁ~って、知ったんですよね。
だから小さなことに満足できるようになったというか、
小さい喜びを、かみしめる術を学んだんですよね。
今日も往復の新幹線で、姫野カオルコさんの「リアル・シンデレラ」
というすごく感動的な本を読んで、この本に出会えたことに感謝できたし、
行きの新幹線の切符が、9/28の9:28発だったことで、
なんか嬉しくなっちゃったんですよね。
新潟駅で「この切符貰えませんか?」って聞いてみたら、
駅員さんが「はいどうぞ~」と下さったのも「いい感じ!」って思いました。
お誕生日に親友から、可愛らしいフラワーアレンジが届いて、
花好きの私としては、心躍ったし、
娘が7軒もお店をまわって、選んでくれたバースデーケーキが、
すごく美味しくて、夫は出張でいなかったんですけど、
母や娘、息子と「美味しい~!」と、一緒に味わえたこと、
こんな平和な日常を幸せと、自分で認定できるようになったんですよね。
あと私、すごく文房具が好きで、
A5位のノートや書きやすいPENをつい買っちゃうんですけど、
折角だから、小さい幸せを書いておこう!と、
今日はちょっとそんなことも始めてみました。
幸せっていつかなるものなんかじゃなくって、
幸せっていつでもたった今からなれるもんなんだよなぁって、
改めてかみしめた次第です。
54歳のスタート、なんかいい感じです!
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