「女神の見えざる手」です

公開日: 

皆様、今公開中の映画「女神の見えざる手」ってご存知ですか?
私、公開を心待ちにしており、先日夫と早速観に行って参りました。

この映画アメリカの銃規制推進派のロビー活動を引き受けた、
女性ロビイストのお話なんですね。

先日起こった、ラスベガス銃乱射事件と重ね合わせて、
映画解説者の町山智浩さんが語っておられますので、
是非ご一読ください。
町山智浩 ラスベガス銃乱射事件と銃規制問題を語る

この映画主人公の女性が凄腕なんですけど、強引すぎる手法で批判を浴びるんですね。
で、この女性それこそ寝ずに働き、人生を仕事に捧げてる。
みんな「なんで寝ないんだ!?」と疑問に思っていると、
どうやら薬物を使って起きまくっているんですね。

寝ずに働くってまさに私!でも薬物なんか使いませんけどね。
どうやらこの主人公は、睡眠障害で薬物使用が始まるらしいんですけど、
あたしゃ睡眠障害なんか全くない!いつでもどこでも短時間でも寝る!
寝れなくなったらやばいんだな・・・と改めて思った・・・
という背景はあるんですけど、問題は銃規制の方です。

アメリカの銃規制の話ってよくわかっていなかったんですが、
この映画を観て
「へぇ!そういうことなの!?これってギャンブル産業の構図と同じじゃん!」
って思ったんですね。

この人たちのやってる銃規制って別に、
「銃を持っちゃいけない!」っていうことじゃないんですよ。
「銃を持つ際に、きちんと身分証明書をチェックするシステムを作ろう!
なぜならテロリストかもしれないし、かつて銃で犯罪を犯しているかもしれない人が、
容易に銃を手に入れられるようじゃ困るから!」
ってな主張なんです。

我々からみたらそりゃ当然!ごもっともって思いません?
でも全米ライフル協会はそれに大反対。
そして世論、特に女性たちが銃規制を支持しているのに対し、
この全米ライフル協会は圧倒的資金力にものいわせて、
(なんと年間250億円もあるそうです!)
政治家を抑え込み、規制を阻止しているのだそうです。
トランプ大統領の支援者の1団体がこのライフル協会であることは有名ですよね。

これってまさに日本のギャンブル産業と我々と全く同じだと思いませんか?
強大なギャンブル産業の資金力で、
政治家はギャンブル依存症対策にアンタッチャブルだったわけで、
今もカジノの利権を通すためならと、致し方なく最低限の依存症対策ですまそう・・・
とする勢力と攻防が続いているわけです。

でもですよ、巻き込まれていない人から見たら、
それ規制した方が批判もされないし国も安全になるし、
だからって銃を買う人が減ったりもしないじゃん?
やったほうが業界のためになるじゃん?
ってわかるじゃないですかぁ。

日本のギャンブル依存症対策だって全く同じなんですよ。
我々が言ってるのは、まず年齢などをちゃんと確認するのと、
病気になっちゃった人を救うシステムを作りましょうよ!
ってことなんですから、反対する理由が全く分からないです。

だって「ギャンブル反対!」って言ってないですよ。
それ言ってるのは一部の議員だけ。
それは、ギャンブル依存症者の味方のふりをして、
自分たちのパフォーマンスに利用しているだけ。
だから論拠も破たんしてます。

ギャンブル産業の人の中には、我々が
「ギャンブルけしからん!なくせ!」と言いっているように、
勝手に勘違いして、攻撃している人たちがいますけど、
恐がって逃げていないで、ちゃんと向き合ったら、
お互い安心できるはずなんです。

この「女神の見えざる手」単館上映のようで、
上映しているところは限られているようですが、
最後は思いっきりスカッとしますから、是非皆さん見てください。
そして我々とギャンブル産業との構図に、
思いを寄せていただけたら幸甚です。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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