不平等が平等に・・・です

公開日: 

今日は夫と初映画「バンクーバーの朝日」を見てきました。
いやぁ、地味だけど面白かったです。
感動巨編にもできそうなのに、ぐっと抑えた作風が、
リアリティがあって良かったですね~。
亀梨君もかっこよかったし。

で、お正月からこんな真面目なことを書くのも・・・と思いますが、
書きたくなったので、書いちゃいます。

この映画、戦前にカナダに移民した日本人の姿が描かれているんですが、
この日本人たちが、当時のカナダで徹底的に差別されバカにされて、
過酷な人生を送ってこられるんですね。

でも、朝日という野球チームが活躍して、日本人街がみんな元気になる、
ネタばれしないように簡単に書くとこんな感じなんですね。

私、戦前にこういう移民の方々がいたなんてことも全く知らなかったのですが、
こういう環境に生きるのって大変だろうなぁと、
想像することはできました。

そして、ユダヤの収容所生活を送られた、
フランクル先生の「夜と霧」のことを、
考えていたんですね。

世界的な大ベストセラーで、名著である「夜と霧」を、
読まれた方は多いと思いますが、
もちろん私も大きな感銘を受けた一人です。

過酷な環境の中で、フランクル先生は考えました。
心の支え、つまり生きる目的を持つことが、生き残る唯一の道だって。

そして人は、自由で自己実現が約束されている「環境」こそが幸せだ
って考えているけれども、収容所のような最悪の環境でも、
幸せはある!と希望を忘れなかったんですよね。

人は、家族愛や仕事への献身など、様々な使命感を持って生きている、
どんな状況でも、今を大事にして自分の本分を尽くし、人の役にたつこと、
そこに生きがいを見いだすことが大事だって先生は気がついて、
私たちに教えてくれたんですよね。

で、この映画もそういう映画なんですけど、
あんまりドラマチックに描かれていないところが、
私は、ますます好感がもて良かったんですけど、
「あぁ、どんな環境でも幸せはあるなぁ」と思えたんですね。

で、またもう一つのことが頭をよぎったんですね、
じゃあ、この移民の時代の日本人の方々や、
強制収容所でのフランクリン先生の気付きと
真逆をいってる人って誰かなぁって。

そして、思い浮かんだのが、そう!あの方です。
その名も「ナッツ姫」。
ナッツの出し方一つで、激高し、従業員を罵倒した挙げ句、
飛行機を引返させた例の韓国のナッツリターン事件ですね。

なんでもナッツ姫は、韓国の財閥の超お嬢様だそうで、
一族は、この大韓航空以外にも沢山の会社をお持ちだそうですけど、
この一連の騒動を見ている限り、
あんまりお幸せそうでもないですよね、このお姫様。

だって、ナッツの出し方一つで、こんなに怒るって、
どれだけイライラしてるんでしょ、普段。
私もイライラしてると、スタッフとの行き違いに、
ものすごく腹がたっちゃったりしますから、
良く分かるんですけど、このお姫様尋常じゃないです。

だって、そんなことしたらヤバいに決まってるし、
「何でも許されると思ってるお嬢様」みたいに書かれてますけど、
むしろ自分の感情のコントロールが効かない人じゃないでしょうか?
困ってると思いますよ~、ご本人も。

しかも、お金という強力なブロックがかかっちゃう訳ですから、
問題はきっと否認しっぱなしでしょうしね。
子供の頃から有り余るほどお金があってですよ、
既に人生の行くべきレールがひかれていたなら、
自分の使命感なんて深く考えるチャンスがないんじゃないでしょうか?

むしろ今がチャンスだナッツ姫!
ここからどう生きるかが、
残りの人生を変えれるかどうかだ!
と、あちらは全く歯牙にもかけていませんが、
私は勝手にエールを送っちゃいますね。

髪の毛で顔を隠し、思いっきり下を向いて歩くのではなく、
ちゃんと顔をあげ、目を見て話そうよ!
そして自分の誤りの本質の埋め合わせをするべし!
ってまるで「立つんだ、ジョー!!!」
のあしたのジョーみたいですけど、
最近ずっとそう思ってニュースを見ていたんですよね。

ナッツ姫も別に望んで、大財閥に産まれた訳じゃなし、
もしかしたら自分に与えられた環境が、
嫌だったかもしれないしなぁと思います。
案外我慢も多いもんですよね~、
有名人や上に立つ人って。

昭和天皇も一日で良いから庶民の暮らしがしてみたいと、
おっしゃっていたようですけど、
決してやんごとなき方や、大財閥の環境=幸せじゃないですよね。

だって、逆に言ったらですよ、
たかが逆切れじゃないですか、上司の。
言うなればものすごいダイナミックに、
上司の機嫌が悪かった日じゃないですか~。
そして、ものすごくダイナミックに八つ当たりした・・・
まっそういうことじゃないですかぁ。

そんなのOLやってりゃ、しょっちゅうじゃないですかぁ皆さん?
私なんて、ホントそんなの日常茶飯事でした。
しょっちゅう平社員同士で「今日は機嫌どう?」って、
ボスの様子伺ってましたし、たまたまつまんないことで、
八つ当たりされちゃった~なんて、たっくさんありましたよ。

だけど、やんごとない方や、すんごく力のある人って、
可哀想なのが、失敗が許されない環境ですよね。
ちょっとうるさい上司くらいなら、
「あの人、ああいう人だから」って、皆もスル―するけど、
すんごい有名人だと、すぐ大炎上するんですよね。

雅子妃殿下、愛子様なんて本当にお気の毒だなぁと思います。
あれ普通のご家庭なら、良くある話じゃないですか。
精神的な病気が長期化したお母様と、
不登校気味なお嬢さん。
別に今の日本にゴロゴロしていますよね。

だから、環境って様々あるけど、
やんごとない方も、苦労されている方も、
どっちも不平等だよねって思ったんですよね。

「あぁ人間て、不平等が平等に与えられてるんだなぁ~」って。
だからこそ、人生の意味、自分が生きる目的が必要で、
幸せとはそれが見つけられたか否かにかかってるんだなぁ・・・
と思ったんです。

そして、「だからこそ私、今が幸せなんだなぁ~」と、
とても有難く思いました。

あれ?書いてみたら案外お正月にふさわしいネタだったかな?

希望が伝わっていれば幸甚です(*^^)v

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Comment

  1. MM より:

    いきる目的を持つ。希望を失ったらそこには死が待っている、って感じでしょうか。
    子供が依存症真っ只中のころ、辛くて死にたかったけれど「必ず笑える日が来る!」と、信じていました。根拠はありませんでしたが~笑
    だから頑張れたのかな?
    自分が幸せに生きること、仲間のため、人のために役に立つこと。まだまだ、沢山の生きる目的が有りますね。

    今年もフォーチュンミーティングから始まった仲間との絆。素敵な夜を過ごせました。ありがとうございます!

    • rico より:

      MMさん、コメントありがとうございます。
      フォーチュンミーティングも毎年恒例になってきて、
      なかなか良いですね~。
      お正月はこれやらないと、お正月という感じがしないですね!

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