にわか専門家です

公開日: 

カジノ議論かすまびしい昨今、
一体どこから湧いて来たのか?と思うほど、
ギャンブル依存症の「専門家」なる人が、様々なメディア他で、様々な発信をしています。

ギャンブルの経営学の方は、私の管轄外なので、どんな発信が出ようと、
良いも悪いもサッパリ分からないですが、
「依存症」の方となるとですよ、私も真剣になり「どれどれ」と思って拝見する訳です。

そもそもですよ、10年間ギャンブル依存症に関わってきてですよ、
1回もどっこの誰からも名前を聞いたことがない先生が、
ギャンブル依存症で「著名な」先生だったり、
「多くを手掛けてきた」先生とはどうしても思えないんですよね。
傲慢かもしれませんけど、もしそうだとしたら、この顔の広い私が、
一度くらいお名前に出会っているはずだと思うんです。

で、半信半疑でその先生のお話しを伺っていると、実際問題???と思うことが多いです。
例えば本当にギャンブル依存症に長く、どっぷり関わっていらした先生ほど、
「この病気は、医者が主導で関わる必要はない」とおっしゃっているのに対し、
聞いたことない先生ほど、「専門医に相談して」とステレオタイプな素人っぽいコメントなんですよね。

いや~、ギャンブル依存症で医者に通い続ける人ってあんまりいないですよね。
自助グループをお勧めして欲しい!と心から思います。
まぁ、でもその程度ならまだ私も、ちょっと困ったなという程度で、我慢できます。

でも、お医者様じゃなくても、様々な「自称専門家」の方々が、
突然登場して来たりして、へんてこりんな道徳概念みたいな話を、
もっともらしくしていたりすると
「恥ずかしくないのかな~?」と思うことがあります。
我々、依存症に関わってきた家族ほど敏感な人達っていないですよ。

だって、それだけ真剣に長丁場関わっている訳だし、
問題は長期化するのが普通ですから、真剣そのものな訳です。
「この人依存症のこと何にも分かってないじゃん!」てすぐ見抜きますよ。
そして2度と相手にしないですよね、ヒマじゃないですから。

にわか専門家って、人の命が関わってるの分かってるのかな?って思います。
ご自分の売名行為に、依存症使って貰っちゃ困りますよ!本当に。
ちょっと聞きかじったぐらいで、やめてもらいたいもんです。

ってなんでこんなにムキになっているかというと、
ビギナーの仲間が、にわか専門家の話を聞き、混乱しているからなんですね。

ホント我々が丁寧にスポンサーシップやフェローシップで、
大事に大事に見守り、勇気づけて来ているのに、
突然、妙な説教なんだか、道徳話なんだか訳分からない話で、
混乱させないで欲しいですよね。
スポンサーだって、折角上手くいきそうだったのに、
がっくり落ち込み徒労感に見舞われますよ。

依存症の専門家を語るなら、それなりの体験を年月かけて積んで頂きたいですね。
甘くないですよ。
ほんの少しのタイミングのずれが命取りになることだってあるんですから。

こういう時、我々ってプログラムがあるから、
相手の胸倉つかんで文句言う訳にもいかないじゃないですかぁ。
昔の私ならそうしますけど、さすがに今となってはそうは出来ないですよね。
だから益々自分が頑張るしかない!と思います。

「私を、本気にさせてくれてありがとう」って思いますね。
王道が、大手を振ってまかり通る・・・そんな時代に必ずするぞって、
にわか専門家がまかり通っちゃうような、そんな世の中変えて見せるって、
不屈のエネルギーがメラメラと湧いてきます。

私はですね~、依存症の家族のこととなると、
マジで真剣勝負しかしないんですよ。
仲間を傷つけたり、ばかにしてるような、上っ面な薄っぺらい事言って、
特にビギナーを翻弄させるようなこと言ったりやったりする人には、
「じゃあもう遠慮なく!本気モードで参ります」って思います。

私のかつてのあだ名「姐御」ですから!

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Comment

  1. Y より:

    何でも話題性のあるものに対して専門家と言われる人が登場しますよね。素人から見たら専門家と名が付いていたら区別が付かないです。真剣にその問題に対応したいと思うのなら自分から知ろうとする意欲や行動が大切ですね。
    マスコミの方にも真剣にお願いします、と言いたくなりました~(>_<)

    • rico より:

      Yさん、コメントありがとうございます。
      他の問題は分からないですけど、依存症だけは、もう私へんてこりんな、いい加減な専門家には、マジ怒っちゃいます!
      ミーティングもプログラムも知らないで、ちょこっと勉強しただけの人に、何か出来るほど甘くないです。
      素人にはバレなくても、仲間はすぐ分かります。仲間の審美眼を甘く見るなよ~!と顔で笑って、心で叫んでおります。

  2. Ai より:

    病気になったら本人も家族も病気を認め、協力して治療に向かいますが、ギャンブル依存症はWHOでも認められた、病気ですが、私は息子の病気を認めるまで時間がかかりました。息子本人も止められない状態でも病気を認めるようとは最初は出来ませんでした。自助グループに通い、参加している方の話を聞いて徐々に、認めることが出来るようになりました。りこさんが手渡してくれた、12ステッププログラムで多くの仲間が助かりました。これからも、「姐御」依存症の家族の為にもっと、力を貸して下さいね。どうぞよろしくお願いします。

    • rico より:

      Aiさん、コメントありがとうございます。
      はい、病気ですよ。その病気のこと正しく理解して欲しいです。
      依存症は、心の持ちようなんかじゃないし、人生の破綻者でも落後者でもなく、
      回復できる病気なんです!
      全く、なんか依存症者をバカにしてるのか?って思う様なコメントをTVでされてたりすると、
      マジで腹がたちます。

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