刑務所メッセージです

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一昨日は福岡におりましたが、実は昨日6/10は福島におりました。
福々しい日々・・・
というのも私、この度初めて関係各位のご配慮で、
福島刑務所で講演をさせて頂くことができたのです。

これまで、刑務所プログラムには、アルコール、薬物はあれど、
なかなかギャンブルについては、検討されることがありませんでした。
けれども当然のことながら、「パチンコ代欲しさに・・・」
という犯罪は多々起きるわけで、
その根っこにある依存症という問題を、理解して貰わねば、
真の再犯防止にはならないと、私たちは発信して参りました。

そういった中、たまたま森田先生の研究会で知り合った
刑務所関係の方のご配慮により、今日の講演会に繋がったのです。

更に、刑務所の職員の皆様向けにも、
不祥事防止研修の一環で、
ギャンブル依存症について講演させて頂くことができました。

「ギャンブル等の理由によって起きた事件簿」にもまとめましたが、
ギャンブル依存症は誰にでも起こりうる病気なので、
当然公務員であろうと、警察官であろうと、弁護士であろうと、お医者様であろうと、
万人に発症するリスクがあるわけです。

ですから、そのリスクに対しての予防や対処策は、
どこの職場でも必要な訳で、
こうした取り組みがやっと実現してきたことを、
大変嬉しく思っています。

そして今日は刑務官の方と、色々意見交換させて頂き、
再犯防止更には、社会復帰のためには何が必要か?
ということに改めて理解が深まりました。

特に今日伺ったのは、女子刑務所でしたので、
「共依存」に対するプログラムは、重要課題だなぁと思いました。
刑務所でFDPをやらせて貰いたい!と強く思いました。

そして刑務所を出てから、不健康な関係の男性とは縁を切るよう、
サポートも必要だし、社会復帰のためには、
まず、「自立できるんだ!」という自信を持つべく、
自己肯定感をあげる、プログラムも必要だなぁと思いました。

全国の刑務官の皆様、是非ギャンブル依存症のメッセージを運ばせて下さい。
講演はおよそ1時間程度、その後意見交換や、
職員の方向けにも勉強会等開催できたら幸いです。
どうかご検討下さい!

こういうことを考えていると、またやりたいことが増えてきて、
益々忙しくなりそうですが、
でも、今の日本の中で、ギャンブル依存症対策は、
欠けていることだらけで、なんとしても今この時期に種を撒いておきたいんですよね。
なんせ私も51歳。これだけ動き回れるのもあと10年じゃないかと、
年齢的不安もあるもんで。
今は、ブルドーザーのように、がががっと突っ走るしかない!
と思っております。

しかしながら、今日は忙しすぎる日々のために、
私がうっかり勘違いしてしまったことから、
仲間に迷惑をかけてしまい、傷つけてしまいました。

どんなに突っ走り、忙しくしている最中でも、
仲間の努力を水泡に帰すことは「ダメ絶対」だろ!と、
本当に申し訳なく、会わす顔がございません。
って、会いますけど。
兵庫支部の皆さま、多大なるご迷惑本当に申し訳ございません。

さて、今日は山梨は山梨でこんなイベントがあり、
私も参加します。
山梨ダルクセミナー

お近くの方是非お顔を見せて下さいませ。

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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