顔が見える連携です
今日は、沖縄から長崎に立ち寄り、東京に戻って参りました。
気がつけば、沖縄に行ったのに、海を見てない!
OH!どんだけ仕事人間なんだぁ~と、
自分の人生を少々さびしく感じます。とほほ・・・
さて今日は何をしに長崎に立ち寄ったかと言えば、
沖縄の刑務所を出て、更生保護施設も退寮し、
仮釈放期間も終えたギャンブル依存症の仲間から、
「どうにも一人では自立が上手く出来ない。助けて欲しい」
とSOSがあったため、迎えに行き、
長崎の地域生活定着支援センターに繋いだんですね。
長崎の地域生活定着支援センターには、
伊豆丸さんという頼れる所長さんがいるので、
そこにお願いしてみよう!と思い至ったワケです。
何故、回復施設ではなく、定着支援センターにしたのか?
それはもう彼とは長い付き合いで、
かつて2度ほど施設入寮を試み経験しているのですが、
どうにもうまく行かず、
多分、回復施設に入っても今度もうまく行かないだろうな
と直感的に思ったからです。
家族はもう一切、彼に関わっていないので、
あとは私しかいないわけですが、
時々、私に対してめっちゃくちゃに罵倒してくることもありつつ、
今回のように頼って来てくれることもある。
そんな状態がもう5年くらい続いていて、
気長に付き合おう!とばかりに、今回のようにSOSが入れば、
いつでもどこでもすっ飛んで行くことにしています。
で、これまでの経緯から、一人でアパートで暮らせて、
サポートを受けながら自活できる道があれば、
彼にはそれが一番良い気がする・・・
と思ったからですね。
色々やってみた結果、うまく行かない方法は変えていく・・・
これってすごく大事なことだと思うんですよ。
時々「あんま上手く行ってないんだけど、これしかないからしょうがない」
みたいな惰性にとりつかれてる人達をみたり、
自分もその方が楽だろうなぁと思うことはありますけど、
でも、あんま上手く行ってないのなら、どんどん変えていかないと、
本人も辛いし、支援者も辛いですよね。
なので今回は、別の道を選んでみました。
あとやっぱり「連携、連携」って言いますけど、
どう考えたって、顔の見えない連携なんて有り得ないですよね。
例えば、精神保健センターさんだって、全国で全くモチベーションが違うし、
マック、ダルクさんだってそうですよね?
あと自助グループだって、それぞれ違いますよ。民間団体も様々です。
あそこはいい!って所と、あそこはイマイチ・・・
ってなところが当然あるわけで、支援者は様々に出歩いて、
引き出しをつくるべきじゃないでしょうか?
モチベーションの低いダメな所や、ぼったくりのところなんかに、
うっかり繋いじゃったら、二次被害ですよね。
私のように、自分がハコものを持っているわけでなく、
ハブ機能を果たす団体は特にそうですよね。
やっぱ現地に行って、この目で見てこないとって思います。
ホームページにかっこいいこといくら並べ立ててたって、
実態が全然違った!なんてことありますからね。
特に、長期間囲い込むって所は、医療も回復施設も要注意だと思っています。
なので、全国に仲間がいる強みで、口コミの評判も大事にしていますね。
あと「昔の名前で出ています。」(← 古っ!)じゃないですけど、
昔は、有名だったけど、第一人者の先生が、
引退した、高齢化した、亡くなった・・・なんて場合も要注意ですね。
カリスマ的な先生がいなくなると、ガクっとクオリティが下がる・・・
なんてことありますからね実際。
だからなかなか難しいけれども、可能な限り現地入りして現場をみる!
これからも頑張ってやっていきたいなぁと思ってます。
まだまだ知らないことだらけだし、知らない支援が行われているわけで、
お宝がいくつも埋もれているんですよね、きっと。
信頼できる、モチベーションの高い人達と、
行政、医療、司法、民間が上手に連携して、
一人でも多くの当事者と家族を楽にしてあげたいですよね。
良心的な支援に繋がること、
まだまだこの国ではそれが奇跡に近い確率でしかなく、
支援に繋がれないという場合だけでなく、
繋がった後もイマイチだったなんてことがあるのが、
とても残念だわ・・・と沖縄でつくづく感じました。
今回の連携が、新しいルートの発掘となりますように!
仲間のみんなも新しいルートに神様の恵みが沢山あるように、
どうかお祈り下さいね。
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