IRサミットです

公開日: 

10/30に泉佐野市で「日本IR創設サミットin泉佐野KIXりんくう」
というイベントが行われました。

これは、IR誘致を目指す自治体の皆さまや、
カジノ関連会社、観光産業などなどの皆様が一堂に会するイベントで、
IR議連の先生方や、研究者の方々などもご登壇され、
約300名の方々が参加されました。

私たちは、会場内のブースで
「ギャンブル依存症対策を求める10万人署名」
の活動をさせて頂きました。
沢山の方々から署名を頂くことができて、
心から感謝です。
ご協力頂いた皆様方、本当に有難うございました。

さて、ここで私の率直な感想を述べさせていただきたいと思います。
まず「カジノ解禁を願う人も大勢いるなぁ」ということです。
IRサミットで、IRは経済や観光については、
沢山のメリットがあることが良く分かりました。
それ自体は大変喜ばしいことですし、
景気が良くなることは皆さん嬉しいことだと思います。
私も、お話を聞いていると「へ~」「ほう!」「なるほど~」と、
ワクワクしてきます。
全然異論も反論もありません。

また以前より申し上げておりますが、私、カジノ解禁に対しては、
賛成反対どちらでもありませんが、
カジノが可能な限りの依存症対策に取り組むのであれば、
むしろ作ったら良いのにと思ってます。

そして、ギャンブル産業は、ギャンブル依存症対策に取り組まないのであれば
営業停止処分にすると、最後発のカジノがやる依存症対策と、
同等のギャンブル依存症対策に取り組まなくてはならない!と制定して、
現状打破の起爆剤になってくれないだろうか?と思っています。
その位のことをやらないとこの国は、
ギャンブル大国から変われないのでは?と危惧しています。

最近聞こえてきたんですけど、公営競技もパチンコ産業も、
ギャンブル依存症者を減らしたり回復させると「お客が減る!」と、
真面目に考えていらっしゃるようなんですよね。
だから依存症対策はやらないと。

う~ん・・・すでにここで躓いてしまうなら、
ギャンブル依存症対策なんて根本的にかみ合う訳がないんですよね。
もうだったら、ショック療法的にカジノしかないかないんじゃないの?
と思うこともしばしばありますね。

でもじゃあなんで堂々と賛成と言わないの?
とも聞かれますが、それはもう答えは明確です。
「今、対策が動き出さないから」です。

ギャンブル依存症対策について、本当はどうなのかなぁ?
というのが昨日のサミットに限らず、常に疑問に思っています。
何故なら、IR推進法が通ればギャンブル依存症対策を万全にやる!
って皆さんおっしゃるんですけど、
「万全に」本当にやる気があるなら今からやらねば間にあいません。

それに、すでにギャンブル依存症は「ある」んですから、
今からやって当然じゃないですか。
放置している方がよっぽど問題で、
特に自治体は、やることがむしろ義務ともいえ、メリットしかないです。
だから万全にやるなら今からです。

そもそも地元に対策のリソースを根付かせるには、
時間がかかるわけですから。
正直今手を挙げている自治体さんの中には、
市内、いえ県内にも、ギャマノンがない!なんてところもあるんですよね。
GAも県内にはあっても市内にはない所ばかりじゃないでしょうかね。

でも、カジノができて直撃を受けるのは、
なんといっても地の利から言っても地元の人。
そして現在地元でギャンブル依存症に罹患している人は、
20人に一人いるんです。
その方々、カジノができたらもうあっという間に、
借金問題など膨れ上がり、周囲も益々不幸になるはずです。
カジノはまさに他のギャンブルと違い瞬殺です。

で、こんな危うい状態なのに、そこにカジノができて、
その利益から、ギャンブル依存症対策をやる・・・
というのが今のおおかたのご意見ですが、
そこから始めたら、そこから試行錯誤が始まるわけですよね?

残念ながら、ギャンブル依存症にはまだ、
治療の決定打なんてないんですから。
どれも一長一短であり、しかも回復率は極めて低く、
人によって何が効くかなんてわからないわけです。

だから、今から地域の仕組みづくりをどんどん試行錯誤して、
より良いシステムや、セーフティーネットを作っていく努力をしないと、
カジノと同時で、万全の対策なんて無理です。
何が効果的か?何が必要か?
なんてやりながらどんどん良くしていくしかないんですから。

まして、カジノができるまでに、地元に自助グループがないんじゃ、
お話になりませんよね。
自助グループは行政のお仕着せで作るもんじゃないんですから。
必要な時にまだ立ち上がってません・・・なんてことになっちゃいます。

今から真摯に向き合って貰っていないもの、
実施法が通ったら、真摯にやりますって言われたって、
う~ん、本当かなぁ~?
それがもう真摯じゃないんですよね~って、
我々は想います。

しかも、どこの自治体もギャンブル依存症の取り組みをやっていない、
というなら、まだ理解もできるんですが、
現状では、カジノ誘致なんか全く視野にない、
でも、県内の精神保健センターさんで、ギャンブル依存症に関心があって、
モチベーションの高い援助職の方がいる・・・なんて所は、
結構援助職の教育セミナーとか、やってくれていたりするんですよね。
あとは教育に関心の高い、地域とかですね。

お金さえあれば対策ができるってものではないんです、
依存症に関しては。

しかも自治体のどんな人が、カジノができた時の責任者かも、
全く分からない訳じゃないですか。
依存症に関して、知識も興味もない人が、
おざなりにとりあえず対策打ち出しておけばいいや~
みたいになっちゃう場合も十分あり得るんですよね。

だからIRが通ったら、ギャンブル依存症対策をやる!じゃなくて、
ギャンブル依存症対策ができたから、IRをやるじゃないと、
実質無理だし、世論も動かない気がします。
だって実際日本にこれ以上ギャンブルなんていらないですもんね、
大きなメリットがないと。

せっかくサミットに、沢山の先生方にお集まり頂いたんですから、
どうかギャンブル依存症が具体的に動き出しますように!
心から願っています!

今から、地元に革命をおこそう!と熱い思いをお持ちの方、
是非ご連絡下さい。

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