社会の好循環です

公開日:  最終更新日:2016/02/09

ここの所仲間と話したり、仲間のSNSをみたりすると
「あぁ、皆同じ気持ちだよな。。。」と思います。

普段、私たちがコツコツと
「依存症は病気なんだ。だから回復はできるんだ!」
「ダメ絶対だけじゃダメなんです。」
ということを伝え続けているのに、
こういうスターの薬物事件がでると、
これまでの苦労が一気に吹っ飛ぶ気がします。

「薬物の怖さ」「薬物に手を出す甘さ」
「子供のことを考えていない」
「悪になった」「子供たちの夢を壊さないで」
などなど、今やもう世間は一気に一般常識のオンパレードです。

でも、こんなコメントを十年一日のごとく垂れ流して、
社会は何か変わったんでしょうか?
再犯率も高いし、依存症者も減らない。

TVは「元覚せい剤使用者の話」なんて、
一番ひどい時の幻覚話を、面白おかしく取り上げます。
「そして、家庭も子供も失った・・・」
なんて、もうおどろおどろしく、何も残っていない、
あとは廃人のように死んだように生きる人生が、
待っているかのごとく描写されます。

そんなことないですよ、現実は。
確かに薬物の場合離婚する人も多いですけれども、
回復してお子さんとの交流は復活したり、
社会復帰後、再婚して新しい家庭を持った人もいるし、
仕事で成功している人だって沢山います。

こんなリンチのように、こき下ろされるなら、
誰が、薬物使用を正直に告白して、回復しよう!
なんて言う気持ちになるんでしょうか。
今悩んでいる人だって、「絶対にばれたくない・・・」
と頑なに思うでしょう。逆効果です。

社会には広い視野を持っていて、著名人でも
依存症者に対し理解あるコメントを発信して下さる方もいますが、
そうするとあっという間にそういった発言は炎上してしまいます。

これではもう依存症者を回復させようなどという発信を、
わざわざして下さる方などいなくなるのではないかと、
心配になってしまいます。
めげずに、負けずに発信して頂けると良いのですが・・・

ホリエモンさんなんかとっても良いコメントをしてくれています。
私、ホリエモンさんの大ファンで、いつかお話を聞いて頂きたいと、
切望致しておりますが、是非皆さんもご一読下さい。

http://weblog.horiemon.com/100blog/36914/

“覚せい剤なんて1949年までは合法で町の薬局で買えたんだからね。
何十年もの間。日本人が作った世界初の合成麻薬。
違法となってるので暴力団の資金源になる。
依存症になるのはアルコールも、ニコチンも覚せい剤も一緒。
で、刑務所にいる覚せい剤で実刑判決受けた人の9割は普通の人で禁断症状もありません。

だから、その辺はもっとクレバーな社会的対策があると思うのだよね。
オールブラックにして現状のまま行くのか、大麻くらいは解禁していくのか、
麻薬犯は常習性高い割に犯人たちの悪質度は低いので刑務所に入れる意味はないと思うのだよねぇ”

ねっ、大麻解禁はともかくとして、
すごく良いことを言ってくれてますよね。
そうなんです。普通の人なんですよ、依存症者って。

他にも茂木健一郎先生の発言はこちら

http://togetter.com/li/933607

本当にもっと皆クレバーな判断をしようよ!
と強く、強く、強く訴えたいです。
依存症者の気持ちを理解して貰えなくてもいいんです。
でも出発点を「同じこと繰り返していてもしょうがないよね」
という所において頂けないでしょうか。

そして、「依存症になる人が増えたら困るな。」
「依存症になったら早く治ってくれないと困るな。」
「依存症になって重篤化して自分たちの税金負担が増えるのは嫌だなぁ」
と考えて頂けたら、

「依存症にならないように一次予防の強化と、
なっちゃったら早く治せるような介入システムと、
ずっと止め続けられるようなプログラムと、
社会復帰して貰わないと困るからその支援が必要だよな。
ということをご理解頂けると思うんですよね。

「清く、正しく、美しく」を望み、
失敗に厳しく、再起不能を望む社会。
感情論だけで、結果から合理的な判断をすることを許さない社会。
古い価値観に縛られ、道徳論を押しつける社会。
多様性を認めず、理解できないものは排除しようとする社会。

現代は、そんな社会になっていますけど、でも実際は、
それを声高に叫んでいる人たちに、
負担が強いられていくわけですよね。
どうかそのことに多くの国民に気がついて頂きたいなぁと、
本当に切望しております。

そしてですね、私考えたんですけど、
なんか日本人て特に刑事罰になるような失敗をした人が、
再びTVなんかで活躍して、大金を稼いでいたりすると、
なんか面白くなかったりする訳じゃないですか。

でも、ちゃんと治療とかリハビリ施設に入ったりして、
回復した後に、復帰してきて、再びスターダムにのし上がったなら、
例えば収入の半分位、バンバン社会のために寄付するとかですね、
社会福祉事業に貢献しなくちゃいけない、
みたいな風潮を作ると良いと思うんですよね。

日本の福祉事業はどこも財政難ですし、
格差は進む一方。
となるとですよ、もうこれからは
ボランティア社会と寄付文化に頼るしかないじゃないですか。
アメリカのように。

ASKAさんとか、のりPとか、清原さんなんて、
これだけ実力のある人なんだから、
回復プログラムを受けたなら、
もうどんどん社会復帰して貰って、
バリバリ稼いで貰って、そしてどんどん寄付して貰う。

それこそ薬物で失敗した人は、
日本の薬物回復施設にどんどん寄付して欲しいですよね。
もしくはご自分で施設を作るとか。
海外のセレブの回復者は皆これやってます。

刑事罰を受けた方だけじゃなくてですね、
ベッキ―さんなんかもですね、絶対一時謹慎が必要だと思うんですね。
しばらくゆっくり休んで、
もうキャラも一皮むいて復帰する。
そしたらきっとブレイクするだろうからですね、
がんがん寄付して貰う。
動物大好きらしいですから、
犬猫殺処分ゼロの施設に貢献して貰ったらどうでしょうか?

私、清原さんにはですね、薬物施設への寄付以外にはですね、
非行グループを束ねてですね、
どっか良い所を見つけて、それを伸ばしてあげる、
そんな活動に参加して欲しいなと思ってます。
川崎の事件のような少年犯罪も防げるんじゃないでしょうか。

こんな風にですね、国民皆が損するような、
バッシングの嵐はもうやめてですね、
社会全体の好循環が生まれるような仕組みを考えた方が、
よっぽど皆幸せじゃん!って思うんですよ。

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