家族は話し方を学んで欲しいです

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今日、先日のブログに書きました、
依存症に対する対応が、むっちゃダメダメの警察署にでかけていき、
文句・・・いえいえ(笑)
建設的な話しをして、今後の対応について連携を検討して参りました。

先日のブログとはこちら
警察の地域格差がありすぎる件です

こんだけギャンブル依存症騒がれてるんだから、
ホンマちっとは警察も勉強しろよ!と言いたくなりますけど、
もうね~自分の息子と同じですね。
「勉強しろ!」と言ったって、やる気がないものやらないんですよ。

だからもう、こっちからやらざるを得ないように、
仕向けるしかない訳ですよ。

あのね~、こういう時ご家族の側の方も、
話し方を学んで欲しいんですよね。
大体、私がついていける時はついていって、ガンガン言って、
話しをまとめてきますけど、
家族だけでいくとどうも交渉事をまとめられないんですよ。

それは「要点だけ話す」っていう技術がまるでなく、
話しがとにかく長くてくどい!
聞かれたことに、ポイントだけ話すってことを家族も学びましょう。

これは様々な場面、特に私なんかしょっちゅう相談受けてるから、
つくづく感じるんですよ。
一から十まで話してると、結局焦点がぼやけて、
何をやって欲しいのか、相手に伝わりません。

例えばですね、私の場合、どんくらい病気が進行してるか?
大体の見当をつけるために、借金額を聞いたりするんですけど、
「今まで、いくらくらい尻拭いしました?」と聞いて、
パッと「700万位です」とかって答える人はまずいません。

「最初はですね、大学の時、参考書を買うとか何とかで騙されまして・・・」
とエピソードトークを交えて、いちいち全部話そうとする。
そんなのこっちはもう聞かなくたって大体分かってるわけで、
そんなの一から十まで聞いてたら、相談だとか介入だとかこなせないですよ。
いいから金額を聞かれたら、それだけバシッと答えて欲しいんです。
こっちも、集中力なんてそんなないですからね。

で、例えば警察と交渉するなら、
「彼はギャンブル依存症なのだから、尻拭いはしない。
無銭飲食などをしても、家族や親類に支払いを強要することはやめて欲しい。」
「施設のスタッフと連絡がつく時間まで、可能なら警察に留置して欲しい。」
などなど、的確かつ単純にこっちの要求を手短に言わないと、
まず、交渉なんて上手くいかないです。

余計な情報を話し過ぎると、
だったらそっちでやって下さい・・・的な墓穴を掘ることもあります。

気弱に、あまりに低姿勢でびくびく話してもだめ。
警察の「できない」を鵜呑みにしない。
などなどこれは「交渉なのだ」という自覚が大切です。

今日の警察の方とも、最初は喧嘩になりそうでしたが、
最終的には、良く理解して、次回以降の対策と連携のあり方で、
コンセンサスの一致を見ることができました。

警察の方もおっしゃってましたが、
「ギャンブル依存症案件なんてやった事ないから、
言われないと分からない」
とのことでした。

そうなんですよね。
警察も時に弁護士さんやお医者さんも
「わかんない?」んですよ。
それを家族が「専門家が言うんだから・・・」と、
無駄に尊敬して、自分たちが間違っているような気になってるんです。

違いますよ。
我々の方が何十年もこれに関わってるんですから、
こっちの方がよっぽど専門家なんです。
ギャンブル依存症専門家の我々が、法律や医療の専門家に、
この分野について教えてあげるつもりになりましょう!

そのためには、ポイントをわかり易く簡潔に話す!
依存症家庭の共依存症者は、間違いなくくどい!

でも、それを改善して、上手な交渉技術を学ぶことは、
結果として、家庭内でも事態が改善されるはずです。
くどい話は耳に入らないですから。

どうか、家族も交渉のスキルを磨いて下さい。
お願い致します。

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