自殺対策と依存症について・・・です

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座間の事件以来、自分の破滅願望を度々思い出し、
ホントあの頃辛かったなぁ・・・と、
そしてなんとかギャンブル依存症による自殺をなくしたいなぁと思う日々です。

アメリカでは、依存症の中でも最も高い自殺率がギャンブルと言われてるんですよね。
今ちょっと資料が見当たらなかったのですが、
ロスで研修を受けた時に研究者がそう話していました。

ネット情報ですがこんな記事もあって、
ここにもギャンブル依存症者高い自殺率に触れられています。

ギャンブル依存症が生まれる理由とは?カジノやメーカーの巧妙な戦略

それに対して、国の自殺対策に「ギャンブル依存症」の文言が入ったのは今年から。
でもって、これだけ密接に自殺と依存症なんて関係あるのに、
実に、小さい扱いなんだなぁ・・・と愕然とした資料がこちらですね。

自殺対策関係予算 平成29年度予算案について

あたしゃ、こういう数字が並んでる資料を見るのが超苦手なんで、
さっぱりよくわからん?と思うんですけど、
私のこのねずみのような脳でよ~く読んでみると、
国の自殺関連の予算て750億円も付いてるってことなんですか?

でもって、依存症のことが全然でてこないじゃんか!と思ったんですけど、
それがP21と22あたりにちょこっと出てくるわけですよ。

で、その予算の内訳が、6000万円位を久里浜医療センターが、
拠点病院を指定する事業に使うとのこと。
これはまぁ分かるとしてですよ、
あとは都道府県と精神保健センターに4億4千万円がいく、
つまり都道府県で割ったら各県約1000万円。
であとは厚労省が1500万円啓発事業に使うとなっていて、
この1500万円の使い道が昨年度大ブーイングだった、
わずか3カ月のホームページ作成に使われたりしてるワケですよ。

民間は、ホンマやってらんねぇ~という愚痴は散々言ってきてるんで、
またそのうち言いますけど(笑)
散々文句をいった甲斐があって、来年は多少民間に予算がつくらしいんですよね。
それでも総額1800万でしたか?各団体で割ったらもう雀の涙ですね。

それでもこっちは少ない予算で実績出して、
よい支援やって、もっとこっちに予算まわせ!とやってやりますよ!
と闘志を燃やしてますが、まぁこういう闘志が社会貢献をさせてる訳ですよね。
がんばりませ!
ってか、その予算を当会もつけて貰えるのかどうかは全く分かんないですけど(笑)

でもですよ、こんなに自殺者が多い依存症で、
こんなに比重が軽いというか、予算も扱いも少ないなんて、
ものすごく驚きました。
ってかどなたかちゃんと見て下さいません?
これどう見ても750億自殺対策に予算があるってことでいいんですよね?

だとしたら、すごい金額なのになんでこんなに自殺対策進まないの?
自殺者が3万人から減ったとかってい言ってますけど、
あれ数字のトリックって話もありますからね。
自殺じゃなくて変死体としてカウントされているんじゃないかってこと、
この方もおっしゃってます。
実際、自殺者が減ってる分、変死体は8000体も増えてますから。
自殺者7年連続減に“トリック” 元刑事・飛松五男氏が解説

なんか私、その頃全く政治にも行政にも法案にも何にも興味がなかったので、
どうなってんだかよく分かんないんですけど、
何年か前に、自殺対策の大幅な方針の転換があったとかで、
自殺対策からメンタルヘルスが重視されなくなっちゃったらしいんですよね~。

そんなばかな!?って思いません?
そりゃあ、いじめとか生きづらさの問題も多いでしょうけど、
なんてったって、うつ病とか依存症とかそういう問題で自殺する人が、
めちゃくちゃ多いのなんか、我々が一番実感してますよね。
だからこんなに予算割いてるのに、実際自殺が減らないんじゃないの?

だって、仲間も毎年亡くなりますけど、
仲間の話を聞いていると、
依存症で自殺した人が身内にいるってめちゃくちゃ聞きますよね。
メンタルヘルスが自殺対策には必要だって当たり前ですよね。

かくいう私も叔父が車の排気ガスで自殺未遂をし、その時は生き残りましたが、
その後結局、立て直すことができず60代の若さで亡くなりました。
こういうのは普通に病死になりますけど、
でも原因は自殺未遂にある訳じゃないですか。

で、なんで自殺未遂したかって言うと、
叔父は投機です、不動産他の投機にのめり込んだ。
つまりこれもギャンブルですよね。
なんせすっげ~出世してた叔父だったんで額もでかく、
借金が個人のくせに3億もあったんです。

叔父の遺書には、どこそこにこれだけ借金があるから、
自分の保険金で、その返済に充てて欲しいってことが、
ずらっと一覧になってたんですよ。
それで私たちはびっくり仰天した!
こんなに借金があったんだ!って。

もしあの時亡くなって、自殺と処理されたとしてですよ、
「経済的問題」ってなっちゃったんですよね。
でも、実際はそうじゃない、問題はそれだけ投機にのめり込んだってこと、
つまり依存症じゃないですか。

メンタルヘルスって表面的に見えるものの中に潜む、
本当の原因が分かる重要なファクターじゃないですか。
なんでそれ国がわかんないのかな?と思います。
こんな簡単なこと、別に国の偉い人が考えなくたって、
私だって分かるんだから、誰だって分かりますよね。

なんちゅうか、なんで国って「どっちか」に決めなきゃなんないんですかね。
私だって「ギャンブル依存症対策が医療ばっか行政ばっかに偏るのはおかしい!」
って散々主張してますけど、それがない方が良い!なんて思っちゃいないです。
民間も交えてバランスよくやって!と言ってるんですけど、
なんでそれが通じないんでしょうか?

自殺対策がこれだけ巨額の予算が付いているのに、
その中の依存症の扱いがこんなに少ないなんておかしいと思いませんか。
しかも民間団体になんの支援もつかないなんて絶対おかしい。
うちらどんだけ自殺念慮・自殺企図のある人救ってると思ってるんだ!
と超ムカついてます。

国の資料は、自分たちで発掘し、モノ申していかないとダメですね。
国とはいえ絶対に誰か力のある人の偏った考えにひっぱられてます。
だから国民がちゃんと精査して声をあげないと!

それにしてもこういうの見ると、本当にムカついて、
それで具合が悪くなっちゃうので、
のめり込んでしまうと、国に絶望して死にたくなっちゃうわぁ。
依存症者である私はマジで気をつけないとですね!
仲間の皆さん、力を貸して下さいね。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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