RURIKOです

公開日: 

以前、ブログで月3冊は本を読もう!と宣言しましたが、
読めなくなった~と言ってた割に、読むことを習慣づけたら、
あっさりとまた昔のように本が読めるようになりました。
よかった、よかった。
その分FBを見る時間減り、健康的になった気がします。

私、昔から林真理子さんのファンでしたが、
最近また読み始めて、僭越ですが
「真理子さん、小説が上手くなったなぁ~」と思いました。

以前の、真理子さんはエッセイの人という感じで、
エッセイは抜群に面白いけど、小説は薄いなぁ~という感があったのですが、
久々に、最近の出された小説「アスクレピオスの恋人」と「RURIKO」を読んだら
どちらもびっくりするくらい面白かったんですね。

で、このRURIKOですが、言わずもがな浅丘ルリ子さんの物語なんですが、
昭和の映画スターが沢山出てくる、
当時の人間模様を描いた作品なんです。
で、そこに石原裕次郎さんも何度も出てくるんです。

私は、裕次郎さんと言えば、太陽にほえろ!のボス役の、
ちょっと太ったおじさんとしか知りませんが、
実は母が熱狂的な裕次郎ファンで、
いかに裕次郎さんが素敵だったかをいつも聞かされて育ちました。

この本では裕次郎さんの魅力が余すことなく描かれていて、
なんだか懐かしい感じがしたんですね。
で、帰宅してから当時のことを母に聞いてみたんです。

とにかく我が家の母81歳はいまだにボケとは無縁で、
しかも現在から過去までの芸能人ネタはもう何でもござれ、
その抜群の記憶力にはいつも舌をまいています。

石原裕次郎さんと北原三枝さん、
小林旭さん、浅丘ルリ子さん、美空ひばりさんなどなどが、
誰と誰が付き合っていたとか、本当はあの人が好きだったんだとか、
もうまるで明星と平凡のライターか?(古っ!)と思うほど、
微に入り細に入り、話しだしました。

当時の浅丘ルリこさんは、
「ものすごく綺麗で目が大きくて、今の佐々木希さんみたいだった」
なんて言うので、母が佐々木希さんを知っていたことに驚くと共に、
さすがは歩くゴシップ雑誌だわ~と感心しました。

そこでまた裕次郎讃歌が始まったのですが、
「当時、あんなに背が高くて、脚の長い男はどこにもいなかった」
と、言うんですね。で、それはまあどうでも良いんですが、
そこからが面白かったんですけど、
母は、昔の人にしては背が高く160cmをちょっと欠ける位で、
私よりも大きいんです。

で、裕次郎さんがいかにスタイルがよかったかのエピソードに、
「私がヒールを履いて歩いていると、当時の男の背は追い越しちゃってた。」
「当時の女も皆チビばっかりで、女性専用列車に乗ったら、私は、頭一つ飛び出していた。」
なんて誇らしそうに、懐かしそうに語るんですね。
で、裕次郎さんはそんな時代に183cmの身長で素晴らしいスタイルだったと。

母は、私の記憶の中では、くそまじめですが、
実は、青春時代はブイブイ言わせていて、
当時「落下傘」と呼ばれた、ペチコート入りのふんわりスカートに、
ピンヒールで、夜な夜なコパカバーナや銀馬車といった、
当時の銀座の名店で遊びまくっていたらしいのです。

叔母から聞いた話だと、母が歩くと男の子がピュ~っと指笛を鳴らして、
からかったり、やじが飛んできたりと、とにかく目立ちまくっていたらしいです。
「そんな中を美枝子ちゃんは、ツンと澄まして歩いて女王様だった。」
「ボーイフレンドが沢山いて、いつも何人かの男の子に追いかけられていた」と、
地味で全く正反対の叔母は、羨望のまなざしで私に教えてくれたことがありました。

私は「へぇ~~~」とびっくりしたことを覚えています。
母は別に美人でもないですしね~。
私とそっくりです・・・残念なことに。

母は遊びまくっている私に、文句ばっか言っていた手前、
私には絶対自分の過去を話しませんが、
母の昔を知ってる人に出会うと必ず、「遊び人だった」と、
皆さん口を揃えて言うんですよね。

三越本店に勤め、銀座の街を闊歩していた母、
その後まさかギャンブラーと結婚して、
何十年も母子家庭で、貧乏の辛酸をなめる羽目になるとは、
全く想像もしていなかったでしょう。
母は、裕次郎さんを見るたびに、華やかだった青春を、
写しだして、心の中で良かった時代を懐かしんでいたのかなぁと思います。

私には想像も出来ない、母のギャップ人生。
私も、母に負けない位、青春時代を六本木で遊びまくって過ごしましたが、
びっくりしたことに、結婚後もずっと遊びまくりです。
人生一度も落ち着いたことがありません。
そこが母とは大違いです。

母のすごさは、そのあまりのギャップ人生について、
全く娘に愚痴らなかったことです。
「こんなはずじゃなかった」とか、「あんたのせいで」とか、
「昔は良かったのに、夫がギャンブラーで、子供が居たせいで、
私の人生はめちゃくちゃになった!」
みたいな世間にありがちな愚痴を吐いているところを、
一切聞いたことがないんですよね。

一体なんであんなに急に真面目になれるんだ?と、
いつも不思議でならないんですよね。
だって私が知ってる母は、実に地味で、化粧もせず、
おしゃれもせず、お酒が一切飲めないこともありますが、
どっかに出かけたり、遊びに行っていることなんて、
本当に一度もなかったですよね~。
毎日必ず家にいました。

その代わりうっとうしいほど私を愛していましたよね。
それは、本当に実感します。
当時はウザくて仕方がなかったけど、
母が信じられない位私を愛していたことは、もう間違いないですね。

不思議なことにACで苦しんでいた時には、
母の愛し方に腹が立って、母の棚卸で頭がいっぱいでした。
でも、今ではそれは全くなくなって
「愛されたなぁ~」と、「よくあんなに子供に構えるようなぁ」と、
尊敬の念しかないですね。

久々に読んだ、林真理子作品は、
私を少しおおらかにしてくれました。
そして、母への感謝を呼び戻してくれました。

裕次郎さん、ご存命なら今年80歳でした。
60年前は、母も裕次郎さんも青春があったんだなぁと思うと、
実に不思議な気がします。

PS:明日2/23は私の11年目のバースデーミーティングです。
みなさんお祝いにいらして下さい~!!!宜しくお願い致します。

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Comment

  1. S より:

    りこさんのお母様の様子を伺うと徹底してりこさんが思う存分、仕事に打ち込めるようにサポートして下さっているのを感じます。愛ですね。
    そして、とても笑顔が素敵で気さくで、何と言ってもお肌がツルツルなんですよね~
    どうしたらあんなに綺麗でいられるのかしら?秘訣は何でしょう?
    明日は11年のbirthdayです。りこさんのbirthdayを通して沢山の仲間と会えるのも楽しみです~

    • rico より:

      Sさん、コメントありがとうございます。
      母お肌は確かにきれいですが、あれは生まれつきの体質で、
      お手入れらしきものは何もしていません。
      安化粧品をちょこちょこっとつけてるだけです(笑)
      明日のMeeting楽しみにしています。ありがとうございます。

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