スポンサー愛です

公開日: 

本日は、なんと京都へ出張し、滞在時間わずか30分で、
東京にとんぼ返りするという、
自身の地方出張で最短記録を更新いたしました!
わっはっはっは~!

今日は、京都はポカポカ陽気で、京都大学周辺の、
鴨川あたりは、絶好のお散歩日和だったんですね。
で、「わぁ~、気持ちいい~。お散歩したいなぁ~」
とは思ったんですが、
「いかん!今日はスポンサーのバースデー。
いまからとんぼ返りせねば間にあわん!」
と、思いたち、与えられた30分のプレゼン時間を、
目一杯こなしたあとは、脱兎のごとく引き返したのでした。

ホンマに30分しかいなかった~!
それほどまでに私のスポンサー愛は深いのです。

私は、スポンサーのバースデーはほぼ参加していると思いますが、
なんていうんですかね、
スポンサーとは共にあの時代を生き抜いた、
同志という気がしていて、
年に一度お互いの軌跡をたたえ合おう!
という気持ちになります。

なんといってもスポンサーとは、まだ自助グループに
12ステップやスポンサーシップが浸透していなかった時代、
はじめて共依存のステップ1がわかった!と、
その瞬間の喜びを共有できたことが、
一番大きな絆になっていると思います。

今では当たり前につかめる無力の意味ですが、
当時は真逆に解釈されていて、
私たちはステップの意味がサッパリわからなかったんですよね。

でも「真逆だった!」と気がついた瞬間、
私は、当時はまだスポンサーではなかったんですけど、
スポンサーに電話し、
「ねぇ!ステップ1の意味ってこういうことだよ!」と
興奮して話したんですよね。

するとスポンサーも「そうだ!そうだよ!りこさん!」と大興奮で、
もうホントお互い叫び出したいような気分に駆られました。
そこから2時間ステップ談義で費やしたことを、
昨日のことのように覚えています。

おそらく私もスポンサーも、
あれ以上の喜びと衝撃を味わうことなどないでしょう。
あの時の本当に心から「あぁ~助かった~!」と、
安堵と感謝の気持ちが湧きあがったこと、
私は一生忘れません。

そしてこのプログラムへの感謝と敬意があるから、
その後この依存症の世界で、
どんなに辛く、悲しく、苦しいことがあっても
乗り越えてこられたのだと思います。

私とスポンサーは、あまりの苦しさの中にあったので、
そのもがき苦しんだ時代の中からつかんだ、
「一筋の光明」それがどれだけの価値があるか、
誰よりも身にしみている同志だと思っています。

スポンサーと私は、今では仕事でも一緒に関わっている部分があります。
主に研究に関する部門ですが、
何度も書いていますが、私がまがりなりにも、
論文が読めたり、少しは書けるようになったりしたのも、
学会発表ができたのも、それは全てスポンサーのアシストがあったからです。

研究者のスポンサーは、私に「読んだ方が良い論文」を、
それこそ何十枚も集め、コピーして送ってくれ、
論文の書き方を学ぶ書籍を教えてくれ、
更に、手とり足とり書いたものを見てくれました。

統計について、不明な点があった時には、
スポンサーは自分の大学の、統計学を専攻する院生にお願いしてくれて、
私と二人でその人からレクチャーを受けれるよう手配してくれました。
何度か、その方が朝早くから数時間かけてレクチャーして下さり、
なんとか私も統計の取り方や尺度の意味などの、
概略がつかめるようになったのです。

これから二人でギャンブル依存症の研究を世に出していこうと、
様々にアイディアを出したり、勉強したりしてきました。
「日本を変えるんだ!日本に貢献するんだ!」
スポンサーと、自分たちの役割や使命について話し合った時、
私は感動とハイヤーパワーの導きの壮大な計画に気付き、
思わず涙ぐんだことを覚えています。

プログラムの苦しさや努力は、誰にでも平等に訪れたと思いますが、
その後の使命やビジョン、そしてそれを実行にうつすための努力は、
私もスポンサーも人一倍頑張ってきたと自負しています。
そしてその努力は少しずつ実を結び始め、
結果もゆっくりゆっくりではありますが、出せるようになってきました。

スポンサーは親切で面倒見がよく、優しい人なので、
沢山の仲間を助けてきました。
私も、公私に渡り、今も助けて貰っています。
そして私もスポンサーを助けています。

時々仲間うちで、
「スポンサーに電話できない」とかって耳にすることがありますけど、
私なんか毎日でも会いたい位です。
1年位毎日会っていた頃も、実際ありましたけど(笑)

沢山のセミナーに参加し、沢山のグループに一緒にでかけ、
沢山の分かち合いをし、沢山のビジョンを共有し、
お互い貪欲にそして忠実にプログラムを生きてきたと思います。

だからこそ今は二人とも、出会ったころには考えられないような、
仕事や使命の広がりを見せています。

こんな風に気があって、
そして向いている方向性も実行力も拮抗していて、
なおかつ飽きずに、次から次へとビジョンを分かち合える、
そんなスポンサーと出会えた、自分の幸運に心から感謝しています。

まだまだこれからもお互い頑張りまっせ!
日本のギャンブル依存症者とその家族の役に立てるように
いつか二人で、依存症で権威ある海外の医学雑誌
Addictionに掲載されるような研究を発表しよう!
そう誓っています。

出会ってから11年。
プログラムを掴んでから8年。
いまだにこうして夢を共有し、
そのための努力を惜しまず続けられている、
そんな関係性に感謝です。

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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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