IRとりまとめ公聴会雑記です

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さて公聴会も終わりましたが、
実は、東京、中国、北陸地方にも、
仲間が個人で参加しておりましたので、
そこでの雑記を書きます。

東京は、ニコ生放映され、
仲間のコメントが新聞各社で取り上げられたので割愛致しますが、
中国、北陸での質疑や補足説明の模様を、
仲間がテープ起こししてくれました。
面白いので、是非読んでみて下さい。

中国地方での仲間の質問

Q:先ほどのお返事ありがとうございました。
依存症対策に対してやってくれるのだという動きはよく分かってありがたい気持ちがしました。
昨年 3 月、出玉規制をはじめ、入場規制で何とかなるだろうと考えておられますが、
ギャンブル依存症者と直接触れ合っている私たちからすればそれが依存症対策になるのかと思うものがあります。
ギャンブル依存症の人は本当に普通の人では理解できないようなことをするし、謎が多い病気です。
それをちゃんと理解してギャンブルという病気を勉強しているのか、
どんな有識者達、どんな関係者達がこれが依存症対策になると打ち出しているのか気になるところです。

A:事務局からの説明
ギャンブル依存症対策については、何か一つだけというものでないと思っています。
どうしても説明する際のシチュエーション、
あるいは報道の状況の中で何かトピック的に取り上げられているかもしれませんが、
決してそういうことではなく、やはり総合的、包括的な取り組みが必要でないかと思っています。

私ども色んな関係省庁においても検討を進める中、関係者からのお話を聞くことをしています。
実際IRの有識者会議の中で、久里浜病院で依存症の治療にあたられている先生、
パチンコ リカバリーネットで実際に相談に応じられているお医者様から意見を拝聴しながら議論を深めている状態です。

それでトータルな話ですが、今年3月に取りまとめた○○(聞き取れず)整理というとこで、
先ほど医療相談支援を中心に申しあげましたが、
公営競技パチンコ、事業者の人たちにどのような取り組みをさせるべきか、
あるいはアクセス制限をどのようにするのか、
特にはインターネット投票もありますので、どのような取り組みが必要か、
報告宣伝のまわりかたですとか。

ひと月前パチンコはパブリックコメントを実施して遊技の基準を大幅に下げるということを記載しました。
この射幸性の抑制をどういうふうにしていくのか、
そういったことについて論点しかけておりますし、
治療につなげていくこともまだ研究されておらずしっかりと取り組んでいきます。

さらには、学校教育、消費者行政においてどのような取り組みをしていく必要があるか、
かなりトータルな包括的な取り組みがリモートされてきているところでございます。

決して単眼的に見ているわけでなく複眼的に総合的に包括的に取り組む必要がある問題ではないかということを
認識共有していることをご理解いただければと思っています。
これからも精力的に取り組む課題と思っています。

ところで何度も申し上げますが、今日私どもが報告説明してまた意見をお伺いしたいと思っておりますのが、
IRのところで、どういった取り組みが必要か、
その中に当然依存症対策はあるわけですが、その辺については○○(聞き取れず)というところから
有識者会議で議論されているということをご説明させていただきました。

ここはこれを読んだ私の突っ込みです!
「色々な角度と言いながら、
当事者、家族、民間団体、民間回復施設の意見は聞いてくれないよね~。
そこが今までの支援を支えてきたボリュームゾーンなのにさ~一体何故?
うるさいから面倒くさいのかしら~?(^^ゞ」

Q2:IR法案の中では、予防対策と、相談窓口までは設けても、
今回はそのあとのケアは盛り込まないことになるのですか?

A2:: 有識者会議でご報告がありましたのは、IR推進法に基づく法律上制度上の措置、
マニュアル推進するための措置を検討というのが一つあります。
他方で、それだけではもちろんなくて、ギャンブル等依存症対策 日本には今カジノは無いわけで、
色んな対象を対応していかないといけないのと、取り組みも予防だけでなく、
予防の前のアクセスコントロールよりも もっと学校教育とか初歩的な予防、
ギャンブル等依存症のアクセス等を予防していくこともありました。

不幸にして依存症になっている方に対してどう回復のための支援していくか、
そういった全体の取り組も一方は重要でありますから、
関係閣僚会議での場で精力的に関係省庁議論しているところです。
その全体を見ていただきたいです。

今日は小役人的で申し訳ないのですが、今日説明したIR推進法会議の取りまとめというのは、
どうしてもIR推進制度上のもの、
ちょっとこれだけを見るとギャンブル依存症対策の観点からみると物足りないと思われる方がおられるかもしれませんが、
それは全体でありますので、きちっとしっかり対応していきますのでという感じです。
今年の夏、そのうちまた、一つの政策が出てくると思います。
まずはたたき台として今年の 3 月に取りまとめたものがございますので確認していただきたい。

こっから私の突っ込み
「だから依存症対策を考える時に、振興と規制は分離しないと!
関係省庁の意見だけ聞いてても、自分たちに痛みのある対策なんて出てこないよね?
対策費の拠出、規制と振興の分離。これがどうなるかが一番知りたい事なんだけどなぁ・・・」

さて、最後に、一番最後に公聴会が開かれた北陸での補足説明。
なんと、北陸に至っては、個人2名の参加のみ!だったそうです・・・

事務局の補足説明

パチンコの世界では、リカバリーサポート・ネットワーク(RSN)がこれまでありました
けれど、このRSNも相談員を増員し、
現在、相談時間は月金の平日の午前10時~4時までと限らているが、
この10月から夜間の10時まで相談時間を延長して受けられるように取り組をしている。
このRSNというのは、パチンコ関連事業者の団体が設立している体制になる。

モーターボート競走関係団体が今年の6月に
ギャンブル依存症予防回復支援センター
というものを設立して、今年の10月以降24時間無料電話相談を受けつける取り組みを始めようと、今準備している。

相談を受ける内容はモーターボートレースに起因する相談だけでなく、
パチンコ、競馬、およそすべてのギャンブル依存関連の相談を受け付けられるようにしたい。
この試験的なこの相談窓口体制に先人をきって開始したいというのが、
この新しい予防回復支援センターの目標になっている。

私の突っ込み
「ね!?もう今や相談電話なんか各県の精神保健センターだって受けてるのに、
またしても電話相談窓口の強化でしょ。
うちなんかとっくの昔から朝から夜中までずっと受けてるし。

今更、相談電話やる位なら、民間であくせくボランティアで受けてるん所に、
助成してくれた方がよっぽど有難いし、実績もあるし効率もいいのにさ~。
しかも24時間受けて、受け皿もないのにどうすんの?

やり易い対策ばかり増えて、
介入のような深刻なモノに対する対策は見て見ぬふり。
そこを強化して欲しいのに~。」

ちょっと意地わる突っ込みでしたでしょうか~(苦笑)
だけど、これだけギャンブル依存症対策と言われてるのに、
私たちの意見ないがしろにされすぎ~!

それはひとえに私たちの実力不足ですけど、
でも私たち、すっぽんのようにくらい付いたら要求を満たすまで離してくれない、
依存症者を相手にしてきましたからね~。
こちらもしつこさには自信あり!

実力を認めて貰い、自分たちの意見を聞いて貰って、
多少なりとも取り入れて貰えるまで、
嫌がられようが何しようが、言い続けてやる~!
と固い決意をするのでした。

あっ、でも依存症対策1個だけ
すごく良いのが入ったので、それはまた今度書きますね!

しかし官僚の方って、ホントつつがない答弁上手ですよね。
見習いたいわぁ~ ← ウソ(笑)キャラじゃないです。

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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