大きな悲しみ・・・訃報です

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今日も、様々な出来事があり、FBにUPしましたが、
貴闘力さんとお会いできたり、
女性研究会に新しいメンバーに、日大の先生が加わって下さったりと、
嬉しい出来事がありました。

でも、やっぱりこうして一人になると大きな悲しみが押し寄せてきて、
今日はこのことをブログに書きたいと思います。
私の悲しみを昇華させて下さい。

今日、またしても仲間を自死で亡くしました。
享年40歳。
あまりにも早すぎる死でした。

つい先日、考える会のセミナーで再会を果たしたばかり。
フェローで沢山話して、
元気になったとばかり思ってました。

再発したのではありません。
ギャンブルがとまったあと、共依存で亡くなったのです。
本当の回復の苦しみは、ギャンブルが止まった後から始まるのです。
その苦しみは、私にも良く分かります。

彼は、自分で言うのもなんですけど、
私のことをとても愛してくれていたと思います。
私も、もちろん愛していました。
奥さんと私は仲間で、奥さんのご家族とも
深いご縁がありました。
ご家族揃って、皆で依存症と闘い、前を向いて歩いていました。

彼は、どんな時も私の応援団でいてくれました。
彼のFBを見ていたら、私がUPした記事を、
沢山、沢山シェアしてくれていました。
見ていたら、悲しくて、淋しくて、悔しくて、
こうしていても涙がとめどなくあふれます。

どうして?と信じられない気持でいっぱいです。
奥さんや、スポンサーや、地元の仲間達の哀しみも、
いかばかりかと察するにあまりあります。

いつも、仲間の自死に出会うと、
手から砂がこぼれおちるような、
そんな無力さを味わいます。

関わった人たち全員が、今頃自責の念に駆られ、
自分を責めていることでしょう。
あの時、この時と全員が後悔に見舞われていることでしょう。
もちろん私もその一人です。
自死は、残された人の力をも奪おうとします。
何度も何度もその無力感に打ちのめされてきました。

でも、時間という薬が、いつもそこから立ち上がらせてくれることも、
だんだん分かってきました。
今度もきっと悲しみが癒えるまで時間がかかることでしょう。
大好きな、あなたのことだから尚更です。

でもどんなに、どんなに、どんなに悲しくても、淋しくても、
絶対に私はあきらめない。
もうこれ以上、大切な仲間を失わないために、
この国から、ギャンブル依存症による自死がなくなる日まで、
絶対に私は、この国に対策ができるように奔走しようと、
そう自分に言い聞かせ、今は自分をもたせています。

かつて死と隣り合わせにいた私だからこそ、
今もその瀬戸際に立っている人を助けられるはず・・・
そう信じていくしかない。
そのために私は生き残ったのだと思っています。

死んでいった仲間の想いを、
無駄にしないためにも、
生き残った私たちにできることを、全力でやってやる!と、
初めて自死に出会った日、泣いている仲間と、
まだ6歳だった息子さんの涙に誓いました。

あの日からもう長い時間が経ちました。

でも、まだその想いは叶っていません。

Sチン、言いたいことは山ほどある。
なんで?なんでなのよ!と、聞きたくてたまらないよ。
そんなに自分を責めることも、
自分を見捨てる必要もなかったじゃない。
私たち、こんなに愛してる・・・
それがわからなかったの?って聞きたいよ。

Sチン、いつも私のこと応援してくれたじゃない。
私、とっても嬉しかった。
これから、もうその応援の声が聞こえないと思うと、
すっごくすっごく悲しいし、淋しいよ。

私たちの仲間に自死は一人もいない、
病気の声に負けたんだよね。
だから病死だと思っている。

苦しかったんだよね、Sチン。
愛の声が聞こえなくなる病気だもんね。

Sチン、最後の時は何を思ったの?
何を考えてたの?
いつかきっと教えて欲しい。

今度会えた時は、「りこさん、あの時はごめんね」って、
照れくさそうに笑う、あなたの顔に出会えるように願ってる。

楽になったんだよね?Sチン。
そう信じてるよ。

あのね、私とあなたの名前には同じ漢字が入ってる。
これはね、「はじまり」とか「元になる」って意味があるんだよ。
Sチンの、新しい人生がそっちで始まったんだよね。
仲間と、グループ作って待っててね。
いつかまたもう一度会おうね。

でも、私はまだそっちにはいきたくないから、
もう少し待っててね。

Sチン、笑顔しか浮かばないよ。
大好きだよ、今もこれからも。
魂の繋がりは永遠だよ。

優しすぎたんだよね、Sチン。

そっちの世界は、Sチンにとって、
平安に生きられる世界なのかな・・・
きっとそうだね。

いつも皆に、優しさと笑顔をありがとうね。
忘れないよ、Sチンから貰った沢山のもの。

奥さんは、私たちがいる。
きっと守るよ。
だから安心して。

もう気を使いすぎないでいいよ、Sチン。
ゆっくりしてね。
愛してる。

SチンとSチンのご家族、スポンサーと地元の仲間達、
そして世界中のギャンブラーとその家族のために、
ご冥福をお祈り致します。

合掌

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