ついにIR法案内閣委員会可決です

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感慨深いというか、あっけに取られるというか、
本当に通ってしまったIR法案。

まだ内閣委員会での話なので、これから先は分かりませんが、
とにかく通った・・・なんか茫然とした感じですね。

でも、私にとってはカジノの是非よりも、依存症対策をいかに充実させるか、
それがまず重大な案件なので、
そこについてとにかく政府に働きかけていきたいと思ってます。

あのですね、例えば入場制限に関して、
入場料を聴取したらどうか?とか、
自己申告、家族申告があったら、カジノに入場させないとか、
いろんな議論が今日も出ていましたけど、
それをカジノだけでやるのか?既存ギャンブルにもやるのか?
・・・では大違いな訳ですよ。

だってですよ、カジノ依存症になって、カジノに入場制限がかかって、
行かれなくなったとしても、
日本にはパチンコ店が1万軒もあるのが実情なんですよ。

だったら、カジノ入場制限したって意味がないですよ。
闇カジノだって沢山あるんですから。
だから、カジノだけの対策なんか意味がないです。
大ナタを振るって頂かなくてはなりません。

その辺の働きかけで、今日も一日バタバタと動き回っていました。
しかも、マスコミさんのコメント攻勢がすごい!
殆ど同じ質問を、もう何度も何度も繰り返すわけですよ。
でも、マスコミさんは啓発には重要な方々ですから、
私としては、極力丁寧に説明するようにしています。

それでも、コメント読んで、
「う~ん、私こんなこと言ってないけどな・・・」
と思う時はありますよ。
でも、それもお付き合いしてみて段々と「ここに気をつけよう!」とか、
「ここは必ず念押ししよう!」とか、色々分かってくるわけで、
昨日の記者会見なんかは、まぁまぁうまく行った方かなと思っています。
なんでもやってみて少しずつ成長するんですよね。

さて、本日大荒れとなった内閣委員会ですが、
皆さん、インターネット中継を是非聞いてみて下さい。
衆議院内閣委員会2016.12.02

2時間38分位の所から、共産党の清水忠史先生が、
当会のギャンブル依存症事件簿について取り上げて下さっているんです。

そしてものすごく良いご質問
「既存ギャンブルに対する対策は何をやってくれるんですか?」
と、聞いて下さっています。

で、対する維新の会、小沢さきひと先生は、
「この会はIR法案で、対策が進むことを望むと言っています」
というようなことを取り上げて下さっています。

すると清水先生は、
「この会はこうも言ってますよ。
既存ギャンブルの対策が進まないなら、IRには反対だ」と。
という風に、賛成反対の両先生が当会の主張を取り上げて下さっているんです。

本当に有難いことです。
賛成、反対は当会は関与しない所ですけど、
賛成、反対どちらの先生も「ギャンブル依存症」には、
関心を寄せ心配して下さっているんですよね。

あのですね、当会が立ちあがった2年前は、
本当にギャンブル依存症対策って、知られていなかったです。
で、今もこの問題に理解のある先生は、決して多くはありませんけど、
それでも「ギャンブル依存症対策通」の先生方は、
各政党に徐々に増えてきています。

親身になって下さる先生は、必ずいる!
そう言った先生方を味方につけ、
私たちは、私たちにできることを精一杯やる!
それしかないんですもんね。

嘆いていたって、文句や批判をしたって、
世の中一歩も良くならないですもん。
前向いていくっきゃないです。
カジノができようができるまいが、
私たちは、良いギャンブル依存症対策を推進するのみ。

そう言えば、大阪府議の永藤英機先生と
「絶対に世界最強のギャンブル依存症対策を作りましょう!」
と、2年前に約束しあったんですが、
その事を覚えていて下さって、マジで感涙しました。

ホント伝えれば、伝わる人には伝わるんですよね。
劇的な一日でしたけど、
希望も色々あります。
ここから頑張らなくっちゃです!

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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