臨床心理士の先生の研修会です

公開日: 

今日はですね「日本臨床心理士 定例研修会」という研修会にお招きいただきまして、
「アディクションとの関わり」という部会で、
ギャンブル依存症のパネリストとして参加させて頂きました!

最初は、当事者からの参加は私だけだったんで、
「やべ~!すっげ~アウエイ感・・・」と、
居心地が悪かったんですよね。

しかもお招きくださったのが、あの信田さよこ先生!
依存症界の発信力の高さで言ったら、
信田さよこ先生
斎藤環先生
松本俊彦先生
といえば、まさに「神3」じゃないですかぁ~。
ビビりますよね。

でも結果は、実に面白かったぁ~って感じです。
臨床心理士の先生方が、多岐に渡る職種でご活躍されているんだなぁ~
ってことも初めて知りましたし、
しかも臨床心理士会の中には「アディクション対策専門委員会」という委員会がある!
と教えて頂き、めっちゃ嬉しくなりました。

<今日の研修会の委員の皆様&ゲスト講師の先生方と記念撮影↓>

S__40599556

発表の中でも言わせて頂いたんですけど、
ギャンブル依存症って、IR議論以降急に「にわか専門家」
みたいなのがザクザク出てきたんですよ。

大体ですね、ギャンブルなんて殆ど誰もやって来なかったんですから、
専門家なんてそれほどいるわけがないんですよね。
アルコールしかやってないのに、ギャンブルの専門家として、
マスコミに登場するなんてザラにあるのが現代です。

そしてそういう人達が「今度やったら、離婚だって言いなさい!」
なんて、ど素人みたいなアドバイスを平気でしてたりするんですよ~(怒)
もうね、よい支援者にあたるってことがまさにギャンブル!
今やそんな時代なんです。

だからこういう専門知識をちゃんと学んだ方々が、
表に出てきて下さることは非常に有難いことで、
こちらとしてはそういう方々と連携をとらせて頂きたいですよね。

信田先生に、その名簿は公表されないんですか?
と伺ったのですが、残念ながら非公開とのこと。
是非、今後は「アディクション専門研修受講済み」とか、
そういうことが外部に分かるような仕組みを作って頂きたいと思いました。

また、今は精神保健センターさんや医療などで、
ギャンブル依存症者をどんどん囲い込む傾向にあって、
全然GA等の自助グループとの連携がすすまないんです。

以前にも書きましたが、
精神保健センターさんで認知行動療法などを一生懸命やってらしても、
そこに自助グループからのメッセージを入れてくれない・・・ってなことがあるんですね。
そのため、地域の自助Gが潰れちゃうなんてことも起きていて、
今や自助グループ受難の時代だと思っています。

また、お金儲けのために当事者を囲い込んだり、
ギャンブルマネーの利権獲得に走ったりする、
「本当に医者?」というようなお医者さんも現れたりして、
このままでは私たち当事者は食い物にされてしまう危険もあります。

当事者や家族の中には、
「連携をとる努力は援助者、支援者がやるべきだ!
こちら側から積極的にアプローチする必要はない・・・」
と思っている人達もいるようですが、
そんな悠長に構えていたら、被害にあうのは我々なんですから、
我々こそよい連携を取るべく努力すべき!と思います。

私たちもこれからは、よい支援者を発信していくなど、
積極的な連携努力の必要があると思いました。

今日の研修会なんとこのアディクション部会に
250名もの先生方が参加して下さったそうで、
過去最高の人数だったんだそうです。

ホントびっしり超満員!
これってマジ希望だとおもいません!?

S__40599554

アディクション業界もやっと山が動きそうな気配・・・
これからの連携作り楽しみです!

どうぞ宜しくお願い致します。

クリックでランキングがあがります。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 依存症へにほんブログ村
依存症 ブログランキングへ

現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP ↑